PMTC・クリーニング
プロが特殊な器具を使い、歯の面に付くバイオフィルムをはがすのがPMTCです。虫歯や歯周病はしっかり歯のクリーニングをする事で予防することが出来ます。
繰り返し歯を削られ治療を受ける時代は終わりました。治療した後の歯をより良くメンテナンスし続ける事の方がずっと大事です。
歯の面に付着するバイオフィルムを年3~4回剥がした方と、放って置かれた方の歯茎の量や後退は後年全然違ってきます。
PMTCで使用する器具
▲ラバーチップ
▲ラバーカップ
▲使い捨てタイプを使用します
トレーニングを積んだ歯科衛生士がさまざまなタイプのチップやブラシを使い分け、プロによる清掃を行います。
バイオフィルムについて
バイオフィルムとはその名が示すとおり、生物に付着した微生物のフィルム(膜)です。微生物の共同体であり、あらゆる生体の表面に存在し、当然歯の表面全体にも付着しますが、プラークと違い肉眼では見る事はできません。
あまり知られていませんが虫歯や歯周病はこのバイオフィルムの感染症です。残念ながら歯のバイオフィルムはブラッシングでは落とせません。PMTCによってのみ破壊することができます。
*PMTCとはプロフェッシナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略です。
唾液検査
唾液の量と質から、患者さんの口腔内の状態を詳しく調べます。[唾液検査 2,100円(税込)]
又、虫歯菌と歯周病菌の量や割合を知る事で、虫歯になりやすいのか又は歯周病になりやすいのか、予防プログラムが組まれ、ご本人の自分の歯を守ろうとする予防意識を高めます。
歯石除去(スケーリング)
▲歯石除去のイメージ
▲上の歯の歯除去
▲下の歯の歯石除去
スケーリングは歯の歯石とりです。歯の表面にこびり付いた歯石は歯ブラシでは落ちません。
歯石はプラーク(細菌のかたまり)の温床になります。歯石は表面が非常にざらざらしているので、
プラークが付きやすくなります。これを年2回くらい取る必要があります。
歯石がこびり付いて、見た目が気になる方から、予防歯科まで、歯石除去についてのご相談を受け付けております。
フッ素塗布
フッ素塗布することにより、ごく初期の虫歯は治りますし、
虫歯にならない硬い歯を作ることができます。
年3~4回のフッ素塗布は虫歯予防となる最良の方法の一つです。
濃度の濃いフッ素液を歯のクリーニングと共に塗布いたします。
欧米では、歯医者にフッ素塗布のために年数回通うのは中流の方のお口に対する意識です。また、歯が生えはじめた子どもにとって、フッ素はもっとも効果的です。
大人になってもずっと使える強い歯を子どものうちから育てておきましょう。
コラム
アメリカ・ヨーロッパ先進国では、美しい歯並びを手に入れる事とお口の中に歯科治療の痕跡を見せない事は中流以上の暮らしをする人のステイタスとしてあたりまえのことです。
社会人の就職面接時にまず、歯列がきれいか虫歯の治療後が見た目にわからないかが第一関門である事をご存知でしたか。
それほど、美しい笑顔と口元はその人を演出し表現します。見た目の美しさや健康はその人が社会生活を営む上でも大事なファクターなのです。
幸か不幸か、日本の様に医療保険制度が確立していない米国社会では、医療費が高い事もあり、歯の治療費にお金をかけるより、その予防に高い意識が向けられて来ました。
子供の歯列矯正は大変盛んですし、虫歯や歯周病に対する予防と治療後のメインテナンスは大変キチンとされています。
これはとても良い事です。
日本人の意識には歯は痛くなってから、歯医者に行くのが一昔前の考えでした。しかし、今の人々の意識が情報化と共に確実に欧米化されて来ています。痛くなる前に行く。又、服やバッグにお金をかけるように口元への美意識も欧米化されてきました。
歯医者の意識も格段に違ってきています。歯科衛生士をメインに予防プログラムをしっかり組んでいる歯科医院は進んだ考えの良心的歯医者と云えるでしょう。
一生の内で永久歯一本の歯の治療が出来るのは4~5回と云われています。歯は治療を受ける度ごとに、削られ、小さくなり、神経が抜かれ、だんだん脆くなり、長い年月の内に最後には大事な歯を喪失してしまうのです。
生涯、入れ歯ではなく、自分の歯で美味しく食する事、話す事、笑う事は老後の生活を心身共に大変豊かにします。
歯医者の中で自分が年老いて入れ歯になるかもしれないと恐れる人は、おそらくいないでしょう。何故ならば、歯医者は自分の歯を守る方法を知っているからです。
私達はその方法をお教えし、実践して頂くために予防プログラムを組んでいます。
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〒151-0064 東京都渋谷区上原1-21-11