虫歯について
一昔前に比べると、虫歯になる人は少なくなってきました。適切な歯磨きと定期検診で虫歯は予防できます。それでも、痛みが出てから歯科を受診するという方々のほうがまだまだ多いです。
少しでも異変を感じたら、放っておかないで一度ご来院されることをおすすめいたします。
現代人が虫歯を放っておく原因
なぜ、虫歯を放っておくのか。それは歯がいかに大切か意識が低い日本にも関係ありますが、もう一つの多くの理由が、昭和中期から後期にかけての歯科医院での治療が原因でした。
歯医者は「痛い、怖い」「臭いや音が嫌」などというイメージが、当時の治療によって定着してしまったのが、歯医者から足を遠のかせる原因でもあるようです。
大きく分けて、痛み、臭い、音、歯科医師、…の4つについて、今と昔について解説してみます。
痛みについて
昔に比べて麻酔技術が進歩しています。現在では、ジェル状の表面麻酔を塗り、まず注射の痛みを和らげ、その後自動注入器でゆっくりと一定の速度で麻酔液を注入していきます。
麻酔が十分聞いていますので、昔のように我慢しなくてすむようになっています。詳しくは、痛みを軽減する取り組みのページもご覧ください。
それでも痛みの感じ方には個人差がありますので、痛みが怖いという方は事前にお申し出ください。
臭いについて
歯科医院独特のあの臭い。現在ではその臭いの原因となる薬品をほとんど使用していないため、院内が昔の歯科医院のように臭くなることはありません。
キーンという音について
多くの方々が、あの「キーン」という音を「削る音」と思っているようです。実はドリルを回すタービンが高速回転で回る時の音です。
歯科医師について
20~30年前は、予約という概念は歯医者にはなかったように思います。歯科医師側も次から次へと来院する患者さんを流れ作業にように診ていました。患者さんの話を聞く暇もなく、時には押さえつけて…、なんてことも。
麻酔技術も今のように進歩していませんでしたので、多くの国民が、歯科に対して怖いイメージを持ってしまう要因となりました。
当院では、説明と同意(インフォームドコンセント)なくして、治療を開始することはありません。この代々木上原の地に高木歯科クリニックを開設した理由も、勤務医時代に短い診療時間の中でまともに患者さんと向き合えなかったためです。
多くのお話を聞かせていただきたいと思います。
虫歯以外の理由でも歯が痛くなることがあります
痛みの原因は、虫歯だけではなく、以下の理由でも起こりえます。
- 知覚過敏(温かい物、冷たい物を食べると歯がしみる)
- 歯髄炎(神経の炎症)
- 歯の根の病気(根尖病変)
- 歯の破折(はせつ)
- かみ合わせ悪さ(咬合性外傷)
- 歯と関係のない内臓の痛みなどからくる関連痛
虫歯治療と予防については、ご不明な点など、どのようなことでもかまいませんから、お気軽にご相談ください。
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