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2010年08月03日

正しい笑顔の作り方


 昔から「笑う門には福来たる」といわれますが,不景気なご時世のせいか,ちかごろは笑顔を見かけることが少ないような気がします.
 何か景気付けのイベントをやろうと会議をしても,みんな苦虫をつぶしたような険しい表情になっていることが多いようです.本来ならば微笑で迎えてくれなければいけないはずの銀行の窓口やデパートの店員さんたちも,最近はみんな口をへの字にしてなんとなく陰気な面持ちです.レストランのウェイトレスも仏頂面で料理を運んでくるようでは,せっかくのご馳走もおいしくなくなります.町じゅうみんなしかめっ面ばっかりだと,楽しくありません.活気がでません.人がどんなに集まってきても,盛り上がりもなければ,明るくもならないのです.笑わぬ門には福など来ようはずもありません.

 朝散歩をしているときにすれ違う人と「おはようございます」と挨拶を交わし,にっこり微笑むことは,ウォーキングや朝のすがすがしさにもまして気分が良いものです.ところが,なかなかこのさりげない「にっこり」微笑みというのがむずかしい.ちょっと間違えれば,「にっこり」が「ニヤニヤ」や「ニンマリ」になってしまいます.知らない人とすれ違いざまに「ニヤッ」とされたりしたら不気味です.

 素敵な笑顔を作るには訓練が必要だということをご存知でしょうか.顔の表情で喜怒哀楽がわかりますが,これらは表情筋と呼ばれる口の周りにある複数の筋肉が,のびたり(弛緩)縮んだり(収縮)することで表現されます.ふだんから仏頂面しかしていないと,笑顔を作る筋肉の動きがにぶくなってしまいます.そんなひとが笑ってみても,なんだかブルドックがくしゃみしたみたいな,ぎこちない表情にしかなりません.「ニヤリ」でも「ニンマリ」でもなく「にっこり」の表情を作るには,ふだんから口を縦横斜めにいろいろ動かして,表情筋の動きを滑らかにしておくことがだいじです.鏡に向かって百面相をしてみましょう.そして「ラッキー!」「うれしい!」「たのしい!」「すばらしい!」などとゆっくり,はっきり言ってみましょう.ほら,筋肉がだんだんほぐれてきたでしょう.そして,最後に「だいすきー(大好き)」と言ってみましょう.そのときの唇の形や歯の見え方など,とても素敵な「にっこり」笑顔になっていませんか?

 笑顔は,自分も相手も街も社会もみんな明るくなります.ハッピー・スマイルです.表情筋を訓練して「にっこり」笑顔を作ってください.でも一番大切なのは,嫌なことは忘れて,心から楽しくなることです.

投稿者 takagi : 2010年08月03日 12:44

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