2012年01月29日
たぶんこれが最後の
初心者向けインプラントセミナー。
自分の時間を大切にしたいので、セミナー講師はずっとお断りをしていた。
いろいろお世話になったお礼もこめて、これまでしっかり講師を務めたつもりだ。
東京でのセミナー。

豚骨での実習では、ビギナーでも真面目にやればできる骨造成と付着歯肉の獲得の裏技を伝授。
インプラントの失敗などが巷でいろいろ取り沙汰されている。
そんな折のビギナーセミナー。
けっして基本から逸脱してはいけないということを、しつこくしつこく、かなりしつこく話した。
そんな僕の話に、熱心に質問する先生たち。今回は少し安心。
がんばってけらっしゃいなっす。
2012年01月06日
歯のメインテナンス
歯の健康管理で、最も大事なことは毎日の歯磨き。
歯磨き=いまは普通にブラッシングというので、ここでもブラッシングということにする。
ブラッシングの目的は2つ。
ひとつは歯垢の除去。(近年は、歯垢というよりもっと広い意味でバイオフィルムというが・・・)
もうひとつは歯肉のマッサージ。
毎日しっかりブラッシングしているつもりでも、磨き残しがあるのが一般的。
そこで、健診も含めて定期的に歯科医院を受診し、歯の機械的清掃(PMTC=Professional Mechanical Teeth Cleaning)をしてもらうことが重要なのだ。
高木歯科医院では、20年以上定期健診とPMTCのメインテナンスを受け続け、その間ほとんど歯の治療をしていない患者さんが何人もいる。
僕らは、そんな患者さんとの関係が一番嬉しい。
「痛いときにしか歯医者に行かない」という患者さんと対極をなしているのだ。

約4年間、歯のメインテナンスに来てくれたこの方も今日が最後の来院。
「また時々クリーニングのために来たいですね」と言い残して去っていった・・・
2011年12月23日
山形歯科インプラント研究会YAID
YAIDの第6回目のミーティング。県の歯科医師会館でおこなわれた。
今回は山形大学の企画で、東北大から小山准教授、鶴見大から三宅助手、そして山大から櫻井・橘先生のプレゼンがあった。

東北大のインプラント診療科の現状は、僕も関わっている事なので少々気恥ずかしいものがあるが、大学病院のインプラント診療のあり方は今後もっと深くディスカッションの必要なところ。
鶴見大と山形大のプレゼンは、くしくもインプラントオーバーデンチャーについて。
ノーベルの「ロケーター・アタッチメント」が注目されているようだが、何のことはないERAアタッチメントじゃないか・・・
高木歯科医院では20年も前から使っている。
でも、ずいぶん簡便に使えるように改良されたんだね。
思えばマイコン→パソコン→iPadやスマホのように、インプラントもずいぶんハードウェアは変わった。
しかし・・・治療としてのインプラントは相変わらず難しいものなんですよ。素人にはできないから!
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2011年12月18日
熊谷崇先生ファイナル講演
最終公演とか、最終回特番とか、完全閉店売り尽くしとか・・・そんなものに弱い僕が、歯科界のカリスマ熊谷崇先生のファイナル講演に行かないわけがない。
東京汐留。ビルの林立した一種独特の大都会の真ん中で、最終講演会は行われた。
事前に業者の方から、相当な人数が参加申し込みをしていて、会場がサテライトも含めて二箇所になったと聞いていた。
あらためてパンフレットを見たら「定員1000名」とあって、いまどき1000人も客が集まるのか?と思って参加した。
早起きしたので早めに会場に到着。
会場はかなり広い。
入り口付近に熊谷先生がおられて、ご挨拶。
15年ぶりぐらいにお目にかかったので僕のことを覚えていらっしゃるか不安だったが、
すぐに「おぉー、久しぶり!」と言ってくださったのには感激っす。
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開演15分前にはすでに本会場はいっぱいに。
歯科医師、歯科衛生士がうじゃうじゃだ。
名のあるドクターや、有名フリーランス衛生士たちもけっこう見かけた。
でも、インプラント学会などと違って、僕の知り合いや親しい人はほとんどおらず、かなり気楽・・・
と思って油断をしていると「やっぱり来ていましたか!」と、八戸の熊坂先生!!!
熊谷先生の講演会に、熊坂先生・・・単純に「熊出没注意」と思った。他意はない。
くまさか歯科の皆さんと、スクリーンのまん前で講演を拝聴。
僕が開業前にたびたび酒田の日吉歯科を訪ねていた頃と、熊谷先生のエネルギーはまったく衰えていない。
予防歯科のカリスマになってからは、ほとんどお会いしていないし、講演も聴いていなかったが、昔僕が教わった熊谷先生のフィロソフィーを堪能できた一日だった。
なによりも、膨大な患者データの収集と分析、そして評価。その情熱にはいまさらながら敬服。
日吉歯科には多くの業者が出入りしているだろうに、ナカニシ、オーラルケア、シロナの3人の社長が演者に選ばれたのは何故だろう。
それぞれの会社のバックグラウンドを少しだけ知っている僕には面白く聴けたが、ちょっと背伸びをして無理に成功事例を語っていたことには、少々残念な部分もあった。
もっと深く、さらに話を聞いてみたかったのはナカニシの社長。今日は緊張していたなぁ。
スマイル倶楽部で、気楽にしゃべってもらおう・・・
成功は、売り上げや金銭的利益だけでは物語れないだろう。
幸福感とおなじで・・・
1500人以上の聴衆を集めた本講演会。
インプラントや審美などの学会ではなく、予防をメインとした話にこれだけの歯科人が集まったことにわが国の歯科の将来も捨てたモンじゃないね、と思った。
しかし熊谷先生が「グローバルな視点で歯科を!」と何度も言っておられたが、参加した人たちが絶対に学ぶべきことは「臨床に取り組む情熱」なんだよね。
団体で徒党を組んで海外になんか行かなくったっていい。
どうせ英語もわからず、上っ面だけしか見てこないし、行ったことだけで鼻が高くなっている人が多すぎ。
自分の臨床に情熱を注げば、自然に”ひとりで”海外だろうが宇宙へだろうが進出して、いろんなものを感じ、吸収してくると思うのだが・・・
それから、衛生士の重要性には異論はないが、「△△歯科医院」で診てもらいたいではなく、「○○先生に診て欲しい」と来院する患者も多いはず。
そんな時に、熊谷先生の理想とするオーラルヘルスセンターのような大規模歯科医院では、それは困難なんじゃ・・・
僕の理想は、来院するすべての患者と「親戚づきあい」のような関係が保てること。
患者さんとじっくり話ができること。彼/彼女の考えを聞き、僕の考えを知ってもらうこと・・・
(なかなか難しいけどね。兄弟でも解りあえないことが多いのだから)
そしてすべての患者さんの診療内容、口腔内状況を把握し、治療したすべての患者さんにその後の健康を維持してもらえること。
(さらに難しいけど。かぶせた物がすぐに取れた!という患者が後を立たないし・・・)

熊坂先生と一緒にこのすばらしい講演を聞けて良かった。
彼は彼なりに、すぐ隣でいろいろ考えていることが、波動で伝わってきたような気がしたから。
こういう話は「感じること」が重要なんだよね。
2011年11月28日
山形臨床研究会
今年最後の山臨研。

久しぶりにKT先生も参加して、症例発表。
ショージ君が先日市内のライブハウスで、超大物プロフェッショナルジャズギタリストをバックに気持ち良さそうに歌ったビデオの披露もあって、今回の勉強会は和やかだった。
あっ、気持ち良さそうだったのは、ショージ君だけね。
他の客やバンドの人たちはあっけに取られていたような・・・笑っていたような・・・
まぁ、そんな他人のことなど気にせずおおらかに生きていきましょう(笑)
2011年11月27日
スマイル倶楽部@穴原温泉
26-27日の両日、57回目のスマイル倶楽部のフォーラムだった。
「がんばろう、福島!」ということで、福島市の穴原温泉「渓苑 花の瀬」に泊まりこみでのミーティング。
ホテル前の摺上川の断崖は、先の地震で地すべり、土砂崩れをおこしてかなりスリリングな状況。
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フォーラムでは、最近流行の「超音波骨切削機器の徹底解剖」と題して、取り扱い企業6社からのプレゼンと、デモ機による“使い比べ”を行なった。
「切れ味が命」なので、この使い比べは画期的。(僕の企画力に乾杯!)
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業者の人も一緒の宴会の後も、スマイル倶楽部恒例の「車座フォーラム」。
秋田の田中寛先生の深夜までの時間無制限の話には、大半のメンバーが寝ずに聞き入っていた。
さすがに業者の人は、ひとり、ふたりと脱落していったけどね・・・

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世界でも稀な、本音バトル炸裂のスマイル倶楽部の泊まりこみフォーラム。
気の小さい奴、建前論ばかりで本音を語れない奴、一緒に風呂に入れない奴、おねしょをする奴らは絶対に仲間になれないね。
めちゃくちゃ楽しい1泊2日でした。
2011年11月14日
最近のインプラント事情
業者の人と、晩御飯を食いながら・・・
インプラントの話をすることは、嫌いではない。
昔は、しばしば口角に泡をして語りまくったものだ。
インプラントの魅力・・・患者にとっても、歯科医にとっても数え切れないくらいのものがある。
長年インプラントをやってくると、そして15年、20年経過の患者さんをたくさん診るようになると、いろんなことがわかってくる。
魅力的な部分もそうだが、具合の悪いこと、問題点、ウイークポイントなど。

インプラントに関しての講演や講習会の講師を務めるようになって、20年以上経った。
当初は、多くの歯科医にインプラントの魅力を語って、「皆さんも一緒にこの治療をやりましょうよ」と普及に努めた。
最近は、巷でも多くの一般的な歯科医院でインプラント治療を手がけている。
看板に平気で「インプラントやってます」みたいなことを書いているところも少なくない。
(看板などに「インプラント」などと書くのは違法だし、そんな歯医者ほど信用ならない)
簡単な講習会などでちょこっと研修して、業者の手助けを得ておぼつかない手術をして、技工士任せの上部構造をくっつけて、高い治療費を請求する歯科医院が目立つようになった・・・
その片棒を担いできたかと思うと、自己嫌悪に陥る。
今では、安直に「1dayセミナー」みたいなものの講師は受けないことにしている。
最近の僕の講演テーマは「長期症例から学ぶこと」。
そして結論は、「むやみにインプラント治療はしないほうがいいですよ」と、以前とは間逆な話。
来年2月にSan Diegoで特別講演をさせていただくが、そのテーマも同じ。
アメリカから多くのことを学んだが、そのアメリカにインプラント治療に関するちょっとした問題提起をしてみようと考えている。
それから、業者の方がどんなに美味しいものをご馳走してくれても、seminarの講師は引き受けませんから!

2011年10月27日
インプラントのチカラ
ITIスタディクラブの山形開催。
今年二度目のITIスタディクラブのミーティング。
今回の主催者は、新潟の細山先生。


村山の田中先生、新潟の佐藤先生、細山先生の三名のプレゼンテーションと、出席者によるディスカッション。
田中先生は、見事な3症例を発表。
でも、「やりました」だけの発表で、その後の経過についての報告がないのが残念。
佐藤先生は、昨年春のジュネーブでのITIシンポジウムのトピックスを中心に発表。
先般のアテネでのEAOと、基本的には変わらない。
peri-implantitisの話題が中心だが、バクテリアの問題ばかりでチカラについてはまったく言及なしなのは至極残念。
細山先生は「インプラントの咬合」の著者でもあり、これまで何度も咬合についてのお話を聞かせていただき、僕の現在のテーマ「インプラントへのチカラのマネージメント」のベースになっている。
アテネに行くよりも、このわずかな時間ではあったが、十分に勉強になった咬合の話。
いま、世界でちゃんとインプラントのチカラについて話せるのは、細山先生とカールミッシュくらいなものか?
2011年10月18日
EAO@Athens
ギリシャへは、飯を食いにだけ行ったのではない。学会ですよ。EAOですよ。
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EAO=Europian Association for Osseointegration。
今年が20周年の記念総会だから、僕のインプラント臨床よりも若い。
今年のテーマが「Treatment Plannning in Implant Dentistry」ということで、かねてからインプラント治療で一番大事なのは「治療計画」と考えている僕にとっては、とても興味深いもの。
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しかし、インプラントの失敗、合併症の原因はperi-implantitisと決め付け、炎症すなわちcytokineこそがインプラントの大敵とした発表ばかり。
ちょっとがっかりした。
歯周病の大家・ペン大のRosenbarg教授の論文でも、インプラント喪失はloadとinfectionとでは9:1でloadに原因があると述べている様に、力すなわち咬合力やブラキシズムを無視してインプラントの失敗を論じることはできない。
なのに、力に関する発表はほとんどなくて、biologic widthやpocket depthなどを言及。
しかもオリジナル研究よりもむしろ、文献引用が圧倒的に多く、case presenはきわめて少ない。
EBMを極端に重んじる最近の欧州の学会。だからこれでもか!というくらい文献引用をして理論武装している訳だ。
んー。退屈極まりない。
印象的だったのは、最終日の「augmentation vs short implant」「augmentation vs angulation」の講演。
骨造成の不確かさを物語っていたが、いずれもshort implant支持者、all on 4支持者であって、ディスカッションの場に骨造成の第一人者がいなかったことが残念。
一番面白かったのは「implant vs endodontic」というスウェーデンのKVISTというエンドの専門家の講演。
インプラントの前に、自分の歯をしっかり治療して助けることが大事!
こういった話がもっとたくさん語られることを望む限りだ。

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学会の最後を締めたのは、maintaining long-term implant outcomesと題したシンポジウム。
会場の参加者にはアンケートに答える無線の器械が配られ、いくつかのテーマに対して会場の意見を聴いてまとめるという、これまでにない試み。
この多数の意見だけでも、十分なコンセンサスが得られる。
僕も積極的に参加した。これは実に面白かった。
しかし、テーマはやっぱりinfection由来のperi-implantitisのことばかり。
僕は、「力を無視するな!」と力説したい。
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展示ブースはまぁまぁ。
韓国企業の出展が多かったし、面白いものを扱っていたが、自分の臨床では使いたくない「妙なもの」ばかりだった。
学会が供するランチは四つ星なみにうまかった。
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【昨年一緒にスイスでサイクリングをした長身のChristian】
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【中川孝男先生とモリタの峰さん】
学会の楽しみに、いろんな人に会えること。
あいにくアテネのゼネストの影響を懸念して、欧州の友人の多くは欠席だったが、なかなか日本でも会えない人にも会うことができて楽しかった。
中川先生が僕のこのブログを見ているというのには驚き!(先生、読んでますか~♪)
誰が読んでいるかわからないのでうかつなことは書けませんね。
学会の講演で持ち時間を10分くらいオーバーしたドイツの某教授。
「私のように勤勉にギリシャ人も仕事をすれば、ユーロの危機を脱する!」というジョークで締めたのはナイスだった。
熊坂先生がいつも言うように、国際学会はもはや学ぶというよりも、自分の臨床の位置づけを確認するところ。
けして役に立たない訳ではないけれど、学会の役目、意義を考えながら帰りの機中の人となった。
(帰りの便も食い物がウマウマで、歯科のことなどだんだん忘れてしまったのが正直なところ)
ウイーン歯科的印象
オーストリアン・ナソロジー。シークエンシャル咬合ともいう。ウイーン大学R. Slavicek教授が1983年に提唱した顎機能を考慮した咬合。
ということで、名門ウイーン大学へ。
あいにくSlavicek教授にアポを取ることはできず、周りをうろつくだけ。
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訪ねたのは、Dr.Feichtingerのオフィス。
街の中心部の、古い建物の中にある。
女医さんで、きれいなオフィス。
ユニットは、高木歯科医院のとおんなじ!
審美、インプラントなどモダンデンティストリーを得意としている。
オーストリアも、ドイツ、スイス、日本等と同じビスマルクによる保険・年金制度をベースにしている。
一般的社会人は、給料の約18%が年金、保険料として徴収され、原則医療費は無料。
男は65歳から、女は60歳から年金が受給されるとのこと。
歯科治療では、日本と同じくインプラントやセラミック修復は保険外。
金合金の修復も保険外らしいが、多くの患者さんは金属の修復は保険では行わず金合金か審美を追及してセラミックだという。
ここが日本との大きな違い。「金パラでは、妥協のし過ぎでしょ」
オーストリアの歯科は特別目新しいものはない。
というよりは、必ずしも新しいものを追いかけているわけではなく、確実なもの、最善なものを追求している。
派手ではないが、地味でもない。
ウイーンの町と同じで、気に入りました。

とても寒い日で、雨まで降っている。
にもかかわらず、外まで見送ってくれた。
「一昨日までは天気も良く、気温も25℃くらいあったのに。ごめんなさいね」
いえいえ、先生のせいではありません・・・
しかし日中でも12、3℃のウイーンの町は、とても寒かった。
2011年10月06日
メタルセミナー
インプラント上部構造における材料選択に関して、金属の専門家山添正稔博士を迎えての講演会。
高木歯科医院の隣の会議室、アイナリー・スクエアは満席状態。
地元の熱心な歯科医、歯科技工士、歯科衛生士が集まって、難しいけど有意義な話を聴いた。
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TiインプラントにはTiやTi合金が理想と考えられがちだが、Ti同士でもイオンは溶出する。
同じグレードのものでもTi結晶が細かいものほど、イオン溶出量は少ないこと。
貴金属、特にMB用の金合金がイオン溶出が少なく、金属アレルギーの危険がないこと。
なぜMB用か、という質問に、一般の歯科鋳造用金属にはAg、Cuが含まれるからという答え。
90分間、山添博士の最近の研究から詳細なデータに基づく話は、すごく面白かった。
2011年10月05日
業界の将来・・・
業者の人たちと晩御飯。歯科業界の現状と未来を語ってみる。
新しいマテリアルや機械が登場し、歯科のテクノロジーは大いなる変貌を遂げている。
最近の話題は、3Dのエックス線写真、すなわちCTスキャン。
高木歯科医院では5年前から導入しているけどね(エヘン!)。
もうひとつは超音波切削器具。
骨は切るけど、軟組織は切らないという優れもの。
10年位前にLAのDr.Smilerが「大人のおもちゃ(笑)」といって紹介してくれて以来、僕の欲しいツールのひとつだった。
数年前から国産N社のものをモニターで使っていて、かなり重宝している。
手術侵襲が極端に少ない。しかし、時間がかかる・・・
今春頃から国内外各社の超音波切削器具が市販されるようになり、業界では盛り上がっている。
どんなに器材が進化しても、実際に使うのは人間。
ココロをこめて、ハートフルに使わなければ、どんな器具を使っても患者の苦痛は軽減できない。
絶対に医は仁術であるはず。PCでは片付かない。

M社の○井さんと、○藤さんと、業界の未来を語った。
2011年10月03日
一週間の始まり
天気の良い月曜の朝。気分がいいね。でも、今週はちょっと忙しい週になる。
今週に限らず、いつもなんだかんだでバタバタしているのだが、今朝今週のスケジュールを見たら、何やかやで真っ黒け。
日中の患者さんのアポイントはまぁいいとしても、昼休みの訪問者や、夕方の会議や宴会やセミナーなど、休む暇がないじゃないか!(宴会は休みじゃないの?)
いくら来週、出張で休みになるからといって、こんなにこの時期にいろんなことを集中させなくても良かろうに・・・
そんな中、午前中に歯科専門学校の学生さんが見学に来た。
対応はうちの衛生士さんにまかせっきりだから、僕には関係ないけど、気になるね。
学生さんがうちみたいな歯医者に興味を持つなんて、珍しい。
小児はほとんど診ないし、院内勉強会もたまにしか行わないし、休みが多いけど給料は安いし・・・
最近の若い人の考えや気持ちもわかんないから「理解ある上司」になんてなれないしね。
興味のあることにはめちゃくちゃ熱中し嵌り込むくせに、関心のないことにはとことん関与せず。
これは良いことでもあるけど、僕の最大の欠点。
のんびり、まったり生きるのが俺流なんだけどね。
八戸の舎弟・熊ちゃんみたいに動いていないと死んでしまうような人種と違って、僕は好きなこと以外で動き回るとぶっ倒れちゃうからね。
でも、来週はエーゲ海を臨みながら、そんな熊ちゃんとワインを飲むつもり。
今年のEAOがアテネで開催されるので新婚旅行で行った思い出の地なので、春から調整していたところ、熊ちゃんも新婚旅行がギリシャだった・・・という縁で現地合流の予定。
【イメージ(EAO学会パンフレットから)】
それだけを楽しみに、今週を乗り切りましょうか。
2011年09月05日
第56回スマイル倶楽部フォーラム
「がんばろう仙台!」をテーマに、勉強会を仙台で開催。3日と4日の週末の二日間、台風の中全国から約30名の仲間が集まった。
今回は、シロナデンタル㈱の会議室をお借りした。
シロナはシーメンスのデンタル事業部が独立してできた、ドイツの会社。
ショールームは垢抜けていて、とてもお洒落だ。
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プロダクト・マネージャーのDr. Tinschmannから最新のデジタルプロダクツの紹介があった。
光学印象により撮りこまれた模型から、CAD/CAMでセラミックブロックを削りだしてあっという間にセラミックインレーやクラウンが完成する。
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実際にショールームでその作業工程を確認。
なんでも機械が正確にやってくれる。
現在は、まだ歯を削るのは歯科医の仕事だが、やがて歯を削るのも機械がやってくれることになるだろう。
歯医者は何をやるかって?バキュームで、患者さんの口に溜まった水と削りカスを吸い取るだけ(?!)。
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今回の特別ゲストは、前ベガルタ仙台ヘッドコーチの手倉森浩氏。
サッカーとの出会いから生い立ち、さまざまな転機や人との出会い、スペインやブラジルでの経験。
昨年解任されてからの客観的に見るようになったサッカーについて等、プロの世界で活躍してきた
からこそ感じたさまざまなサッカー論を2時間近く熱く語ってもらった。
懇親会には、タカギのサプライズで手倉森誠ベガルタ監督も合流。
(スマイル倶楽部会員はもとより、手倉森兄弟本人たちも知らなかった)
おおいに場が盛り上がったことは言うまでもない。
青森では手倉森兄弟と三沢高校の太田幸司は、県民スポーツ界のヒーローで、知らない人はいない!と語る青森の山本先生は丸い顔をさらにまん丸にして、細い目をさらに細くしてものすごく喜んでいた。
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もうひとりの特別講演の講師は、仙台市で開業している伊藤秀寿先生。
開業して3年目の若いドクターだが、とても高度で確実な臨床を実践していて、先月に山形の研究会でも話を伺ったが、今回はスマイル倶楽部でじっくり話を聞くことができた。
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会員発表や症例検討会でも活発な意見の交換もあり、僕が講師として話した「診断と治療計画」に
ついての話も、先週体調不良の中苦労してまとめた割には皆さんには好評だったようで、
無事に二日間のフォーラムが終了した。
2011年08月25日
見学者
高木歯科医院には、時々見学者が訪れる。
たいていは、歯科医か歯学部の学生が多いのだが、今日は歯科衛生士さん。
ASMZさんは、千葉の開業医に勤務している。
山形に親戚がいるので、夏季休暇で山形に来たのを機に、当医院を見学しに来た。
昨年に引き続き2度目の訪問。
ひとりで、しかも院長命令ではなく自主的に見学に来るというのは、とてもすばらしい。
ノートにはたくさん質問事項も書いてあって、ちょっとした合間にずばずば質問を浴びせてくる。

あいにく本日は、彼女が希望していたようなインプラント植立の手術はなかったが、
骨造成の手術や、術後早期の患者さんが訪れたので、興味深かったのではないかな?
こんな熱心な衛生士を持っている千葉のSI歯科は、きっと素敵な歯科医院なんだろうね。
2011年08月07日
歯周組織再生
歯科医師会館で、「歯周組織再生治療」のシンポジウムがあったので聴いてきた。
東北大の島内教授が司会で、奥羽大学の高橋教授と新潟大学の奥田准教授がシンポジスト。
久しぶりに大学の先生の話をみっちり聞いたが、おもしろいね。

高橋教授は若いのに、良い話をたくさんしてくれた。
どんな治療でも、患者とのコンプライアンスが一番大事・・・
奥田先生の基礎的な話も興味深かった。
僕らが学生時代に習った歯周病学はいったい何だったんだか・・・
しかし、未だに普遍性のある治療が確立しないのは、それだけ歯周病とは複雑で難しい病気だということか。
自転車に乗らなかったのに、勉強が楽しいと感じた日曜日の午前中でした。
2011年07月31日
YAID meeting
山形大学、開業医、企業との三位一体型のインプラントの勉強会。第5回目のミーティングだった。
午後から企業とドクターの講演があり、幹事の僕は早めに出勤。
会場作りなどに精を出した。
勉強は、楽しいね。
企業からは新しい情報が得られ、ドクターのプレゼンではそれぞれの立場での考え方を知ることができた。
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時期的に他の研修会などとダブっていることが多く、参加者は少なかったが有意義な半日だった。
何より楽しいのが懇親会。
僕は、こういう場ではほとんど歯医者の話をしないのだが、周りのドクター達は歯科の話をやたらしたがる。
少しずつ体をずらして、サッカーや自転車の話ができる人を探す。
歯科の話のときには無口だが、それ以外の話では盛り上がるね。
そしてつい飲み過ぎてしまう。
昨晩、スタジアムで叫びまくっていたせいで、すっかり声が嗄れていたのでちょっと艶っぽくハスキーボイスな僕でした(笑)
2011年07月24日
SPIセミナー
ここんとこ続いていたセミナーも、今回で一区切り。暑い中、東京、上野への出張は少々疲れました。
ホテルから見下ろす不忍池。
池一面が蓮で覆われていた。
これが極楽か・・・?


ここ数年続けてきた豚骨実習付きのセミナーもこれが最後?
「今回がタカギ先生のセミナー受講3度目なんです」というリピーターもいて少々困惑したが、
休日を返上して遠方から参加されている先生には頭が下がる。

僕がやりたいセミナーの内容と受講する先生方の「狙い」が、はたして一致しているのかどうか
ここ数年ずっと疑問に思っていた。それ以上に、僕のような田舎歯医者が全国の歯科医相手に
話をしても、どれだけ役に立つのか・・・
ずっと断り続けた講師役だったが、様々なしがらみもあって、SPIの豚骨セミナーだけはやってきた。
そもそもセミナーはたいてい日曜日で、せっかくの休日がつぶれてしまう。
自分の時間を大切にしたいので、今回を機に当分は休ませてもらうことにしている。
世の中には「御社のシステムを使ってやるからインストラクターをやらせてほしい」というドクターも
少なくないらしいから、是非、そんな人たちにやらせてあげてください。
僕は秋に向けて、もっともっと自転車に乗らないと・・・
それからもっと勉強もしないとね。
読みたい本が、ずいぶん溜まった。
帰りの新幹線だけが、良い読書の時間でした。
2011年07月13日
アメリカ出張
アメリカからたくさんの事を学んだ。今度は、アメリカに教えに行く。
3.11.の後、多くの海外の友人知人から安否確認やお見舞いのメールや、手紙をもらった。
その中の一つに、国際口腔インプラント学会の事務局からのメール。
そして、「来年2月にサンディエゴで開催される国際シンポジウムのメインスピーカーとして、1時間の講演を」という内容の堅苦しい招聘状が添付されていた。
3年ほど前、いろいろあってその学会、特に事務局と揉めたことがある。
それが、なんで僕のような山形の田舎歯医者にたいそうな講演依頼を・・・と思って、放っておいた。
しばらくした時、恩師のスマイラー先生からメールが来て、「学会でのスピーカーを引き受けてくれないか?」とのこと。
よくメールを読むと、スマイラー先生がサンディエゴでの学会におけるプログラムチェアマンで、僕を推薦してくれたらしい。
返事をしなかったので、催促のメールだった。
慌ててOKの返事を出したら、山ほどの書類(誓約書や講演のアブストラクト依頼、自分の研究以外で講演に使用するデータ等の出典もとの提示や元研究者の承諾書、略歴や顔写真を送れ・・・等々)が送られてきて、てんやわんや。
これまでも何度も国内外で講演をしたことはあるが、かくも大きな学会でのプレゼンって、半端なく大変なことだと思い知らされる。
引き受けたはいいけど・・・

【我インプラントの恩師Dr.Smiler】
プレゼンの内容は、大半を自分の症例、それも長期症例を提示するつもりだ。
しかし、症例の品評会ではないのだから、そこから得られた知見や考察をしなくてはならない。
様々な文献や研究データをもとにエビデンスを示す必要がある。
僕の場合、エビならぬカニデンスなもんで、慌てて資料を探しまわる。
以前様々なデータをいただいたカリフォルニア大学Irvin校のアースマン教授はじめ、データに関する確認と承諾の為に先月渡米。
その後提出すべき書類を仕上げて、いちおうスマイラー先生の目を通してから事務局に送ることに。
そこで今夜から再び渡米。
「またロサンジェルスに来るなら、セミナーで講師をやれ!」って、気楽に言うなよ。
スマイラー先生が主催しているImplant Team Seminarの二日間コースで、15,6人のアメリカ人、メキシコ人、ルーマニア人を相手にちょこっとインストラクターやってきます。
日本人の受講生も3名います。
そんなこんなで、死に物狂いに忙しい1カ月を過ごしました。まだまだ続くけど・・・
2011年07月10日
医局員向けセミナー
学生への講義でもなく、開業医向けの講演でもなく、大学の医局員を対象にしたセミナー。
なんだかんだいっても、未だインプラント治療に関しては体系づけられた形でその理論と実践が確立したものではない。
経験に頼る部分も多いので、大学で基礎的な研究をしたりたくさんの論文を読んでいるドクター達に僕の30年余りのインプラント臨床の経験談は何かお役に立てたのではないだろうか。
いろいろ反論なども聞かせてもらいたかったが、いまどきの若いドクターは遠慮がちで・・・。
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午後からは最近パターン化された、豚の顎骨を用いた外科の実習。
補綴系の先生は、歯肉にメスを入れたり剥離をすることに慣れていなくて、見ていてハラハラすることも多々あったけど、こうしてみんなうまくなっていくのだから・・・
セミナー開始時に、けっこう大きな地震があってどうなる事かと思ったが、いつのまにか地震のことなどすっかり忘れて、みなさん熱心に受講してくれた。
質問も多く、彼らの熱心さがうかがえた。

かなり疲労困憊で帰路についたが、なでしこジャパンがドイツを破ったこともエネルギーになって、高速道路を15%ハイスピードで走って1時間後には家に着いていた。
2011年06月28日
大学講義
今日は非常勤講師として、学部の学生に講義する日でした。
インプラントの講義をするようになって25年になる。
インプラントへの関心が高まるにつれ、出席する学生の数は年々増えているのだが、
真剣に聴講する学生は、年々減っているような気もする。
今年の東北大学歯学部4年生の受講姿勢はこんな感じ。
↓

前列の空席状況は、受講の熱意に比例する。
こういう授業態度の学生に対しては、がぜん燃えるね。
最近になく、熱い講義をした。
授業の途中から、居眠りをしている学生2名と下を向きっぱなしの学生3名を除いて、
真剣に話を聞いてくれた。(聴くように仕向けた!)
授業が終わって、久しぶりに拍手をもらった。(ここ数年は、僕の情熱も欠けていたのかも)
蒸し暑い日だったせいもあり、汗でびっしょり。
講義が終わって、山本君という学生が質問で食い下がってきた。
いろんなディスカッションをして、30分近く教室に居残った。
医局に戻ると、越後教授が首を長ーくして、僕を待っていてくれた。
他愛のない話をしながら、外来まで一緒に行き、臨床実習している学生立ちにちょっとだけクダを巻いて昼食に出かけた。
午後、歯学部長の佐々木教授に面会。
インプラント診療科の充実のために、今以上尽力しろと・・・
僕なんかに何ができるのか?
大学に来ることは結構楽しいので、できる範囲で協力するつもりだが、僕にできることなんかたかが知れている。
常勤のドクターたちのモチベーションを高めることに一肌脱げれば幸いだ。
一肌脱ぐ前に、TATOOでも入れておくか・・・
2011年06月25日
ヒポクラテス
久しぶりの休日の土曜の朝。雨降りなのでサイクリングにも行けず、家で録画しておいたサイクルレースのビデオを観ていた。
今年のツール・ド・スイス第7ステージ。強豪選手たちの駆け引きがおもしろくなったところで、電話が鳴る。

電話に出ると、僕の自宅近所で開業しているN先生から。
「顎の外れた患者が来ているのだが、整復できないので診てほしい」とのこと。
せっかくの休日なのに・・・と愚痴を言うわけでもなく、髭をそっていちおう白衣を持ってN先生の診療室を訪問する。
初めて訪れた診療所。待合室の端っこでしばらく待たされる。西洋風のおしゃれな大規模オフィスだ。
代診のドクターも数名いるらしい。
「金がかかってるなぁー」と思っているところに、N先生登場。
N先生に案内されて、一番手前の診療室に入ると、口が閉まらず唾液が口いっぱいになっている患者さんがユニットに。
喋らなくてもYES/NOだけで答えられるような問診を少ししてから、顎関節の顆頭を触診し、左側の顎関節脱臼を確認。
両側の下顎大臼歯部咬合面に親指を乗せ、下顎全体を軽くゆすって整復。
患者さんはあっけにとられていたようだが、たった10秒足らずの処置。
患者さん、我に返って「ちゃんと口が閉まる!」と感動。
聞けば、これまでにも何度か大あくびをして外れたことがあるとのこと。
(その時はもがいていたら自然に戻った)
何度も顎が外れると癖になるから注意が必要だ。
N先生、他の患者さんがたくさん待っている様子(高木歯科と違ってはやってるなぁ~)。
僕はそそくさと診療所を後にする・・・
今日行った顎関節の整復法は、ヒポクラテス法といって紀元前3~4世紀に医学の父・ヒポクラテスによって紹介された術式。
顎関節脱臼の整復法としては確実で、そして患者さんの苦痛も少ない最もポピュラーな手技である。
めったに顎の脱臼に遭遇することはないが、歯科医としてはこんな処置法もしっかり身につけておく必要がある。
患者さんと付き添いの方からは、丁寧に頭を下げられ「ありがとうございます」とお礼を言われたが、
N先生からは割とそっけなく「すみませんでした」とだけ。
休日に勝手に呼び出して、こんなもんかなぁ・・・と少々むっとしたが、
一人の患者が救われたんだから、それでいいじゃないか・・・と粋に肩をゆすりながら自宅に戻る。
何もなかったかのように、ロードレースのビデオの続きを観る。
ヒポクラテスの「手技」だけではなく、「主義」「哲学・倫理」もだいじ。
「ヒポクラテスの誓い」は、歯学・医学の道に入った最初に教わったこと。
医の倫理。 りんり。・・・倫理って、現代社会では形骸化して、もはや死語?
隣の軒先からリンリン・・・と風鈴が鳴った(ウソ)。

【ヒポクラテス】
【ヒポクラテスの誓い・原文:小川鼎三訳】
医神アポロン、アスクレピオス、ヒギエイア、パナケイアおよびすべての男神と女神に誓う、私の能力と判断にしたがってこの誓いと約束を守ることを。
○ この術を私に教えた人をわが親のごとく敬い、わが財を分かって、その必要あるとき助ける。
○ その子孫を私自身の兄弟のごとくみて、彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしにこの術を教える。そして書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
○ 私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない。
○ 頼まれても死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。同様に婦人を流産に導く道具を与えない。
○ 純粋と神聖をもってわが生涯を貫き、わが術を行う。
○ 結石を切りだすことは神かけてしない。それを業とするものに委せる。
○ いかなる患家を訪れる時もそれはただ病者を益するためであり、あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。女と男、自由人と奴隷の違いを考慮しない。
○ 医に関すると否とにかかわらず他人の生活について秘密を守る。
○ この誓いを守りつづける限り、私は、いつも医術の実施を楽しみつつ生きてすべての人から尊敬されるであろう。もしこの誓いを破るならばその反対の運命をたまわりたい。
2011年06月12日
ナソロジー学会と高級イタメシ
昨日と今日の二日間は、日本顎咬合学会。僕も含めて古くからの会員は「ナソロジー学会」と呼んでいる。
ナソロジーという言葉は1960年代に米国の歯科医マッカラムとスタラードらによってつくられた造語で、
「gnatho-」という顎の意味を持つ連結形と「-logy」という学問の意味を持つ名詞連結形を組み合わせたものである。
直訳すれば「顎学」であるが、日本では一般に「顎咬合学」と呼ばれている。
修復歯科医学において、主に有歯顎の咬合再構成を通して、顎口腔機能を回復させることを目的とした学問を指す。
ナソロジーの咬合理論の一部分をのみクローズアップされることもあるが、その点においては過去の学説に誤りもあり否定されることもしばしばあるが、ナソロジーの真髄は「歯だけではなく、人を診る」というもっと大きな意味をもっている。
僕はそんな「噛み合わせから人を治す」というナソロジーに魅かれ、高木歯科医院では長年にわたって
歯だけではなく顎顔面のバランスのとれた修復を心がけている。

学会には、長年のパートナーである歯科技工士のスゴイ君と、浜崎診療室で頑張ってくれている敬二郎先生とで参加した。
敬二郎先生は初参加。この日本最大の開業医の学会に興奮気味である。
オープニングレクチャーは、ワシントン学派の中心的ドクターのジョン・コイス。
現在アメリカン・デンティストリーの中心は、アトランタから西海岸北部のワシントン州に移った。
How toの時代から、What to doあるいはデンタルフィロソフィの時代に変わった。
コイス先生は「Life is a gift of Nature. QOL is a gift of Wisdom」というアリストテレスの言葉で締めたが、
デンティストリーのみならず、今の原発問題にも通じる深い意味のある言葉だ。

いつもながら、学会では様々な人と会う。
懐かしい人、本でしか知らない人、相手は知っていても僕が知らない人等々、いろんな関係の人と会う。
今回僕が座長を受け持ったこともあり、何人かの新しい出会いもあった。
夜は、企業からの誘いを断って、スゴイ君、敬二郎先生と3人で西麻布のマリオの店へ。
白金台から西麻布に移転してから初めての訪問だったが、店に入るや否やオーナーシェフのマリオが、
厨房から「Hi, Doctor!!」と手を上げて挨拶。しっかり覚えていてくれたね。
店は相変わらず気高くオシャレ。
男三人で入るにはちょっと味気ない感じがする。
店の客の7割は、外国人。
マリオとRenzoのことなど少し話して、素敵な女医さんの予約も入っていることを教えてくれた。
UCLAに留学していたユカリ先生とその同級生のドクター(♂)。
ふたりともやっぱりナソロジー学会に参加しているとのこと。
軽くロサンジェルスの話題でご挨拶だけさせていただいた。


スパークリングワインで乾杯し、マリオ・スペシャル・ディナーを注文し、トスカーナのワインをいただく。
相変わらず、マリオの料理はうまい。
奥深い味が、ライトなシャルドネによく合うね。
しばし日本にいる感覚を忘れる。
続いて出てきたvino rossoはこれ↓

CA'MARCANDA MAGARI 2007
ん~。久しぶりにメルロー系を飲んだが、美味かったね。べロが溶けた。
2日目も朝からお勉強。
この学会特有のテーブルクリニックが盛況だった。
東根の勝史先生、頑張っていたねぇ~。
ブースからあふれんばかりの聴衆で、一番人気があったんじゃないかな。
最前列で総義歯の大家、村岡先生がかぶりつきでみていたのはそうとうプレッシャーを感じていたのでは・・・


帰りは東京駅で豪華な弁当と南半球のワインを買ってつばさに乗車。
今回は昼食も含めてかなりグルメな学会出張で、帰宅して体重計に乗ったら、「うーむ」でした。
2011年05月29日
第55回スマイル倶楽部フォーラム
僕が主宰している勉強会「スマイル倶楽部」も、16年目。昨日と今日の二日間、55回目のフォーラムを高木歯科医院に隣接したアイナリースクエアにて開催した。
初日は、被災した刀根先生、山口さんの「不幸自慢」のはなし。
山口さんから「不幸自慢」というスマイル倶楽部流の言葉を聞かされて、何となくホッとしていたが、
実際に生の声を聞くとけっこうグッとくるものがあるね。
僕の検視、口腔ケアボランティアの経験談など、ずいぶん薄っぺらいものでした・・・
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しかし、このような未曾有の大災害を経験したことは、誰もが何かしらのエネルギーを得たはず。
まだ被災現場を生で観ていない人は、物見遊山ではなく、しっかりその光景を目に焼き付けておくべきだと思う。
後半は、症例を通して治療方針の立案についてのフォーラム。
一つの症例に対しても、歯医者の数だけ治療方針がある。
その治療方針の裏付け、予知性などみんなで語り合った。
ひとりの偉い講師の先生からの一方通行の話よりも、こういうみんなでのディスカッションは、意義があるね。
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懇親会は近所の「三の丸」にて、郷土料理と地酒を楽しむ会。
何度も山形で開催してきたが、今までは洋食系の懇親会が多かったことに気付いた。
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2日目は、弘前の梅原一浩先生の講演。
僕個人としては、梅原先生がお父様の正年先生と一緒にケルンのIDSに行かれたことに
とても感銘を受けた。
「先人の教え」としての正年先生の業績もさることながら、
IDSで、何に興味をもたれたのかを次の世代が関心を寄せる・・・なんてすばらしいことか!
そして、親子での海外遠征。
実は僕が、出来なくて悔いを残していることに、「歯科医として、歯科医の父親と一緒に旅をすること」
とてもうらやましく思った。
思えば、仙台の懸田歯科ではじめて正年先生にお会いしたのが約30年前。
正年先生が、今の一浩先生くらいの年代だったのかと思うと、とても感慨深い。
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午後はITIスタディクラブとして、南陽市の黒江先生、山形市の青山先生から、ITIが提唱している
診断基準、SACをはじめ、PES・WESについてていねいな説明をしてもらった。
午前・午後を通して、診断の重要性や術後の評価の規格性の大切さを学んだ。
遠路、講演に来てくださった梅原先生に感謝するとともに、やっぱり遠くから集まってくれた
スマイル倶楽部のメンバーに「ありがとう、そしてお疲れ様」。
2011年05月13日
リベンジ!
震災で中止になってしまった3月末に予定していた「デンチャーシンポジウムin山形」。
昨晩、実行委員をやってくれたメンバーの慰労会、残念会をやった。
勝史先生を中心に、いろいろやってくれた顎咬合学会の山形県会員の若手精鋭たちに、モツ鍋をご馳走して労をねぎらった。
開催直前まで、会場変更などいろんな問題を抱えて奔走してくれた彼らには、感謝です。
にもかかわらず、予定の2週間前の急な中止。
なんかもったいないような、虚しさを感じていた。
夜更けまでモツ鍋屋で、飲んで食って、いろいろ語って・・・
楽しいひと時だった。
モツ鍋の具材に、3人ほど生の肉も用意。
モツ鍋と一緒にいただきました。

デンチャーシンポジウムは、世の中が落ち着くだろう来年に、絶対リベンジ開催をしようと決意。
モンテも、前節のふがいない負けにリベンジすべく、明日の大宮戦はしっかり勝ちに行こう!
2011年05月08日
弘前遠征
毎年招待されている、弘前での勉強会。昨日、今年も仙台から新幹線で向かった。
震災の影響で、新幹線は時刻表通りではなかった。
山形から仙台までバスで行き、新青森行きの「はやて」までけっこう待ち時間があったので、
仙台駅で腹ごしらえ。
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「がんばれ東北!がんばれ仙台!!」ということで牛タンとラーメンとビールで奉仕。
「野球の底力」楽天イーグルスのウイニングボールが、仙台駅に飾ってあった。
傍らにガードマンが「盗むんじゃねーぞ!」という鋭い眼光で見張っていたが、こういうボールって
オークションなどに掛けられるといくらくらいで落札されるんだろうね・・・
僕はブンブン丸池山がスワローズを引退ゲームでのサインボールを持っているんだけど、価値あるかな?
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弘前の桜は、まだOKだった。
例年よりも3日位遅れているそうだから、堪能できた。
大震災のせいで、例年に比べると観光客はずいぶん少ないという。
でもいつも行く津軽三味線のライブハウス「山唄」は大盛況で満員だった。
モリタのオーイさん、スーさんと飲めや歌えの酒盛でいい気分に。
向かいに座った熊本からJRのキャンペーン「フルムーン」来たというご夫婦。
二人とも80歳を過ぎたとは思えない若さと行動力で、先日の気仙沼でお会いした
80歳以上の方々同様、こちらが元気と勇気をいただいた。
おまけにお酒までご馳走になって、ありがとうございました。
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今日は、青森インプラント研究会で講演とSPIのハンズ・オン。
いつになく気合が入り、会場の先生方にたくさんの思いを伝えることができた。
精も根も尽き果てて、帰りの電車に乗り込む。
新幹線が新青森まで延伸したせいで、弘前がないがしろにされている感じ。
弘前-新青森の電車は、高校生たちであふれる座席指定もない普通列車。
とても仕事を終えてのビールを飲める状況ではない。
新青森駅で、ドライ・ニンニクとイカの燻製と地ビールをいただき元気を付けて「はやて」にて仙台へ。
つい居眠りをしてしまうが、仙台で下り損ねると宇都宮まで行ってしまうので要注意。
なんとかまぶたを開けたまま、山形行きの高速バスに乗り継ぎ、『憂歌団』をiPodで聴きながら無事に帰宅。
あっという間のGWでした。
2011年05月07日
日歯の被害状況と被災地における歯科的ケア
4/15の日歯広報(日本歯科医師会会報)によれば、先の震災で岩手県で3名、宮城県で5名、福島県で1名の計9名の日歯会員が不幸にして亡くなられたそうだ。(4/7現在)
岩手県では会員64名が被災、47の診療所が全壊、7診療所が半壊。
宮城県では384名が被災、全壊・流出は59、半壊53軒。
福島県では102名が被災、全壊・全焼が2軒ずつ計4軒、半壊は5軒。
いずれの地域でも、診療所の損壊がなくても器具・機材の破損やライフラインの確保ができず
稼働していないところが多々あった。
そんな困難の中で身元確認作業の激務にあたった会員もたくさんいたそうだ。
歯科医が多い時代とはいっても、同業者の大きな犠牲、損害には同情せざるを得ない。
学会や研究会、同窓会やクラブのOB会などあちこちから寄付の催促も相次いだ。

【仙台の技工士・Y君が“不幸自慢”で送ってくれた技工所の様子】
被災地近隣の歯科医は、なかなか避難民の口腔ケアなどにあたれる状況ではなかったことは明白。
だからこそ、僕ら何も被害のなかった者がもっと早く出動し、活動すべきだったのに、お偉いさん達の視察から始まり、「クリーニングと歯磨き指導は良いが、診療行為はマズイ」とかなんとか様々な制約があって、僕はずいぶん焦れていた。
今回気仙沼に行って、もっと早く来てあげればよかった・・・・と、つくづく感じた。
あまり単独で勝手な行動をするのは慎まなければならないが、組織の指示を待っていてはタイミングがずれてしまうことも少なくない。
二度とこんなことがあって欲しくはないが、次の有事の際にはもっと早めに何かができるようアレコレ考えている。
八戸の熊ちゃんを見習って・・・
2011年05月06日
気仙沼遠征
昨日の子供の日は、医院のスタッフと共に気仙沼の避難所に口腔ケアのボランティアに行ってきた。
山形県の医師会と薬剤師会が、気仙沼の避難所に救護本部を立ち上げたのに伴い、歯科医師会でも5月4日に石黒会長、純ぺー理事らが視察と打ち合わせなどに行き、ただちに僕らが出動。
メンバーは高木歯科医院十日町のスタッフと上山の高橋先生、衛生士会の阿部さん、そして歯科医師会の運転手鈴木さんの8名。
歯科医師会のワゴン車に、さまざまな機材を積んで出発。
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気仙沼市内に入って瓦礫の合間を縫って山形県医療班の本部になっている鹿折中学に行って挨拶。
そこから新月中学の体育館の避難所へ。
用具室が救護の部屋になっているので、さっそくにわか診療室を設営。
いきなり何かをするのではなく、「山形から歯医者が来たよ」とウロウロしながら被災された方々と世間話。
というよりは、何気に被災者の方々とお友達になろう的な感じ。
芸能人や有名なスポーツ選手なら、向こうの方から目を輝かせてこちらに向かってきてくれるのだろうが、
山形のキャンディーズや、インチキ石原軍団が登場したところで怪訝に思われるだけだ。
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この避難所に歯科ボランティアが入ったのは初めてらしく、3月11日以来ずっと入れ歯が当たって痛かったのを我慢していた、というお年寄りが次々に声をかけてくる。
中には、「あの日昼ご飯を食べた後入れ歯を洗って洗面所に置いて、そのまま避難したから歯がないんだ」
というおじいちゃんもいた。
残念ながら、ここで入れ歯を作ってあげることはできない(歯科医師会の通達で作るな!と言われている)。
残っている歯を大事にするようにと・・・
気仙沼でも稼働している歯科医院がけっこう出てきたから、治療はそちらで。
永久歯が変な所に生えてきたという、子供の母親からの相談も。
矯正治療はした方がよいのはわかっているけど、家が流されてお金がかかることはできない・・・
そんな愚痴も聞かされたが、何もしてあげられない。
歯の治療にけっこうお金をかけてきたのが明らかな人も少なくない。
避難所で切ない毎日を送ってはいるが、話を聴いているともともとが、比較的生活レベルの高い人たちが多かった様子がうかがえる。
20年以上前に経験した僻地診療とは全然感じが違う。
衛生士によるケアや入れ歯の洗浄、義歯の調整や修理をして、歯ブラシや義歯の洗浄剤、義歯ケースなどを配布してきた。
平和で豊かな生活が、一瞬にしてこうなったこと。
家族が一瞬にして半分になってしまったこと。
切ないなぁ。
連休の交通渋滞の影響もあり片道4時間、実労働2時間そこそこの遠征だったが、何かを施したことよりも、
おじいちゃんやおばあちゃんと友達になっていろんな話ができて僕らが元気づけられたことが収穫。
遠征に同行したひとりひとりが、それぞれの思いを胸にしたと思う。

2011年04月16日
ふたたび検視
身元確認の手伝いのために、今日も被災地に行ってきた。
朝、6時55分に山形県警集合。
山形県歯科医師会のメンバー6名と、全国から来て山形を宿泊地にしている法医学のドクター達と警察車両で宮城県警へ。
本日は、どこに行くのかは宮城県警につくまでわからない。
行き先不明の夢列車に乗っての「Magical mistery tour」なのだ。
宮城県警からは法医学のドクター1名と2名一組の歯科医のグループが、ワゴン車で目的地に護送される。
僕は、KO大学の法医学Dr.Fと、酒田のH歯科の代診Dr.Kと一緒に石巻に向かった。
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途中矢本のパーキングエリアで、山形交通の大型バスの車列に遭遇。
たくさんの山形人がボランティアで石巻に向かう途中とのこと。
えらいね!山形人!!
北上川沿いの河北町を通る。
見覚えのある集落。
新人医局員の時代に、何度か泊り込みでアルバイトに来た場所だ。
石原軍団や上戸彩が炊き出しに来ているような所とはかけ離れた、場末の体育館が安置所になっている。
到着後合掌してすぐに仕事に取り掛かる。
若いDr.Kと慎重に検案。
あっという間に時間が過ぎ午前中の仕事が終わる。
昼食を、警察のワゴン車の中でとる。
昼食は山形の歯科医師会が用意したおにぎりと、宮城県警が用意してくれたアンパンだ。
それとペットボトルの水。アンパンがうまい。
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天気予報どおり、昼から強い雨と風に見舞われた。
Dr.Fの誘いで、昼食しながらワゴン車で被災地を回った。
重機が入ってだいぶ道路は整備されているが、まだ周囲は瓦礫の山だ。
法医学の専門医であるDr.Fより、さまざまな話を伺った。
午後も体育館の隅で仕事。
宮城県警のみならず、静岡県警、和歌山県警のポリスマンが大勢働いていた。
震災から1ヶ月以上たち、皆さん疲労の表情が見て取れる。
僕らが検視し、遺族が持参したカルテと照合し、身元が判明した現場に遭遇。
泣き崩れながらも、ご遺体と対面できた安堵のご遺族を傍らで見て、こちらも涙が出てくる。
少しはお役に立てたか・・・
雨が上がったので新鮮な空気を吸いに外に出たら、桜のつぼみが大きくなっているのに気づいた。
まもなく咲くね。
春はもうそこまで来ている。
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2011年03月06日
高橋哲先生来訪
たぶん現在日本で最もアクティヴな口腔外科の教授は、この人だろう。
九州歯科大学の教授に就任して10年以上が過ぎた。
その間の研究、論文、学会講演もさることながら、後進の指導や海外での医療福祉活動など幅広く活躍している。
哲先生に会うのは昨年5月の、彼の出版記念パーティー以来だが、相変わらず元気で溌剌としている。
きっとオロナミンCを服用しているのだろう(そんなことはない?!)
今回は、本日行われたYAID(山形歯科インプラント研究会)の学術大会の特別講師として招いた。
YAID会長の山形大学教授飯野先生とは、大学も医局も同期なので二つ返事で来てくれた。
国際口腔外科学会の研究メンバーとして世界中を駆け巡っている忙しい人なのに・・・
講演は、会員のリクエストもあって4時間にも及ぶものだったが、中身の濃い話に引き込まれ、あっという間の時間だった。


前日の晩に、「プチ・ノエル」で飯野・哲両教授と、学会の実行委員のメンバーと“ものすごく楽しく”ワインを飲んだ。
飯野&哲先生とそろって飲んだのはいつ以来だろう・・・20年ぶり?いやそれ以上前かもしれない。
思えば、あの頃もいつも“ものすごく楽しい”酒飲み会だったなぁ~
とても良い人たちに、僕は囲まれて生きているということをしみじみと実感した。
一生懸命勉強して、ていねいに臨床に役立てていかなければ、ばちが当たるね。

2011年02月28日
スマイル倶楽部
スマイル倶楽部も発足して16年目。横浜での第54回のインプラントフォーラムが無事終了。
年度末で何かとみなさんの忙しいらしく、今回は20名の参加にとどまったが、
建築家の太田氏(僕の同級生)、丹沢で開業している藤井先生をゲストに呼んでの中身の濃いフォーラムだった。


いまや“ヨーロピアン・ダンディズム”を絵にかいたような、人気絶頂の太田氏の話は、家を建てることと
歯科治療との共通点が、これまで思っていた以上にたくさんあることに気づかされた。
内田春菊の本にも登場するO田氏は、スタッフも同伴だったせいか、カッコよすぎ。
かつての中学時代の面影はどこへやら・・・
最も二次会では、ちょっと素が出てたけどね。

勉強会は、あんまり人数がいない方が充実していて良いと思った。
それにしても、横浜はあったかかった。春の陽気で、コートなんかいらないってば。
2011年02月22日
国際学会
来週からアメリカでの学会(AO)に初参加するMTI先生が、その心得を聞きたいとやってきた。
大学院を修了して2年たったMTI先生。
ずっと海外での研修について相談されていて、「まずは外国の歯科事情を自分の目で見ることが大事だ」とアドバイスをしたことがあった。
毎年3月上旬にアメリカで開催される、インプラントでは最大クラスの学会Academy of Osseointegration(AO)を紹介してあげたら、彼はそれに単独参加する決心をし、いろいろ自分で手配をした。
多くの日本人歯科医が海外研修や国際学会に参加する場合には、たいてい「研修ツアー」や「学会参加ツアー」のような企画ものに乗るか、スタディーグループでまとまって登録や行動をするのが一般的。
自分で旅行を企画し、航空券やホテルの手配、学会の登録までを一人でできる歯科医は稀だ。
海外研修をするドクターの1割にも満たないのではないだろうか。
ましてや、初参加となると稀有だ。
もっとも、僕が大学院を修了したその年に人生初参加のバンクーバーでの国際口腔外科学会、翌年のAAID(米国インプラント学会)参加など、すべて自分でプランニングし、単独での参加だった(エヘン!←ちょっと自慢げ)。
現在のようにインターネットなどなかったし、FAXすらない時代。さまざまな手続きは、エアーメールだったのだから、エライでしょ(くどい?!)
これまで海外ツアーに参加したのは、新婚旅行の1回のみ。いつも自分ですべて手配する。
だから、昨日ニュージーランドでの大地震で被災したような場合には、すぐには探してもらえないだろうな・・・
MTI先生、いよいよ出発が近づいて、ちょっと不安になったらしく、夕方診療室にやってきた。
今年のAOは、ワシントンDC。治安も良いし、オフタイムも博物館などで十分に時間がつぶせる。
一人で初めて行くには良い場所だと思う。
昨年のAOはOrlandで開催され、僕はそれに出席したので、写真を見せながら学会の雰囲気などを教えた。
レジストレーションから、展示ブースのまわり方、朝食、昼食のスマートな取り方まで微細に紹介。
いざという時の為に、必ず展示に参加しているインプラントのツール業者「Salvin」の会長のBobと社長のWilliamsをも紹介した。

【学会登録証とコングレスバック】

【学会のメインシンポジウム】

【展示ブース】

【レセプションパーティー】

【学会は人との出会いや再会の場でもある】
初参加、初渡米では知り合いがいるわけではないから、不安だろう・・・
野次馬根性旺盛な僕は、初めて学会に参加した時には見るもの聞くものなんでも新鮮で、いろんなドクターや業者の人と知り合いになって、25年たった今でもお付き合いしている友人がたくさんいる。
恩師Dennis Smiler先生もその一人だ。
MTI先生の健闘を祈る!
2011年02月20日
咬合の講演会
山形市歯科医師会主催の佐々木啓一教授の咬合に関する講演会に出席。
日常の臨床で、最も重点を置いているのが「咬合」。
修復歯学、特にインプラントによる欠損補綴では、最も大切なのが「咬合」である。
タカギは「インプラント=口腔外科」というイメージで見られがちだが、実はずっと咬合のことが好きで、補綴系の歯科医なのだ。
昔から咬合は難しいもの、とされ、一般に歯科医の間では敬遠されがち。
にもかかわらず、山形県歯科医師会館はたくさんのドクターで埋まっていた。
(まだ、山形の歯科事情も捨てたものではないな)
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現在東北大の歯学部長でもある佐々木教授は、同じ時期に大学院で研究していた仲。
僕は口腔外科、彼は補綴で科は違うが、僕は平気で他科の教室に出入りしていたから、よく知っている。
昔から大柄ではあったが、人間としても、歯科医としても、二回り、三回りくらい大きくなった。
貫録十分。
話の中身も、開業医にはもったいないくらいに濃い話。
最近続けて、大学や学会で教授と話をする機会があったし、咬合の話自体特別目新しい話題ではなかったが、大学教授の話の割には結構おもしろい。
昨日の鈴木教授の話も、面白かった。
近頃の大学教授は、講演もうまくなった・・・あなどれない!
朝早起きをして、仙台から車を飛ばしてきた甲斐があった。
二日続けて大学の教授の話を聞いて、ちょっとリフレッシュ。
今年は頻繁に大学に行くようになりそうだ。
尚歯会
昨日、口腔外科の同門会、尚歯会に2年ぶりに出席した。
僕の歯科医としての基礎となっているのは、良くも悪しくも大学院も含めての「第二口腔外科」での6年間。
個性の強い医局員の中で、けられて、たたかれて、もまれて育てられた。
その医局の同門会。
手島教授が退官されてから20年。
歳月の経つのは速い。
中堅~若手の先生は、ほとんどわからない。
年を取ったわけだ・・・
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懐かしい面子との再会。
でも、今でもおつきあいしている仲が良い先生との話で盛り上がるね。
手島教授は、今年誕生日が来ると80歳だそうだ。
まだまだお元気で、若々しい。
何よりも髪の毛が黒々&ふさふさ。母方の遺伝だそうだが。
僕の学究の恩師であり仲人でもある。
今回は、宴会前の鈴木治教授(顎口腔機能創建学分野)の講演が面白かった。
骨再生材料の「リン酸オクタカルシウム(OCP:Ca8H2(PO4)6/5H2O)」の話だ。
数年前から、医局の研究テーマの中心で、越後教授や大学院生からOCPのことは聞いていたが、
しっかり材料学の立場から基礎の話を聞いたのは初めて。
医局の初代院生だった安藤先生から骨移植の研究が本格化し、3代目の僕が骨代用剤としてのHA(hydroxy apatite)の研究を行い、現山大教授の飯野先生が継続してさらに発展させてきた研究が、今ではとてつもなく可能性を秘めた骨再生材料として花開こうとしている。
(OCPについては、ここを参照)
宴会が始まっても、研究の虫がうずきだして、鈴木教授にいろんなことを聞きまくった。
老化防止のためにも、少し基礎のことを勉強しようと思った。
迷惑かもしれないが、今度大学に行ったら教室を訪ねます(^o^)
二次会は国分町の帝王・MTI先生の導きで、いつものLeeへ。
利夫先生、FTM先生、越後教授・・・元国会議員の政策秘書だったというWB氏も合流し
沖縄問題やら政治問題、歯科の将来、自転車とビーグル犬の話までいろいろと・・・
そして教授の熱唱!ふだん、ストレスが溜まりまくってるんだろーな。
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気づいたら、日付変更線を越えていた。
2011年02月06日
今年 初セミナー
断り続けているのだが・・・今年もセミナーの講師をさせられて。
仙台で、いつものように豚のお料理教室。

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今回は受講生がたくさん・・・24名?
シンジラレナイ
どっと疲れて帰宅。
帰りの高速運転がちょっと危なかった。
疲労困憊で酒を飲む気力もなく・・・寝ます。
2010年12月15日
良質なマテリアル
IV社のAdoroという、技工用硬質レジンの体験会をアイナリースクエアで。
高木歯科医院の二人に加え、二つのクリニックから二名の技工士さんが参加して、
実際に作業用模型で硬質レジンのクラウン、インレーを作ってもらった。
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気がついたけど、今流行りのハイブリッド・セラミックもハイブリッド・レジンも、
所詮はコンポジット・レジン、硬質レジンなんだよな。
メーカーは、(フィラーの形状や含有量等を)ちょっとだけ変えて、根本的な中身は
たいして変わっていないものを、まるで新しいマテリアルを開発したかの様な
呼び名をつけて販売している。ハイブリッドって、今風で聞こえはいいよね。
Adoroはすごいよって聴いていたけど、レジンはレジン・・・と思っていた。
しかし今日のセミナーを体験してみて、技工士さんの評判も良くAdoroはレジンの王様かも。
「硬質レジン」と謳って発売しているが、これまでにない「良質レジン」だった。
何よりもミソは光+熱の重合器なんだけどね・・・

2010年12月09日
ツツイズム
5日の日曜日、快晴で自転車日和の日曜だったが、心を鬼にして筒井塾の講演会に行ってきた。
僕が最も尊敬する歯科医、筒井昌秀先生が亡くなって3年半。
その後も、奥様で歯科医の照子先生がツツイズムを継続して活躍していらっしゃる。
25年位前に初めて筒井昌秀先生の臨床に触れ、傾倒し、21年前僕が初めて筒井先生を山形にお呼びして2日間講義をしていただいて以来、僕の臨床の根底にはツツイズムが流れている。
歯科の治療は、歯の単位、歯列の単位、口の単位、身体の単位で診ていく必要があるということだ。
もっとも、僕が追い続けても、常に彼の方がずっとずっと先をいくので、どんどん離されていくだけで追いつけないのだが・・・。
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【20年前の二大教祖と二人の信者^o^】

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【高木歯科医院の宝「筒井モデル」】
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頬杖やうつぶせ寝、体育座りなどの態癖が顎を変形させ、姿勢を崩す原因になる。
単に歯を治しても、近視眼的に歯列を治しても、体のゆがみを修正しない事には治療にならない。
1日を通して、ツツイズム、いやテルコロジーを聴いて、やっぱりよく考えているなぁと洞察力の深さに敬服。
筒井はすでに神になり、照子先生は教祖になった。
会場に集まった多くの信者たちは、何を感じ、どう臨床に生かしていくのだろう・・・
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書棚から、筒井先生の古い論文集を引っ張り出して読み返してみた。
スーパーデンティスト筒井昌秀の背後に、照子先生のストマトロジー・テルコロジーがあったことに今気がついた。
昨日、講演会を後援したディーラーの方が、照子先生の名刺を診療室に持ってきた。

「えっ!照子先生、僕のことを覚えてくださっていたんだ・・・」
20年以上前に筒井歯科に見学に行ったときに一度お会いしただけの僕のことなど、覚えてないと思っていたので、挨拶もせぬまま帰ってきた失礼をお許しください。
2010年12月03日
歯の治療費
保険外の歯科治療費は、けっこうな費用がかかるものだ。
「なんで、こんな小さなものに10万円も!」と、言った患者さんがいた。
確かに・・・。でも、そのセラミックで作った歯は、100%ハンドメイド。
しかもその患者さん以外には、世界中どこを探してもそれが適合する人はいない
シンデレラの歯。
そして、その適合を得るために、歯科医も歯科技工士もどれだけ神経をすり減らして
作業をしているのかをしらない・・・。
中国で大量生産できるものならいざ知らず・・・
確かに小さな、作り物のセラミックの歯ではありますが、これはモノではなく、人工臓器。
その患者さんにとっての、身体の一部なのだ。
「なんなら、サービスして2割増し大きめに作っておきましょうか?」
近頃、治療費を問い合わせてくる電話が多い。
「インプラント1本いくら?」
「メタボン1本いくら?」
高木歯科医院は、モノを売っているのではないので、そんなこと簡単には答えられない。
いろんな歯医者のHPで、治療費を表記しているところがあるが、人さまの体を治すのに
そんなに簡単に割り切って治療費を出せるものか不思議だ。
確かに一応の目安はあるが、1,2回の通院で終了する治療と、仮の歯を作って噛み合わせを
修正しながら数カ月、数年かけて治療しなければならない難症例とを、同列で治療費を算定
することは、まじめな歯科医院ではなかなかできない事だと思う。
また「メタボン」「メタルボンド」と呼ばれる金属焼付ポーセレン冠にしても、
使うセラミック(ポーセレン)や金属が何かによってぜんぜん費用は違う。
セラミックも、焼付から最近ではプレス式が世界的に高く評価されるようになって
きている。
なによりも職人的腕の良い技工士が作るものと、ヘボな技工士や中国の技工所で作るものを
同列で判断することはできないし、CAD/CAMロボットが作ったものとの比較もできないのだから、
安直に「メタボンいくら?」って、どーゆうものか?
患者さんにしてみれば、歯の治療自体の怖さに加えて、いくらかかるのかな?という
治療費に対する不安も大きな問題であることは了解している。
だから、高木歯科医院では治療に先立って口の中を検査し、治療計画を立ててから
治療費を見積もり提示し、患者さんが納得してから治療を開始している。
これは自費診療が中心の十日町診療室は(移転する前の香澄町を)開業した平成元年以降
22年間ずっと行ってきたことだ。
モノを買う感覚で、歯の治療をするような患者さんは所詮高木歯科医院の患者さんではないと
思っているし、モノ感覚で作った歯を売っているような歯医者には、絶対になりたくない。
な~んちゃって、あんまり力説するとますます血圧が上がって目眩がするから・・・
今夜あたり『年末出血大サービス!歳末大安売り!!』の幟(のぼり)でも作って、医院の外に
並べようか・・・


【これだってけっこう高い治療費かかってると思うのだが】

【目も当てらんない・・・だからやり直したよね】
2010年11月30日
コロリと往く方法
「コロリと逝く」が正しいのかもしれない。元気な年寄りに学ぶ、健康長寿の秘訣とは・・・
全国の3000人を超す元気な80~85歳(平均83歳、男女比4:6)の調査から。

「活動的余命を延ばす12ヶ条」
1)食事は1日3回規則正しく
2)よく噛んで食べる
3)野菜、果物など食物繊維を良く摂る
4)お茶をよく飲む
5)たばこを吸わない
6)かかりつけ医をもっている
7)自立心が強い
8)気分転換のための活動をしている
9)新聞をよく読む
10)テレビをよく観る
11)外出することが多い
12)起床、就寝時間が規則的
元気な高齢者には、大きな病気を経験したことがあり、70歳過ぎまで働き、
健康のためのこころがけを65歳以降に始めたという人も多い。
(田中一哉:日歯広報2010.11.25.第1518号より)

2010年11月29日
スマイル倶楽部 フォーラム
昨日、第53回のインプラントフォーラムを無事に終了。
僕が主宰しているスマイル倶楽部。
発足して15年になる。
例会であるインプラントフォーラムも今回が53回目。
いろんなテーマで、いろんなゲストを迎えて、いろんなディスカッションを重ねてきた。
もう、十分に勉強したかな?とも思えるくらいに歳月が経ち、回を重ねてきたが、
まだまだわからない事ばかりの歯科医療、インプラント治療だね。


27、28日の両日、東京で30名の会員が集まった。
初日は、東京駅に隣接した鉄鋼ビルにある「Terumo」の会議室で。
テルモの哲学の片鱗を、会議室の片隅に貼ってあった小さな掲示物に見た。



懇親会は、トラストタワーの中華飯店「過門香」
豪華な中華と楽しい話題で飲み過ぎた・・・
秋葉原ワシントンホテルに宿泊。
新しくなってから始めて泊ったが、きれいで快適だね。
アキバの様変わりに驚いたけど、探索する時間なし。残念!
二日目は、上野のモリタが会場。
福井で開業している林正人先生を講師に招いての講演会。
林先生とはSPIのアドバイザーとしてシンポジウムなどで一緒になることはあったが
じっくり先生の話を拝聴する機会がなかった。
今回は外科に特化した話だったが、筋が通っておりわかりやすく、素晴らしい
講演だった。


アメ横で柿ピー1kgの特大パックを買って、つばさで帰った。
久しぶりに新庄行きに乗ったけど、満席で混んでいるうえにオバちゃんたちのグループや
はしゃぎまわるガキどもがうるさくて、安眠も読書もままならず。
おかげで、山形駅で寝過ごすこともなくちゃんと下りることができましたぜ。
2010年10月24日
インプラント・セミナー
先週に続いて、セミナー講師。
会場は、高木歯科医院に隣接した「アイナリースクエア」。
近くて便利(当たり前!)
宮城県に数軒関連診療所を持つK歯科医院のドクターとアシスタントを対象に、内輪の勉強会。
ということで、けっこうシビアに左上顎第一大臼歯の咬合面形態の話からはじめた・・・
午前中は長期症例を通して、いかに咬合再構成が重要か、安定した咬合の付与がforce contorolにつながるか、咬合面形態を知らずして咬合管理も咬合調整もあるものか・・・
前日のエスパルス戦のボロ負けを引きずって、少し機嫌が悪いから、参加者にビシバシダメ出しをしてしまった。
セミナー講演中に、かくも出席者に対して質問をぶつけまくる講師も珍しかろ(笑)。
昼食後は、豚骨を使った外科の実習。
しっかり手術着を着用。
ちゃんと術着を着れるかどうかで、それぞれのクリニックにおけるふだんの手術の様子、レベルが知れるというもの。
さすがに理事長先生、お見事!
後はいつものように、受講者のレベルに合わせながら調理実習。
今日もおいしい豚骨ラーメンの出来上がり・・・
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【ちょっと不機嫌に講義。原因はサッカーの結果】
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【昼食は向かいの洒落たレストラン“990”】
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【楽しいお料理教室】
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【今回参加してくださったK歯科関連の皆さんとうちのスタッフ】
講師の出来の悪さに対して、みなさん熱心に勉強してくださいました。
逆に励みになりました。ありがとう。
2010年10月17日
セミナー@福島
福島の歯科ディーラーさん主催のインプラントのセミナー。
いろいろわけあって、福島は鬼門で長い事、大学以外での講演や、セミナー講師を引き受けていなかった。
いろいろわけあって、ディーラーのたっての願いもあって、今回のセミナーの講師を引き受けた。
主催者側の「あれも、これも、どれも、それも」(山形弁風にいえば「はいづも、ほいずも、あいづも、そいづも」ってーカンジ?)で、かなり欲張りなテーマを要求され、かなりテンション下がって臨んだ。
午前中は、「長期症例から学ぶインプラント成功のカギ」について講演し、午後は豚の骨を使って、インプラント外科手術の基本から応用までを実習。
実習中心のセミナーはいいね。
時々、できもしないのに建前論ばっかり言ってる受講者がいるが、豚骨の実習では切開・剥離・縫合という外科の最も基本的なことを実際に行うので、その様子を観ているだけで「こいつできるな!」とか「おいおい・・・」とかすぐに分かるから受講者と向き合いやすい。
できる人とはそれなりに、できない人ともそれなりに相対することができるからだ。
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持参する外科器具を見ただけでも「おぬし、デキルな!」とか「おいおい・・・」というのが明白。
今回驚いたのは、福島の歯科医が使っている骨膜剥離子がみんな同じものだったこと。
しかもYDMのオールドファッションなもの【↓】。ディーラーが特価販売でもしたのかな?


剥離は外科の重要なポイント。モルトの剥離子【↑】を紹介させてもらった。
インプラント外科の上達には、システムと道具の選択が重要ポイントの一つなのだから。
2010年10月11日
日本国際歯科学会
我が国最大の歯科のオリンピック?ワールドカップ?4年に1回おこなわれる。
参加者が尋常じゃなく多い。
歯科医、技工士、衛生士、メーカー、ディーラーその他大勢。
歯科関係者がウジ虫のように湧いて集まってくる。
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午前9時。
僕は事前に目をつけていた日歯大・YEGK教授の「Critical Thinkingのすすめ」と、
それに続くIWT先生の「重度歯周病の機能回復」の話を聞くために、E会場に直行。
ところが、会場には演者の先生と、通訳と、エンジニアと、司会の人しかいない。
よくみると、部屋の後ろ隅に聴講者が一人いた(笑)。
ウジ虫の如く湧いて出た者どもは、何処へ行った?!
今流行りの、審美か、インプラントか、それとも経営のセクションか・・・
YEGK教授の「critikal thinkingがない歯科医師は、EBMを判断できず、患者や社会を欺く結果になる」という言葉が印象的。
しかし、ここに居ないほとんどの歯医者はクリティカルシンキングができていないと思う。
IWT先生の話は、すごかったね。ホントこの先生の洞察力、分析力はすごい。
僕が31歳の時に、IDAでのインストラクターだった。最初のころ、良く喧嘩したっけ。
お互いに若かったからね。
長年の臨床から修復治療、特にタイプIVの重度の歯周病に対する歩哲治療に対してはバイオメカニクスの問題が最も重要だということがお互いに明確に分かっきた。
彼はその解決策をいろいろ提示してくれて、高い学会費を払った分を取り戻した気がした。
IWT先生の講演が終わって振り返ると、僕の他に4人の聴衆がいたが・・・
ウジ虫たちは、何に群がっているのだろう・・・
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ということで、あっちこっちの会場を覗いてみた。
出版社が大いに関わっているので「売りたい本」「売れている本」の著者やそれに関連するテーマの会場に比較的人が多かったような気がする。
うーむ、若い歯医者は、出版社の陰謀にまんまと引っ掛かっているなぁ。
二日目、10日の午前最初に聴いたSTNS先生のペリオの話は何度も聴いているが、とってもおもしろかった。
「この学会での講演は、歯を抜いてすぐにインプラントをしたがる話ばかり。歯医者は、歯の治療をして歯を守ることが仕事のはず。日本には、歯医者がいなくなっちまった・・・」
話の中身が濃くて、毒もあって、声を出して何度も笑った。
たぶん日本一優秀な歯周外科医だからこそ言えること。
あとでE本先生の講演会場で会ったから「歯医者がいなくなっちまったという件が、すげーおもしろかった」と伝えたら、「な、そう思うだろ」と。
ABHR先生の総義歯の話も久しぶりに聞いたが、為になった。
ここは部屋が狭くて、立ち見が出ていた。
出版社の読み違い。そりゃ世の中インプラントばっかりじゃないってこと。
入れ歯作りに精を出す歯医者が、たくさんいた事にちょっとだけ安心した。
僕が楽しみにしていたのは、細山先生の講演。
プログラムの最後だったのが惜しい。
時間帯もあったのだろうが、聴講しているドクターが少なかったのは残念。
36年にわたる1症例を、詳細に分析し咬合の大切さを説いた珠玉のプレゼンテーションだった。
しかし、あの場にいたドクターたちは、皆熱心に話を聴いていた。
繰り返すが、今回の学会をはじめ、最近の歯科臨床系の学会はインプラントが中心。
しかも、骨を作っての適応症拡大や、歯間乳頭部にこだわった審美修復、十分な治癒期間を考慮しない早期修復の勧めなどアクロバチックなテーマが花盛り。
インプラントをライフワークにし、長年携わってきたからこそ、現状に僕は不安と不満が多い。
歯科臨床、特にレストレーレィブ・デンティストリーにおいては咬合が最も重要なのに、近頃はないがしろにされている感がある。
細山先生のていねいな臨床、プレゼンテーション、そして生き方を、少しでも真似したいと思った。
ちょっと勇気づけられ、全体としては少しがっかりな学会だったけど、救われた。

デンタルショーもでっかくて見ごたえがあった。
でも特に欲しいものもなく、興味もなかったので、ただうろうろしただけ。
いろんな人に会えたのが楽しかった。
特に、業界を辞めたはずなのに手伝いに駆り出されたということで久しぶりに会ったY田さん。
懐かしかったなぁ~
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2010年09月20日
インプラント学会@札幌
いまや会員数が一万人を超え、日本歯科医学会最大になってしまった日本口腔インプラント学会。その年次総会だ。


17日の専門医教育講演は、会場二つ分をぶち抜いた特設会場にもかかわらず、椅子が足りなくなるくらいの参加者の数。
インプラントが、ここまでメジャーになるとは・・・
それだけに、講師の高森教授の話を実に真摯に受け止めて慎重に臨まなければならない。
コンベンションセンターは、いずれの会場も活気があってすばらしい講演が多かった。
展示ブースも、これまでにない大掛かりなものも多かったが、物欲大王が目を覚ましそうだったのであまりうろつかないことにした。



19日のランチョンセミナーの講師を務めたが、できはいまいち。
スポンサーの会社の目が厳しくて、プレッシャーがあった。
取締役はじめ、担当部長や、メーカーの支社長まで後ろの方でにらみを利かせているのだもの・・・
ランチョンの講師って、ようは企業の宣伝マンに撤しなくてはならないのだろうが、どうも僕にはそれができなくて・・・
参加者の弁当のおかずになれたら本望、という気持ちでやったのだけどね。
自分が消化不良を起こしちゃった感じ。
歯科大のクラスメイトだった平田先生、羽賀先生に会えたことが収穫かな。

ところが、あとでブースに立ち寄ったら、講演終了後問い合わせのドクターがたくさん来たことや、アンケートで「大変良かった」と概ね好印象な結果だったと聞き、なんとなくホッとした。
今回はずいぶん中身を練ったんだけどね・・・
別のところで喋ろう(笑)
2010年08月23日
見学者あり
今日は、千葉・松戸のS歯科医院に勤めている衛生士のA水さんが高木歯科医院に見学にきた。
2月の東京での僕のセミナーの受講者で、夏休みを利用して親戚のいる山形に来たのだそうだ。
それで半日、当医院での見学と研修ということに。
いろいろ細かな質問事項をノートにぎっしり書いて、ものすごく勉強熱心。
うちの衛生士に微に入り細に入り質問をしていた。
それに難なく、しかも詳細に説明するうちのスタッフたち。
歯医者なんかよりずっと情熱を持って仕事をしていることがよくわかる。
こんなスタッフを抱えている歯科医院はすばらしいね!
高木歯科医院も、S歯科医院も。

2010年07月25日
GOTOデンタルショー
後藤歯科商店の88周年記念、デンタルショーin山形のお手伝いをした。
なんだかんだ喧嘩もしながら、後藤歯科商店とは25年くらいの付き合いになる。
今年の初めに、88周年記念のデンタルショーを山形でやるというので、出入りのH君の為にも一肌脱いでやろうと思った。
もう一肌脱ぎたくなるような猛暑の中、ビッグウイングでのデンタルショー。
けっこうたくさんのお客さんが来ていたね。
本社のある福島並みの賑わい。
高木歯科医院のスタッフも来てくれたし、久しぶりに会ったドクターや衛生士さんたちとも「歯科とは関係ない」話ができて楽しかった。



セミナーの講師をやったんだけど、先日の平井堅のコンサート並みの熱気。
2時間、休憩なしで(平井堅は35分も休憩を入れたけど)漫談をした。

YAID第二回ミーティング
今年からできた、山形歯科インプラント研究会の二回目のミーティングが、遊学館で行われた。
Ms.コラーゲンと呼ばれている(?)オリンパステルモバイオマテリアルの松井女史を講師に、テルダーミスとテルプラグの話を中心に、バイオマテリアルの話を聞いた。


さすがにテルダーミスの開発者だけあって、痒いところの話まで聞けておもしろかった。
また、大学の医局員と開業医、そして企業との三位一体となったミーティングで、ふだんの勉強会とはまた違った雰囲気で、さまざまな角度からの勉強だでき有意義だった。

懇親会が、なんとも楽しかったね。
気づいたら、日付変更線を越えていた。
2010年07月04日
SPIアドバイザリーミーティング
企業との会議。今年で7回目。SPIが日本に入って7年が過ぎたんですね・・・
先日スイスでお世話になったTM社から、社長と開発者のダニエル、インターナショナルマーケットのマネージャーであるピーター、そして日本支社長のジェイソンが顔をそろえて、楽しかった自転車の話題から会議が始まった。
日本でのアドバイザリー委員会のメンバーのドクターたちも並ぶ。
新潟の榎本先生をはじめ、そうそうたる面々だ。
日本での販売を行っている㈱モリタからも社長をはじめ、取締役も含めてインプラント部のメンバーがずらり。
如何にも「日本の会議」っぽく始まったけど、タカギのスイスのサイクリングツアーの紹介で雰囲気が一気に和んだ(笑)
貢献したね!




新しいプロダクトの紹介や、日本サイドからの要望などいつものように話題が豊富すぎて、結局時間が足りなくなって、僕のささやかなリクエストはできないまま閉会。
といっても、たくさん喋ったけどね・・・
帰りの新幹線を待つ間に、榎本先生といろんな話ができたのは楽しかった。
ほんとにこの先生は、いい先生だね。

2010年07月03日
JMMコロキウム
二週続けての上京。がんばれ!JAL、ということで今回も飛行機を使ったが・・・
先週とは違って、曇り空。飛行機からの眺めはイマイチで、雲の上を飛行中はただ紫外線を浴びているだけだった。トホホ。
いつもは搭乗率が低いのに、サクランボの時期とあってほぼ満席。
いつもこれくらい乗客がいれば、JALも経営破綻せずに済んだのにね・・・
行政の地方空港の作り過ぎと、政府の言いなりになって無理やり不採算な地方空港に飛行機を飛ばしたり、燃費の悪いジャンボ機を必要以上に買わされた結果なんだけどね。
などとぼんやり思いながら、羽田について京急線で横浜へ。

JMMのコロキウムを明日に控え、VIP達の懇親会が横浜パシフィコであったので、VIPじゃない僕も何故かどさくさにまぎれて参加。
久しぶりにJMMの関係者に会って、なんか居心地が悪かったけど、同じように居心地が悪いと言っていた岡本先生や、10年以上ぶりにお会いした広大の赤川教授らと歓談ができて楽しかった。


2010年06月12日
スイス2日目
今回の出張は「自転車」が目的ではなく重要な会議。8時半に迎えの車に乗り込む。


【TM本社のあるワルデンブルクは山形のような素朴な町の中にたたずむ】
バーゼルから車で40分くらいのワルデンブルグにあるThommen Medicalの本社に。
さっそくCEOのスツッツ氏の出迎えがあり、今回のミーティングの概要についての説明を受ける。
そして、SPIの開発者でもあるスネッティヴィ博士とさまざまな話をする。
かなり詳細に、インプラント表面処理等について議論をした。
一般者は立ち入ることができない、開発部門のコンピュータルームでの真剣勝負。

【スツッツ社長】

【スネッティヴィ博士】


他の三人も同行したが別メニューで研修。
内容の濃い、充実した午前中を過ごした。


午後からは、車で1時間くらいの所にあるThommen Medical社の工場見学。
とてものどかな場所にある。
企業秘密がいっぱい詰まったこの施設を、特別にすみから隅まで見せてもらった。
新しい工場になってからははじめて訪ねたのだが、新しい機械、検査機器の充実に驚かされた。



Thommen Medicalの工場の2軒隣に、BMCの工房がある。
ダメもとで突撃(笑)。
明日から始まるツール・ド・スイスのためにスタッフがあまりいなかったが、快く日本のBMCユーザーを受け入れてくれた。
当たり前だが、そこら中がBMCだらけ・・・
Thommen Medicalの工場とは別な意味でわくわくした。

夜は、Thommen Medicalのエグゼクティヴ達と食事。
ワインがたまらなく美味かったな・・・
長旅の疲れもなく中身の濃い充実した一日。
回転しっぱなしの脳みそに、ワインが浸み込んだ。
明日、明後日の土日の休みを利用して、Thommen Medicalの自転車チームと一緒にサイクリングだ!
これも大いに楽しみ!
2010年06月01日
東北大学病院
大学での講義のために仙台へ。
4年生へのインプラントの講義。
まだ臨床をほとんど勉強していない彼らに、どれだけインプラントの真髄を理解してもらえるかいささか不安。
それ以上に、講義中心実習軽視、臨床無視のいまどきの「歯学教育」に対して、一言言いたいことがあるのだが・・・それはまたの機会にして。

大学病院が大きく変わった。
歯学部の病院はなくなり、医学部と統合し「東北大学病院」となった。
当然、外来も病棟も医学部側の診療棟に移った。
僕も越後教授も、今日は少し時間があったので、教授の案内で新しい歯学部の診療室と病棟を見学。
外来では、僕が在籍中によくふざけて遊んだ看護師の佐藤さんが、今では看護師長として貫禄十分でいらっしゃった。



医局から診療部門まで、かなり遠くなった。
運動不足解消にいいよ、という越後教授。
教授を案内人にしての贅沢な病院見学でした。
2010年05月23日
インプラント講演@嵌植義歯研究所
仙台の嵌植義歯研究所で講演してきた。
インプラント学会の認定講習会での講演を頼まれて、最近のテーマである「長期症例から学んだこと」を話してきた。
嵌植義歯とは、昭和30年代までにインプラントのことを言った言葉だ。
嵌植義歯研究所の理事長懸田利孝先生は、日本で最初にインプラント治療を手掛けたドクター。
僕が仙台にいたころからしばしばお世話になった。


重鎮の懸田先生から頼まれては、断るわけにはいかない。
ましてこれまで長年さまざまなお声掛けに対して断ってきた恩知らずの立場。
十分に練ってプレゼンしたつもりだが、最前列でじっくり重鎮に聴講されるのは、ちょっとプレッシャーがありましたね・・・
午後から、ヨドバシカメラに。
楽しいね、ここは。
3Dテレビやマッサージチェア。iPod用のスピーカーなど、まるでワンダーランド!
その後チャゲルと会って、人生の様々なことを話し合う。
人生、山あり谷あり。
自転車と一緒だよ。
2010年05月17日
山臨研@アイナリースクエア
25年以上続いている山臨研。今回から、高木歯科医院の隣にできたアイナリスクエアが例会場になった。
待ちに待った会議室が、高木歯科医院の隣に完成した。
こけら落としは、高木歯科医院の院内勉強会だったが、まともな(?)勉強会としては今回初めて使ってみた。
大きなスクリーンはいいね。
発表当番の中村先生のプレゼンもよかったので、楽しかった。
ここを積極的に使って、若い先生たちとどんどん勉強しよう!
意欲が湧いてくるね。
(びびっている周りのドクターの声が聞こえる^^)
2010年05月16日
ICOI アジアパシフィック大会
参加するつもりはなかったが、別件の用事もあって横浜に出かけた。
国際シンポジウムだが、アメリカからの有名どころと韓国のドクター中心の学会。
目新しい話題もなく、活気もなく、あまり面白くなかった。
なんとなく「裏」の胡散臭さを感じさせる。
最近学会に積極的に参加しているので、レベルの差を感じた。



楽しかったのは、スマイル倶楽部のメンバー数名と会えたこと。
また八戸の熊坂先生とも会えて、みんなで中華街に繰り出した。
円卓は、たくさんで囲んだ方が楽しいものね。
気づいたら、けっこう紹興酒を飲んだなぁ。
酔っ払って中華街を歩いていたら、つい天津甘栗を山ほど買っていた(笑)
超デカ月餅もいくつか買っていた。
二日目は午前中で退席。
久しぶりに羽田から飛行機で帰ってきた。
飛行機から見下ろす山形はいいね。自転車のコースがよくわかる(笑)
それに速くていい。おかげで午後に、家で雑用できた。
2010年05月09日
高橋哲教授 出版記念講演会
哲ちゃんの講演会に招待され、青森から東京へ移動。
昨夜の最終便で東京入り。
ヒルトンホテルで、九州歯科大教授の高橋哲先生の講演会があった。
近著「骨造成テクニック」は、教科書としても臨床参考書としても良くできた本で、最近の彼の仕事をまとめた珠玉の一冊。
この本の出版を記念しての講演会だが、会場のヒルトンホテルに行ってびっくり。



ホテルでの学会は実に豪華で、僕がふだん参加している「公民館」で開催の学会とはまるで雰囲気が違う。
講演内容もさることながら演出がお洒落で、なんか良いカンジ。
哲ちゃん、超かっこいい!
遊び心も満載だ。
講演後のパーティでは、名だたる教授たちがスピーチ。
でも哲ちゃんの交友らしく、お堅い祝辞などではなく「知的ユーモア」の応酬で、面白かった。
頭の良い人たちの、OFFの時の話って心底楽しめる。
僕もスピーチを頼まれたが、どんな面白い話をしてよいやら直前まで悩み、「哲ちゃんにまだ髭がなかった頃の話」として奥様との結婚秘話を話した。
そうとうに哲ちゃん、うろたえていたけど・・・



パーティーではいろんな人にお目にかかれた。
山ちゃんに、ピナレロのオーナーで自転車乗りの長崎大学朝比奈教授を紹介していただき、重原教授も加わっての自転車談義で大いに盛り上がる。
楽しく、なんかすがすがしい時間が過ごせた。
しかし帰りの新幹線でモンテVS東京の結果をチェックしてがっかり。
僕が応援に行かないと、0-3の大敗だもんなぁ。
2010年05月08日
青森インプラント研究会
研究会の認定講習会での講演。
午前中は「長期症例から学ぶ」と題してインプラントにおける細菌と力のコントロールの大切さについて話した。
昼食をはさんで、SPIについてのプレゼン。
翌日に予定されているPOI、ストローマンのインプラントを意識して、SPIのシンプルさ、精密さ、堅ろう性にを強調した。

その後、福岡の林美穂先生の講演があり、僕も拝聴した。
とても美しい人で、女性の視点でのデンティストリー、インプラントについて分かりやすく、魅力的に話されていた。
僕も彼女のような洒落たパワーポイントのプレゼンを作りたいが、近頃めっきり創作意欲がなくなって、ただ文字と写真を貼り付けたものだけになっている・・・
そのうち、マックでプレゼンしてみよう。
2010年04月18日
山形歯科インプラント研究会
昨年10月に、山大口腔外科教授に飯野先生が就任したことがきっかけで、山形にインプラント研究会ができた。昨日は、その発足総会と記念講演会、懇親会が行われた。
山形でもインプラントを行っている歯科医院が増加した。
インプラントは高度な診断、外科、補綴のトータル診療技術が必要だ。
発起人15名を中心に研究会が発足し、飯野教授の記念講演とともに、設立趣意説明を僕が行い、関心の高さもあって60名を超える参加者の中、勉強会の船出となった。


2010年04月11日
スマイル倶楽部第51回フォーラム
スマイル倶楽部も、今年で結成15年目に入る。昨日と今日、今年度第1回目のフォーラムが仙台で行われた。
初日、この日のために睡眠時間を削って準備したプレゼンを急遽取りやめにして、人生論を延々と語ってしまった。
後半のソケットリフトの新ツール「hatch reamer」のハンズオンセミナーでは、みんなに喜んでもらったので、まぁ良しとしよう。






懇親会は盛り上がったね。
国分町は、いいね。
途中で、次回のフォーラムの講師、寺西邦彦先生が懇親会に乱入(!?)。
さらに盛り上がった。
二次会は、寺西先生、プロシードの会社の人たちと。
分町の帝王、Dr.松井とも合流し、日付変更線を越えてからホテルに帰還。


二日目は会員の発表。
いつもフォーラムに参加している人と、たまぁーにしか来ない人とで、プレゼンのレベルが違うね。
ここだけの話だけど・・・
午後のAG君による「最近の歯科技工事情」の話は面白かった。
愚痴泣き言ばかりになりがちなテーマだったけど、彼はその先に見えるわずかな明かりのために必死に努力をしていた。
低迷している日本経済同様、この国の歯科医療はいろいろ問題があるけど、上を向いて歩いて行こーじゃあーりませんか!!!
2010年03月20日
社保講習
4月からの保険改正の講習会。
庄内を除く、山形の歯医者がテルサに集結。
神妙にお役人の話を拝聴。
ほとんど理解できないのは、睡眠学習のせい?
僕にとっては苦痛の2時間半。

終わってから、西口のワシントンホテルの「ひろぜん」で、“ガラピー・ひろせ”と飯を食って、中和した。
廣瀬とひろぜんに行ったというところが、大事ですから。ワカル?
2010年03月19日
山形歯科インプラント研究会
インプラントの勉強会を作った。
会長・飯野教授、副会長・足立先生、幹事長・僕。
他に10名の発起人のもと、役員会を開催。
これからの山形のインプラントの研修の足場となるべく、発会した。


昨日、高木歯科医院の近所の「999」で記念の食事会。
発足式は4月17日、遊学館で。
マリノス戦が終わったら、速攻で帰らねば。
2010年03月14日
SPIベーシックマスターコース最終回
半年間続いたベーシックマスターコースも、最終回。受講された先生方、お疲れ様。
お役にたてれば、幸いです。
最終回の二日間は、菅井さんと補綴のコース。
アメリカから帰ってきて風邪をひいて、土曜日は最悪のコンディション。
仙台までの運転を、菅井さんにやってもらったくらい。


講義中も、頭は朦朧、目は虚ろ。声はガラガラ、喋りは支離滅裂。
予定より1時間も早く僕の担当を終えて、菅井さんにバトンタッチ。
頼れるね、この人は・・・
ほんとに助かった。

懇親会で酒が入って、覚醒。
アル中か!?
ゲストにベガルタのイケメンGKチャゲル君登場。
参加した衛生士さんたちが群がる!
みんな楽しんでくれたかな?
何とか立ち直った日曜日。
熱心な先生たちに少しでも分かって欲しいから、今回も頑張りました。
帰宅して、酒を飲みながらモンテの清水戦のビデオを見て、気分悪くして寝た。
2010年03月07日
AO学会最終日
三日間のハードな学会が終わった。
かなりみっちり勉強した。
日本とは昼夜がまったく逆の時間で、昼食前後の数時間は睡眠学習(笑)だったが、中身の濃い三日間にけっこう満足している。
それにしても、テーブルもなく狭い椅子によく三日間もずっと耐えたもんだ。
頭の中も、早口の英語だらけだし・・・(笑)


アメリカの学会は相変わらず「審美」中心で、スクリーンには前歯ばっかりでっかく映し出されて、歯間乳頭がどうのスキャラップがどうのと、細かいことをウダウダ言っているのだったが、今回の学会の後半は、Complcationsがテーマで、みんな同じように苦労してるんだよね、って気がして聞いていた。
ここ数年の僕の臨床でのテーマがそのまま世界の大御所たちのテーマにもなっていることに共感したが、やっぱり「これだ!」という解決策は見出せていない。
自分なりに考えていたことをまとめる良いきっかけになった。
学会が完全に終わって、知り合いたちと別れ、一人部屋に戻って急いで勉強したことを整理。
気がついたら、あたりは暗くなって、腹も減ってきた。


ホテルから出ているシャトルバスでお土産屋が立ち並ぶ「ダウンタウン・ディズニー」に向かう。
ようやくにぎやかなところに足を踏み入れ、ディズニー・ワールドに来ている実感を覚える。
しかし、こういうガキっぽい作り物が苦手なんだよね。
とてつもなく広大な土地に、いくつものテーマパークと人工的な巨大都市を作り上げて、世界中から観光客を呼んでいるディズニーの偉大さには敬服するが・・・
さまざまなイベントを見ながら、この人工都市で、人工歯根の学会があったことに妙に納得し、鉄腕アトムの世界が本当になっているんだな、と思った。

Paradiso37というレゲエのライブをいやっているレストランのウェイティングバーで、バドワイザーとピノノワールを3杯飲んで晩飯にした。
チキンサラダも食ったよ。
お土産を買ったが、恐ろしく高い。チョコとクッキーをちょこっと買っただけなのに、●万円もした。
ディズニー、恐るべし。
明日は4時起床、4時半にチェックアウト。
早朝の便で、またほぼ24時間かけて帰路に着く。
2010年03月06日
AO学会二日目
日本では信じられないだろうが、この学会は朝の7時から始まる。
午前7時から90分は、テーブルクリニック。
早朝で、しかも有料にもかかわらず、大盛況だ。
と、言っても僕は参加したわけではなく、朝食のために会場のすぐそばを通っただけなのだが(笑)
午前中は、Oral Scientific Reserch と Oral Clinical Reserch。
この場合のOralっていうのは、口演という意味で、ポスターセッションと同様に、自分でエントリーした研究発表会。
世界各国からエントリーされた研究者、臨床家が10分の持ち時間で発表する。
すべて英語でのプレゼンなのだが、いろんな国の訛りの英語が聞けて楽しい。
自己PRの傾向が強くて、発表の中身はおおむね薄いか、DEEP過ぎて理解できない。
昼食のハンバーガーを頬張り、午後は「Treatment Approach」のセクション。
Dr. Peter Moy, Dr. Kirsch, Dr.Buser, Dr. Saloma(弟), Dr.Nigel Saynorらそうそうたるドクター達の講演は、迫力があった。
でもやっぱり持ち時間が25分なので、押しなべて早口。
昨日から早口の英語を必死で聞いているので、だんだん慣れてきた。
なにしろ夕べは英語で夢を見たくらいだから(ホント)


1日の学会スケジュールが終了し、EPCOT(ディズニーワールドのひとつ)に移動し、学会会長主催のレセプション。
2000人を超える参加者が、次々にシャトルバスで輸送される。
さすがアメリカ。さすがディズニー。
まったくの混乱もなく、およそ30分で全員が移動。
レセプション会場は大賑わい。
ロックバンドや、派手なダンス、中国雑技団など多彩な催し。
DENTSPLYがスポンサーで、噂では1千万円以上の経費だとか・・・
すごいね、DENTSPLY。恐るべし!
以前この学会の最大スポンサーはノーベルバイオケアだったのに。
この世界も勢力争いが激しい。
いろんな裏事情も知れて、ワクワクしますぜ。

レセプションでは、いろんな人と楽しいおしゃべりができる。
なぜか昨日、今日と何度も会場やロビーで遭遇し、「Hi、Yuki!」と声をかけてくれるDr.
Peter Wohrle。やっと一緒に写真を撮れた。
彼の紹介で、Dr. Georg Duelloとも話すことができた。
他にも福岡の船越先生と知り合いになれた。



あっという間の2時間半。
会場を出てEpcotで花火を見たり、お土産屋などをうろうろしていたら、帰りのバスが終了してしまった。
途方に暮れていたら、寺西先生グループも同様で、一緒に船でホテルまで戻ってきた。
ディズニーワールドの中に大きな川(運河?)があって、そこを船が行き来しているのだ。
ホテルに着いて、ちらっと時計を見ると、日本時間で土曜日の午後1時過ぎ。
おぉー!Jリーグが開幕しているではないか!!
ということで、モンテとJ's Goalのサイトでゲームの流れをチェックしながらこのぶろぐを書いています。
がんばれ!モンテ。
オーランドから念を送ります。
2010年03月05日
初日の晩
学会初日は企業によるレセプションが企画され、"お得意様"が招待される。
アストラと、ノーベルバイオケアから招待状をいただいたのだが・・・
僕はそれらをすっぽかし、Thommen MedicalのブースでSPIの開発者のDr. Snetiviに会ったのがきっかけで、House of Bluseでナイスなディナーをいただき、シルクドソレイユのワンダフルなショーを見てきた。
まだアメリカではThommen Medicalはメジャーとは言えないが、集まってきた米国のSPIユーザーはみんな温厚で素敵な人たちばかりだった。
SPIの持つ、Snetivi博士の堅実で温かい気持ちが伝わっているんだね、きっと。
とても楽しい晩でした。



AO1日目
始まりましたぜ、AO meeting。
初日午前中は、企業主催の講演会。
昨晩、アストラのご馳走になったにもかかわらず、ノーベルバイオケアのセクションに参上。
モデレーターのDr. Peter Wohrleの進行で、飛ぶ鳥を落とす勢いで世界中で活躍しているドクターたちによるプレゼンが畳み掛ける。
でもねー、僕にはノーベルのショー的なプレゼンが、どうも嘘っぽくていまいち好きになれないんだよね。
ただ、彼らのプレゼンのカッコ良さは、いろいろ参考になるけどね。

セッション終了後、Peterが僕を見つけてくれて握手。
今じゃ超有名人のPeterだけど、しっかり僕のことを覚えていてくれたのは嬉しいね。
まだ彼がマイナーだった頃、Newport Beachのオフィスを訪ねたことを今でも覚えていてくれた。
ちょっと気分がいい。我慢してノーベルのセクションを聴いた甲斐があったかな。

昼食前に、偶然Dr. Bob Vogelに会った。
Dr. Vogelには以前スマイル倶楽部で講演をしてもらった。
Renzoの紹介だったが、今はrerationshipが途絶えているそうだ。
来月サウジアラビアで講演すると熱く語っていた。
ファーストクラスでのご招待だそうで、アラブの金満状況の一端を知り得た。
ランチを一緒に食べた。
Yuk(僕)iの事もアラブのオーガナイザーに紹介するといってくれたが、期待せずにオファーを待ってます(笑)

午後はOpening Symposium。
超有名どころのプレゼンだが、一人の持ち時間がたったの25分。
みんな早口で、聴くのが大変だった。
後で知り合ったペンシルベニアから来たというBlainというイケメンの若いドクターとシンポジウムについて話したが、ネイティヴの彼にしても講演は早口で聞き取りにくかったと。
僕が30年前からインプラントをやっているという事にとても驚き、どの学会に行くと勉強になるか訊ねられた。
AOがいいんじゃないか。本音です。
シンポジウムで印象的だったのはDr. Ueli Grunder と Prof. Dennis Tarnow。
実に症例がきれい。
これはBlainと一致。
彼は聞き逃したそうだが、最後のDr. K. Meyenbergの講演も、補綴的に示唆する事が多かった。

業者展示をうろつく。
知った顔もいろいろ。
見知らぬ新規参入のインプラントメーカーも多いね。
明日は、吟味してブースを探索しよう。
2010年03月04日
AO出張
AO(Academy of Osseointegration)の第25回年次総会に出席するために、24時間かけてオーランド@フロリダまでやってきた。
3日午前6時に自宅を出て、仙台→成田→シカゴ(オヘア)→オーランド。ホテルにチェックインしたのが3日午後4時。日本時間で4日午前6時だから、ちょうどDorr to Doorで24時間。
けっこう疲れたね。

【シカゴ・オヘア空港】
シカゴの空港で、寺西先生、竹下先生、墨先生ファミリー、そしてアストラの桐山社長と偶然お会いした。
シカゴ→オーランド便には、他にも水上先生グループや若い日本人のドクターグループが数組。
以前は、海外の学会で日本の先生とお会いすることはとても少なかったが、最近は韓国人と同じくらい増えたね。
インプラントをするドクターが増えたということなんだろうか?
ホテルにチェックインして、すぐに持参したカップラーメンを食べる。
異国の地で醤油ベースのラーメンを食べると、長旅と時差ぼけで疲れた身体が蘇える。

同じホテル内にある学会会場で、学会の登録を済ませる。
分厚い学会プログラム、抄録集をぺらぺらめくっていると、ロビーでDr. Jack Kraouserに会う。
十数年前に、AAIDでオーランドに来たとき、学会の後にボカ・ロートンのKrauser先生のオフィスを訪ねたことがある。
あの頃は、体力も気力も今の10倍以上あったね。
晩御飯を寺西先生、アストラグループと一緒にいただく。
若い竹下、墨先生は分厚いビーフをオーダーしたが、僕はレッド・スナッパー。魚のソテー。
肉食系から完全に卒業したなぁ。
ロバートモンダヴィの赤ワインをいただき、急に睡魔が襲ってきた。
長ーい3月3日が終わった・・・
明日から、怒涛の勉強だ!
おやすみ。

【学会登録証とコングレスバック】
2010年02月08日
歯科のブランディング
近頃は、歯科医院の経営も楽じゃない。
そんなせいで、歯科医院の経営セミナーがあっちこっちで大流行り。

歯科の勉強しかしてこなかった歯医者には、経営の才能がない?
世間知らずで、視野が狭いからなぁ。
そんな「箱入り歯医者」たちを餌に、経営コンサルタントみたいな輩が、急に太りだしている。
送られてくるDMの中には、「そんなバカな・・・」みたいな胡散臭いものが少なくない。
餌食になっている歯科医もたくさんいるのだろうな。
なんか悲しくもあり、恥ずかしくもある。
最近の流行りは「ブランディング」らしい。
要は、歯科医院をブランド化して、よその歯医者との差別化を図ろうというもの。
韓国の「Ye歯科」あたりがその始まりで、本も出ている。

んー、でもねぇ。
歯科も医療の端くれである以上、カッコや宣伝なんかにばっかり力を入れるんじゃなくて、
歯科医療の本質をしっかり勉強して実践することの方が大事だと思うんだけどなぁ。
だいたいにおいて、まじめに歯科の勉強をしてトレーニングし、それを実践しようとすると、時間がなくて経営セミナーなんか受講している暇がないはずなのに・・・
まじめに歯医者の勉強をし、良い治療をしているだけでは、飯が食えない時代なのか?
そんなことはない、と断言したいのだけど。
医療は、ビジネスではないはずなのに・・・
ネットで宣伝している歯医者ほど、ロクでもないことを知っているだけに、今の流行、風潮は間違っているような気がしてならない。
田舎の歯医者の戯言か・・・?それとも時代錯誤?
ちょっと不安な、月曜の午後・・・
2010年01月25日
SPIベーシックマスターコース
23,24日は仙台で、今年最初の、限定受講者対象のインプラント実践セミナー。
気合が入りすぎて・・・
かなり疲れた。

今年も、ドクター&スタッフ合同のセミナー。
タカギのセミナーの一番の特徴である、スタッフにもインプラントの手術を実習を通して学んでもらうもの。
最近、インプラントに対する風当たりが強い分、僕らはまじめに謙虚に誠実に治療に取り組まなければならない。
ドクターの独りよがりではなく、医院の診療スタッフと共に「すべては患者さんの幸せのために」インプラントの治療をしなければならないのだ。
そんなこともあって、先週はほとんど不眠でセミナーの準備を整えた。
だから、かなり疲れた。
参加者も、相当気合が入っていたね。
ひとりでも多くの、「患者思い」のすばらしい歯科医院が育ってくれますように・・・

懇親会で。風邪で体調の悪いI先生。鍋用のコンロで暖をとる・・・

素敵なアシスタントとの出会いが、疲れた僕を癒してくれます。

受講者の先生と、主催しているモリタのOさん。


実習では滅菌ガウン・グローブの装着など、徹底した清潔環境の確立についても勉強します。
インプラントでは、とにかく清潔さが大事ですからね。

豚の顎骨を用いてインプラントの植立や骨造成についてデモを行います

受講者のドクター、アシスタントも豚の顎骨を使って実習。
今回のセミナーでは豚骨を怖がる人は誰もいませんでした(^o^)
2009年12月13日
スマイル倶楽部インプラントフォーラム
僕が主宰する勉強会のスマイル倶楽部も、今回が50回めのフォーラム。
新宿NSビルのJMM研修室を借りておこなった。
年末の忙しい時期にもかかわらず、大勢が参加。


記念講演の講師に、かねてから尊敬している我が国のインプラントと補綴治療の重鎮、新潟県燕市で開業している細山先生をお招きし、大変示唆に富んだ話を聞かせてもらった。
わが倶楽部の長老西方先生とは、大学は別だが入学当時の寮が一緒で当時の苦学生だった話を聞かせてもらって、楽しかった。


会員も、スタッフも、みんな痺れた二日間だった。
2009年11月30日
出版祝
自著の出版祝いを、モリタの高橋インプラント部長と、トーメンメディカルのリーブレクト日本支社長とささやかに行った。

高橋部長は、大々的に出版記念パーティーをしましょうと言ってくれたが、僕は固辞した。
企業のPRとしては、その方がよかったのかもしれないが、僕の性分に合わないから。
いずれ超大作が上梓したら、その時には是非・・・
しかし3人の小さな宴会は、ほのぼのとしてとても楽しかった。
本やインプラントの話よりは、リーブレクトさんと自転車談義で盛り上がった。
2009年11月29日
顎咬合学会東北支部総会
今年の支部総会は仙台。今月はやたら仙台に出張が多かった。

昨日は理事会の後、認定医講座で埼玉医大の依田教授らの講演を聴いた。
久しぶりに顎関節症の勉強をしたが、面白かった。講義のまとめ方がうまかったからかもしれない。
「アイ~ン」による関節円盤の復位のさせ方など実践的で、さっそくやってみよう。

【公開リンチ?】

講堂での学会の方は、菅崎先生の講演とデモ。
ちょっと覗いてみると、さすがダンディ・菅崎先生。女医さんや衛生士ら女性の聴講者がたくさん。
菅崎先生も、今朝の4時まで飲んでいたとは思えないエネルギッシュな講演で、最後列で聴いているだけで元気をもらった。
展示ブースには、顔見知りの業者の方々が・・・
守屋さんに久しぶりに会って楽しい歓談。
夜は久しぶりに国分町。
仙台は、お洒落な町だね!

二日目は、午後の下川先生の特別講演が目的だったが、朝一の学会からまじめに出席。
若い先生、衛生士さんたちががんばっているね。
もっと僕も勉強しなくては・・・
10年ぶりくらいで下川先生の講演を聴いたが、その進化たるや驚愕!
「医者は患者の命を助けるが、歯科医は患者の人生を救う」というように、顎の歪みからさまざまな全身的疾患、精神的疾患を改善し、スマイルを供与する。
下川流咬合治療の理論と実践は、最近きいた講義の中では最も衝撃的だった。
かんたんに真似のできることではないが、勉強の方向性だけは明確になったような気がする。
久しぶりの「下川節」の毒にやられて、山形道を安全運転で帰ってきた。

2009年11月20日
本ができた!
去年の暮れから、今春初めにかけて死に物狂いで書いた本が、ようやく出版にたどり着いた。


現在、僕が最も信頼して愛着を持って臨床で使用している、スイスのThommen Medical社製のSPIシステムを用いた「インプラントの臨床テクニック」の本だ。
モリタの高橋部長が、わざわざ出来立てのホヤホヤの本を運んできてくれた。
出版まで、紆余曲折があったけど、出来上がると嬉しいね。
編集の木ノ下さんやThommen Medicalおよび㈱モリタ・インプラント部のスタッフの皆様に感謝。
また、いろいろ手伝ってくれた高木歯科医院のスタッフにも心から感謝です。
正式には12月1日に、医療関係の本屋さんで売られます。
高木歯科医院の技工士の菅井さんとの共著。
わかりやすい内容で、インプラントの入門書として、ビギナーやスタッフ教育に最適なテキストです。
歯科関係の人は、ぜひ買って読んでね!
「SPI system インプラント臨床テクニック」
高木幸人、菅井正則・著
東京臨床出版
定価:10,500円
ISBN 978-4-88700-057-5
購入は、出入りのディーラーか、㈱モリタ。
もしくは「シエン社」からどうぞ。
2009年11月16日
プレスセラミック
審美修復の中心は長いこと金属焼付ポーセレンだった。メタルレスの歯科治療が進められる現在、オールセラミッククラウンによる修復が幅を利かせるようになった。

今回の勉強会(山形臨床研究会)では、プレスセラミックスについて、I-V社の阿部氏を招いて説明会を行ってもらった。
今年から高木歯科医院で導入したIPS e.maxシステムは、従来の陶材焼付から、セラミックのインゴッドを軟化させて圧を加えて成型するもの。システム自体はおよそ20年前からempressとして商品は存在していて、決して新しいものではないのだが、材料とファーネス等の進化によって現在では驚異的に作業性や物性に優れたものになった。

e.maxでは、ジャケットクラウンはもとより、ジルコニアフレームへのプレス、金属へのプレスも可能で広く応用されている。
金属焼付から金属押し付けセラミックとなる。
いまだプレスセラミックスについて知らないドクターやテクニシャンも多いので、今回は代診の先生や技工士さんも参加。
阿部氏の熱のこもった説明に、キャッスルの4F 会議室は熱気がこもった。


2009年11月15日
インプラント学会
日本口腔インプラント学会、東北・北海道支部総会が盛岡で開催された。

二年前に、僕が大会実行委員長で山形でやったときに比べて、会場も運営も実にスマートで、すばらしい学会だった。
大会長の西郷先生、実行委員長の西里先生、実行委員の方々に敬意を表す。実際に、運営したからその苦労は良くわかる。
学会の理事会に出て、わが国のインプラント現状の諸々、特にインプラント教育について今後大きな変化があるだろうということを感じた。
学会発表は、大学関連からの基礎研究と、開業医からの症例発表との間に、歯科医学と歯科医療のギャップを感じた。
教育講演の「ビスフォスホネート製剤と顎骨壊死」の基礎と臨床を学び、外科処置だけではなく義歯のDulからも骨髄炎が起こることもあることを知った。専門医教育講座では「歯根膜からインプラントを考える」というちょっと面白い話が聞けた。


梅原先生から招待講演演者のDr. Luis Fujimotoを紹介していただき、親近感を持ってプレゼンテーションを聞くことができた。審美領域での即時埋入、即時負荷(テンポラリー)の症例を紹介したが、アメリカ人に多く見られる「ほら、どうだ!」というケースプレではなく、慎重で基礎的なポイントをおさえての良いプレゼンテーションだった。

そして、今回の最大の目玉である小宮山先生による特別講演。10年ぶりくらいで小宮山先生にお会いし、講演を聞いたが・・・すごいね。仙人の世界に入ったね。
相変わらず、淡々と話す中に品の良いジョークが織り込まれ、あっという間の1時間だった。今だから、もう一度25年前に日本に紹介されたBrånemarkのセオリーを読み返すことで、インプラントの失敗はかなり回避される。講演後、思わず立ち上がりたくなった。
勉強はいつも楽しい。
特にインプラント関連の話は、何を聞いても面白い。
帰りに、強風で傘が壊れたこと以外は、すごく良い週末だった。
2009年11月13日
飯野教授
山形大学の歯科口腔外科の教授に、東北大第二口腔外科医局時代の後輩、飯野先生が就任した。

医局の3年下の後輩に、ずば抜けてできるドクターが二人いた。
一人は、高橋哲先生。もう一人は飯野光喜先生。
ふたりとも当時はタカギ組のメンバーで、飲み仲間だった。
だから、診療や研究面はもとより、プライベートの部分でも彼らのいろんな部分を知っていた。
僕の父が死んだ後、山形の診療室での診療を手伝ってもらったこともあった。
ふたりとも、いずれは教授・・・と、いつも僕は彼らに言っていた。
高橋先生は、大学院を出て、アメリカ、イギリスに留学し、秋田大学医学部を経て、約10年前にとんとん拍子に九州歯科大学の口腔外科の教授になった。(当時、わが国最年少の口腔外科教授だった)
一方飯野先生は、東北大の医局を出てから、国内のさまざまな大学病院や総合病院の口腔外科を渡り歩いた。すばらしい技術(天才的にうまい!)を持っているので、どこの病院でも重宝された。しかし、地味で無意味なパフォーマンスをしない彼には、なかなか教授の道が開かれなかった。苦労もあったが、彼はいつも腐らず、いつも希望を持って診療と研究に励み続けた。
そして今年10月、とうとう実績が認められて東京大学医学部の准教授から、山形大学医学部の教授になったのだ。
しばらく山形大学の教授の席が空席だったことや、アドバンスドなoperationのできるドクターがいなかったことなどで、開業医として近くに紹介先がなく困っていたが、これで安心。技術、知識、人柄ともにものすごく優秀な口腔外科医が近くに来てくれたことは何よりだ。
特に飯野先生は山形出身ということもあって、しっかり腰を落ち着けて、そして愛着を持ってこの地のために貢献してくれるだろう。
赴任以来雑用の多い毎日を過ごしていたけど、ようやく一段落して一緒に飲むことができた。
久しぶりに盃を交わしたが、相変わらずやさしい人柄と穏やかな話し方はかわらない。
旧友に再会し、嬉しくてこみ上げるのもがあった。(嘔吐ではないヨ!)
2009年11月08日
インプラントセミナー
昨年に続き、インプラントのベーシックマスター6日間コースが開始。
仙台で、二日間ぶっ通しの講師を務めた。

熱心な先生とスタッフ達を前にして、しっかりインプラントの基礎から、診療環境づくりの話をした。
例の黄色い本の一件もあり、「教育」も長くインプラントをやってきた自分の役目だと思って、この1週間は睡眠時間を削って準備してきた。
寝不足のせいもあり、思い入れもあったせいか、少々くどい話になったかもしれないが、「患者の幸福のために」僕らは診療を行っていくことの大切さを、声をからして喋り通した。

途中、菅井さんにも手伝ってもらい、サージカルステントの話とデモをしてもらった。
参加者はみんな熱心だった。
僕の気合いのすべてがこのセミナーに注がれたために、モンテはアントラーズに1本のシュートも打てずに負けたみたいだ。いいよ、残留確定は次節ホームで、僕の目の前で!
仙台で気合を入れたものだから、ベガルタ仙台が圧勝して昇格を決めたね。おめでとう。
2009年10月18日
ハッチリーマー
上顎臼歯部へのインプラントの際、ソケットリフトの術式は今では一般的になっている。
それに伴い、さまざまな器具が開発され、売られている。
僕もこれまでに、ソケットリフト用のストッパー付ドリル、オステオトーム、サイナス用リーマなどいろいろ使ってきた。
どれも、慎重に行えば良い器具だが、「絶対的」なものはなく、ソケットリフトはあくまでも指先に伝わる感触、要するに経験がものをいう。
なので、診療室には使わなくなって棚に置きっぱなしになったた器具も少なくない。
ハッチリーマーも、そんなソケットリフトのための器具。
韓国の歯科医Dr.Anが考案したものだ。
モリタの好意で、東京でのハッチリーマーのハンズオンセミナーに出席し、開発の経緯から臨床例まで紹介してもらい、実際の使い方も勉強してきた。
講師は、開発者のDr.Anと実際に数多くの臨床例を経験しているDr.Kang。




Dr.Anはとてもジェントルマンで、きめ細かな配慮がプレゼンテーションにも見られ、リーマーの出来の良さがうかがわれた。
Dr.Kangは若いのにとても良質な臨床を行っており、最近、韓国のインプラント臨床が日本のそれよりかなり先進的でダイナミックに展開しているということを感じた。
実際に使ってみて、これまで使っていたDSRよりははるかに信頼できると思った。
誰にでも、普遍的に安全にソケットリフトができる日が近づいたような気がする。
日帰りの東京出張だったが、ちょっとさわやかだった。
モンテ、楽天、スワローズが勝ったせいもあるかな?
2009年10月03日
ADA@Honolulu
アメリカ歯科医学会(ADA)の150周年記念の会議に出席中です。

学会は6時半開始、4時終了。
これは、アメリカの時差に関係しているらしい。
西海岸と1時間、東海岸とは4時間の時差があるからね。
おかげで午後の後半は自転車に乗れる。
学会は楽しいね。
最近はインプラントの専門学会ばかりに出席していて、GPレベルの学会は久しぶりの参加。
最近のアメリカのGPは、審美とCRと予防だね。

インプラントはGP向けの細いスクリューによるオーバーデンチャーが主流か。
勉強も楽しいね!

すごい人ごみです。
2009年09月23日
休日の診療
来週、学会などで出張のために休診するので、昨日と今日は祝日返上して診療した。
普段十分に時間が取れない患者さんのために、じっくり時間を割いて・・・と思ったのだが、いつも仕事に追われて忙しい人は、「4(5)連休くらいは歯医者になんか行かずにゆっくり休みたい」と言ってほとんど来ない。
結局来たのは「歯の治療のためならいつでも来ます」という、“いつでも来れる派”の方だけ。
歯の治療に対する意識の違いが、はっきりわかった休日診療だった。
ちなみに、休日も長く続くと、街には人も少ないね。
ホテルキャッスルもレストランは休日メニュー。
ランチバイキングでは重すぎるし・・・
櫻花林でデラックスな中華ランチをいただいた。

2009年09月13日
3Dセミナー@仙台
仙台でのセミナー講師。7月の盛岡バージョンから、ちょっと趣を変えてみた。
定禅寺ストリートジャズフェスティバルで賑わう、好天の日曜日。
仙台市民会館で熊坂先生との二回目のコラボ講演だった。
時折聞こえるJazzのサウンドに、講演をしながらなんとなくノリノリに。


話の中身は、3Dで初めて見えること。
僕は、画像の専門家でもなければ、CTを使いこなしているわけでもない。
だから、日常臨床で、特にインプラント診療で、CTを導入して以来見えてきたことを話した。
どんな器械を使っても、見ようとしなければ何も見えない。心の眼も使ってみなくてはならないことも多い。
これは歯科に限ったことだけではない。
しかし、何でも見えてしまうのもいかがなものか?
「あきめくら」な不幸と幸せ。ってーのもあるな。
熊坂先生の話は面白いね。
前に同じ話を2度も聴いているのに、何回聞いても新鮮味がある。
教えられることがいっぱいある。
専門的なことも、プライベートなことも。
講演を聞きながら、Macが欲しくなった。
かなーり、欲しくなった。
帰りに一番町のアップルショップに行こうか・・・と思ったくらい。
講演終了後、Jazzを尻目に牛タンで食事。
牛タン大好きな僕にとって、何よりのごちそう。
ビールを飲みたかったが・・・、接待だったのでわがまま言えず。

モリTさんの運転で帰宅。
途中、失礼ながら助手席で眠ってしまった。
牛タンの夢を見ながら。
2009年09月10日
インプラント講演会
遊学館で、講演会があったので聞きに行った。
いつもは話す側だが、聞くことも好きだ。
ストローマン主催で、講師は福島保原の高野先生。
まじめで硬い話が続く。
そんな中、今年シアトルで開催されたAAP学会に参加した時の話が印象的だった。
立ち寄った寿司屋の板前さんが保原出身だったということ、その板前さんのお母さんが高野歯科の患者だったこと。
・・・世間が狭いもの、そんなことではない。神様がひき合わせたことだと思った。
真面目な歯科の話も興味深いものがあった。
患者のリスク評価。ITIでは、それが一つの表になっているんだね。
これは使えそう・・・
会が終わって、長源寺通りの居酒屋で打ち上げ。
久しぶりに山形の先生と飲んだ。
2009年09月05日
東北デンタルショー
恒例の東北デンタルショーに行ってきた。
インフルエンザに感染するのがいやなので、なるべく人のたくさん集まるところには行きたくないのだが、別件で仙台に行っていたし、ちょっと気になるものもあったので、モリタのT部長と一緒に参戦した。


土曜の午後は比較的空いているのだが、地元のドクターやスタッフがたくさんいた。
出展されているものに特に目新しいものはなかったが、最近の歯医者のスタッフがやたらきれいに見えた。
ヘアスタイルや化粧が、「医療人」らしくなくなってきたんだね。
みんなファッション雑誌のモデルそのまんまの恰好で、垢抜けたんだと思う。
それが良いことかどうかは分かんないが、「医療人」としての意識は低下してほしくないな。
ユニットや最新機器を見るたびに、歯科の歴史は確実に進歩していると感じる。
僕が歯医者になった30年前とは隔世の感あり。
T部長と「500年後の世界は、どんなことになっているだろうね」と語りながら、スーパージェッター世代の僕らはしばしSFの世界に引き込まれながら、未来予想図を思い描いた。
2009年08月23日
インプラント博覧会
僕が主宰しているスマイル倶楽部の夏のイベント、「Implant EXPO 2009」を昨日と今日、山形市の遊学館で開催。
Education & Funな二日間だった。



120名もの参加者があった。
今回は、すべて僕が選んだ講師の先生に話してもらった。
期待以上の良い話が聞けた。
参加した人たちは、どう感じてくれただろうか?
インプラントに関わるすべての人たちが、同じ方向性を持って仕事をしていけたら、きっと歯科界も良くなるはず。



懇親会では、ふだんから世話になっている人たちに挨拶ができたか心配。
でも、楽しかった。
ゲストが豪華だったね。多くの人に喜んでもらえた。
また来年も、 ・・・やるのかな?
2009年07月26日
3Dの講演
盛岡で熊坂先生とジョイントで講演。本来自分向きではない3D画像診断の話だ。
昨日の夕方盛岡に入った。
久しぶりに、熊坂先生にお目にかかる。
相変わらずのやくみつる張りの風貌と論調に、なごむ。
接待で、高級焼肉店。
じつは昨晩も、ヒデとネーゾーとで焼肉を腹いっぱい食ったばかりだ。
高級店ではなかったが・・・
肉も冷麺もうまかったが、とりわけうまかったのはトマト。
シロップで煮たのかと思うほど甘かった。

朝は5時前に目が覚める。
講演の準備を簡単に済ませ、散歩に出る。
盛岡の町の中を歩くのは、ずいぶん久しぶりだ。
盛岡城跡に上る。
あいにく雨雲が垂れ込めて景色がよくない。
大通り商店街を歩く。
なんとなく記憶にある、緩やかなカーブを描いたアーケード街。
カラオケ屋が多いのに驚く。盛岡の人は、みんな歌が好きなんだね♪



講演は、前座の僕から。
しゃべり始めたら、なんか急に、昨日午前中のロングライドの影響か背中から腰のあたりに筋のスパスムスが生じて立っているのが辛くなった。
演台によっかかるような感じで、75分何とかしゃべりきる。
あんまりできのよい話ではなかった・・・高級な焼肉をご馳走になったのにもかかわらず。
熊ちゃんは、相変わらず話がうまい。
熊坂節炸裂し、話に引き込まれる。
思えば3年前、この熊坂先生の3Dの話を聞いて、僕が3DXを導入したんだっけ・・・
帰りに駅前のわんこ蕎麦屋で腹ごしらえ。
懐かしいなぁ。
昔、父親と食べに来たなぁ。30年以上前の話。
わんこ蕎麦は、食べる方も給仕する方も技がいる。格闘技だ。
もちろん僕らは、わんこそばを食べるだけのエネルギーは無いので、軽く蕎麦懐石みたいなものをいただく。

はやて→高速バスで帰宅。
2時間程度で着いてしまった。盛岡って、案外近いね。
おかげで、モンテ-新潟戦をKOから見ることができた。
2009年07月12日
SPIアドバイザー会議
昨夜のモンテの逆転勝ちに、気分良く会議に出席。
充実したディスカッションができたように思う。

東京国際フォーラムで、トーメンメディカル、モリタと、SPIアドバイザーのドクターたちとのミーティング。
トーメンメディカルのStutz社長はチューリッヒ空港で足止めを食らって間に合わず。
インターネットを通してのビデオメッセージのみの参加となった。
スネティビ博士は無事来日。
SPIの最新情報提供と、日本のユーザーの質問、要望、感想にコメントをもらった。
ドイツではメタルフリーの修復がもてはやされているらしい。
強度や加工精度を考えると、まだまだすべてジルコニアがメタルにとってかわることはないだろう。
慎重派のスネティビ先生も同意しているものの、マーケットニーズに応えることも企業の大事な事業であるので、さかんに僕らの意見を聞いていた。
海外企業が、ここまで真剣に日本人の話を聞いてくれるところは多くはない。
今年で、6回目になった・・・


2009年05月23日
CEREC
いま欲しいものに、CERECがある。


仙台のsironaのショールームに行った。
SEREC担当の星野さん、田中さんが休日にもかかわらず立ち会ってくくれて、いろいろ説明やらデモをしてくれた。
なるほど。CAD/CAMもここまで来たか・・・
渡辺支店長も大宮の出張の帰りに駆けつけてくれたし、昔から世話になっている佐藤さんも大宮の帰りわざわざ挨拶に来てくれた。
帰り際に佐藤さんから5周年記念の素敵なsironaバッグをいただいた。
超カッコイイ。ありがとう。
2009年05月21日
ミニ講演会
後藤歯科商店主催でのミニ講演会を、遊学館で行った。
二月の講演を聴いてくれた後藤歯科商店のH君が、どうしても自分の会社主催でタカギに喋ってもらいたいとのことで講演をおこなった。
平日の夕方にもかかわらず、30名もの参加者。
衛生士さんなどスタッフの参加もあって、つい無駄話が多くなってしまった。


驚いたのは、山形県民にもかかわらずモンテのゲームを見たことのある人がたった一人しかいなかったこと。
楽天のゲーム観戦は3人が経験あり。
うーむ、だ。
話は、インプラントの長期成功の鍵と、患者さんと医療従事者にとっての幸福感、すなわち「Happy Dentistry」
今度の話はどうだったかな? H君。
2009年05月17日
津軽
青森インプラント研究会で、インプラント学会認定研修の講師を務めた。


弘前は同じ東北とはいうものの山形からはかなり遠い。
しかし、津軽富士・岩木山が気持ちよく迎えてくれる。
前日、自転車で津軽平野を走ったおかげで、妙に津軽に対して親近感を覚えるようになった。
セミナーでは、インプラントシステムの構成や歴史、問題点、トレンドなどについて語った。
総会と懇親会で、尊敬する梅原先生に再会できたことが、エネルギーとなった。


2009年04月19日
スマイル倶楽部@仙台
仙台で骨造成セミナーをやった。

昨日と今日、第48回めのスマイル倶楽部インプラントフォーラム。
講師に“てっちゃん”こと高橋哲先生を招いて、GBRを中心にしたセミナーをおこなった。
てっちゃんは、医局、大学院時代の後輩で、「あやしい探検隊」の僕の部下だったが、いまでは九州歯科大学の口腔外科の教授で、世界中で活躍している。
特に、毎年チェニジアなどアフリカでの国際医療ボランティアを行っており、先進国の医療チームの中心的ドクターとして口蓋裂などの治療を手掛け、世界的に評価を受けている。
僕にとって、もっとも自慢できる後輩だ。
彼を講師にして、豚の顎骨を使って実習をした。
外科は、楽しい!
出血はしないし、「痛い!」とも言わない。
スマイル倶楽部のみんなも、楽しそうだった。
一般から見れば、かなり怪しいが・・・

2009年04月16日
著者と飲む
昨晩、「インプラント咬合」の著者、 細山 愃 (ほそやま ひろし)先生と夕食を共にした。
昔から高いレベルでインプラントを含む歯科臨床を実践しておられ、現在、もっともインプラントの咬合に関して精通している歯科医、 細山 愃 先生。
20年以上前から存じ上げており、ITIの文献や資料を頂戴したこともあったが、先生の素晴らしい臨床を知れば知るほど、気後れし、敷居が高くてなかなか気軽にお話をする機会を持つことができなかった。
昨年秋に、福島での学会で久しぶりにお目にかかったとき、気さくにお声をかけてくださったのがきっかけで、その後電話で何度かお話をするチャンスがあった。
いちど、燕市の先生の診療所を訪ねたい、インプラントの咬合についてご教授願いたい旨を話したら、「二ヶ月に1回くらいの割合で、まだ山形に行ってるから、まずは山形で会おうよ」と言ってくださった。
日本最強の歯科医のスタディーグループTDRGのメンバーとして、山形に通っておられたことは知っていたが、いまでもアクティブにスタディグループの活動をされているとは思わなかった。
待ち合わせのグランドホテルに7時5分前に行ったのだが、すでに先生はロビーで待っておられた。
七日町の某料亭の個室で、さしで向かい合っての会食だったが、先生はとても気さくにいろんなことを話してくれた。
まずは、保母先生との共著である「インプラントの咬合」の本ができるまでのさまざまなエピソード。
40年に及ぶインプラント臨床のさまざまな苦労話。
インプラントコーディネーターの話。
ご自身が胃の全摘出手術を受けられたこと。
18年前に倒れられた奥様のこと、その介護と臨床のこと。
保母先生との出会いから惜別までのお話と、保母先生の残された遺族とのかかわりなど、プライベートなことまでいろいろお話をしてくださった。
僕の「歯医者になった理由や、女房と別々に歯科医院をやっていること、自転車とサッカーのこと」などの拙い話も、真剣に聞いてくださった。
2時間くらい経ったかと、ふと時計を見ると11時近かった。
翌日に1日のご講演を控えていらっしゃる先生を、ずいぶん遅くまでつき合わせてしまった。
時間がたつのが、早すぎる!
実に謙虚で、紳士的で、真面目なお人柄に触れ、タクシーを見送ってから、なんか妙に跳ねたくなった。
とても素晴らしい時間を過ごすことができた。

2009年03月19日
ビスフォスフォネートとインプラント
ビスフォスフォネート服用患者における抜歯後骨壊死の発生率が高いことが深刻だが、インプラントをすることで骨壊死を招くかがずっと気になっていた。
UCサンフランシスコ校の口腔顎顔面外科において、1994年~2006年にインプラント手術を受けた36歳以上の女性65人を対象に調べた結果。
15名は骨粗しょう症で、そのうち11人は3年以上にわたって経口ビスフォスフォネートによる治療を受けていた。
ビスフォスフォネート群 :11症例、埋入本数35、脱落本数5 (14.3%)
非ビスフォスフォネート群:40症例、埋入本数161、脱落本数7(4.3%)
インプラントの骨結合は低下しているが、骨壊死は認められなかったと結論。
(The prognosis for dental implants placed in patients taking oral bisphosphonates.
CDA Journal 2009:37(1):39-42)
2008年10月25日
顎咬合学会東北支部総会
福島で顎咬合学会の地方会。
天気が良いので自転車に後ろ髪を引かれたが、クルマを運転して出かけた。
理事会に出て、午後から認定医研修会。

指導医の僕は受講料が免除されている。(わ~い!)
講師は、新潟の佐藤孝弘先生と細山先生。
佐藤先生は若手のホープ。理路整然としたプレゼンに感銘した。
細山先生は相変わらずお元気で、実にきめ細かな仕事内容と、高度な理論に裏付けられたプレゼンにため息が出た。



僕が、日ごろ口癖になって言っている「咬合平面」について、細山先生はとてもていねいにそして納得できる裏づけをもって解説をしてくれた。
僕もこれから、こんな風に他人に説明できるようにもっと勉強しなくてはならないと思ったし、自分の理論に自信を持つことができた。
講演の前に、細山先生に佐藤先生を紹介され名刺の交換をした。
これからいろんなことを教えてもらおう。
細山先生は、今でも時々は山形のスタディーグループにいらしてるのだろうか?
聞きそびれた・・・
細山先生が保母先生と一緒に書かれた(保母先生の最後の著書)「インプラントの咬合」の本を、もう一度熟読してみよう。
とても実のある研修会だった。
面白そうな演題がたくさんあったのだが、5時半からの学会はパス。
なにしろ明日大事な行事が入っているので、途中で帰ってきた。
2008年10月20日
大学講義
東北大学4年生にインプラント学を90分間、講義してきた。
連日の遊びすぎのせいか、朝起きたら熱があって体がだるい。
風邪を引いたか?
今日は午後から大学での講義があったが、体調不良なのでバスで仙台に行った。
講義の後にいくつかの用事と、何人かの人と会う約束をしていたのだがすべてキャンセル。
講義に全力投球した。

大学でインプラントの講義をするようになって25年くらいになる。
講義の内容もずいぶん変わったが、学生の聴講する様子もずいぶん変わった。
ひとつは、出席率。
25年前は、インプラントに興味を持つ学生は皆無に近く、他の科目の宿題をするために教室に来るか、間違って教室に来てしまった学生が5、6名いるだけだった。
近頃ではインプラントは歯科において重要な治療のオプションとなってきたせいもあるし、国家試験にもインプラントに関する問題も目立ってきたこともあって、学生の間でも関心が高まってきている。
昔は、必死にノートを取っていたものだが、いまどきの学生は黒板やスクリーンをデジカメで撮影している。
数年前からデジカメを教室に持ち込む学生はちらほらいたが、今日はかなりの数の学生がデジカメでスライドを撮っていた。
だから、僕も授業の最後にデジカメで学生を撮ってあげた↓(笑)

以前は、講義の後に拍手をもらった。
ここ数年は、僕の熱意のなさと学生のクールさのせいか、講義の後に拍手をもらうことはなくなった。
以前は、講義の後に質問に来る学生が多かった。時には次の講義が始まるまで質問が続くこともあった。
ここ数年は、僕の講義の中身のなさのせいか、ほとんど質問等なかった。
それが今日は、講義が終わったとき拍手をしてもらった。
けっこう熱心に聞いてくれていた学生が多かった。7;3くらいで、聴いてくれていたような気がする。
今日の僕は、ちょっと熱があったから、あまり思考回路が複雑にならなかったことが功を奏したか?
途中、何度かクラクラっときて何をしゃべっているのか分からなくなったことも、逆に良かったか?
ちゃんと90分で終わったことも良かったも知れない。
うれしいことに、講義の後ひとりの学生が質問に来てくれた。
うれしかったよ。
ヨドバシカメラにちょっとだけ寄って、バスで帰ってきた。
熱のせいか背広なんか着ていたせいか、バスの中でかなり汗をかいた。
2008年10月15日
Drs. 勉強会
高木歯科医院のドクター勉強会。
現在抱えている症例を口腔内写真、パノラマエックス線写真、スタモで検討した。
今回は、mal-occlusionのケースばかり。
局所しか診ていないと、つい見過ごしてしまいがちな症例も少なくない。
他人の症例を見ると、客観的に診ることができるので気づくことが多い。
来月第三水曜日は僕が出張で留守なので、勉強会を中止しようと言ったら
「第二週の水曜日じゃだめですか?」とのこと。
自分の時間がつぶれてしまうが、やる気のある若いドクターたちのために勉強会やります。
疲れる毎日だが、ちょっと嬉しかった。
2008年10月11日
インプラント学会
東北北海道支部総会、学術大会が仙台で行われ、出席した。
去年は山形で、僕が実行委員長をやったから、学会の運営の大変さに同情。
しかし、心配は無用。
大会長の古沢先生はじめ、仙台の実行委員の皆さんはうまくやってる・・・
開会式には村井宮城県知事も出席し、華やかに盛大に開催された。
僕は一般演題の座長として登壇。
初心者の陥りやすい手術時のエラー、顎変形症に対するインプラントによる全顎治療、
ピエゾによる固着したインプラントの撤去という、興味深い臨床三演題を無事にモデレートする
ことができた。
理事会での昨年の学会の収支決算も問題なく処理され、僕にとってようやく昨年の学会の
実行委員長の大役が終わった。
ホッとした。
久しぶりにSGさんに会った。そして一緒に昼食をとった。
新入医局員のころからいろいろお世話になった、企業の人だ。
S社の初代仙台支店長をつとめ、同社の九州支店の基礎を築き、アメリカからLASERを買い付け
おそらく我が国にLASERを導入した最初の人である。
数年前にS社を退職し、隠居をしていると聞いていたが、やはり有能な彼を放っておくはずがない。
欧州に本社を置くIV社の日本法人が立ち上がるのに伴い、同社に再就職したとのこと。
やっぱり彼にはこの業界が良く似合う。
午後から教育講演を聴く。
Ti表面におけるオッセオインテグレーションのメカニズムについて、基礎系のとても難しい話だが
噛み砕いてのわかりやすい講演だった。
久しぶりに良い講演を聴いた。
学会会場では、青木秀希博士にお目にかかれた。
僕が座長のときに、壇上から青木先生を見つけたのだが、セクションを終えて降壇したときには
いらっしゃらなかった。
しかし、教育講演の後ロビーで再会。
15,6年ぶりの再会だと思う。
青木博士は、僕が博士論文のテーマにした「ハイドロキシアパタイト(HA)」の国際的権威で、おそらく
HAに関しての論文では最も引用されている研究者ではないだろうか。
一般の人にも「芸能人は歯が命」のCMで有名になった歯磨き「アパガード」の開発者と言えば
知っている人も多いと思う。
(ただしあのCMのヒットで青木先生は医科歯科大にいられなくなっちゃったのですが・・・)
先月の東京での全国大会以上に、有意義な支部学会だった。
2008年10月09日
ライブ オペ セミナー
診療室で、ライブオペのミニセミナーが開催された。
骨造成とインプラントの植立手術を見学してもらい、インプラント臨床の基礎的な教育を行った。
最近ではセミナーの受講者は、かなり若いドクターが多いのが普通だが、今日は僕よりも先輩のドクターが参加。
しかも高い臨床レベルを実践されている先生で、最初はやりづらいなと思っていたのだが、意外にもとても気楽に、そして充実したセミナーとなった。
若いドクターに比べて、経験豊富なドクターは「インプラントがどうのこうの」という以前に、「欠損補綴の本質的問題点」をよく理解しておられるので、インプラントの適応症や禁忌など、こちらが一言いえばすべてを理解してくれる。
臨床経験が浅いドクターが一生懸命勉強しても、長年質の高い歯科臨床を行っている先生の感性には及ばないということをつくづく感じた。
いまどきのアンちゃん歯医者を相手にセミナーをやるよりも、充実した時間が過ごせた。
でも、セミナーは疲れるね・・・
2008年09月14日
インプラント学会二日目
学会は今日もにぎわっている。
たくさんの演題があるが、シンポジウムや特別講演をチョイスして参加した。

認定医取得目的で多数の参加者がいたが、活発なディスカッションが行われたかというとそうでもない。
「ガイドラインを備えたインプラント治療」というのが、今年のメインテーマだったが、最後までガイドラインが明確にされないまま終わった。
もやもや感ばかりが残った。
EAOのような欧州の学会の方が、学術的な方向性を見出すのには役に立つ。
アメリカの学会は、お祭りなのでカッコつかけものばかりで、楽しいがいまいち。
サッカーでも見て、スカッとしないと・・・・と、会場を後にした。
2008年09月13日
インプラント学会
巨大な組織となった日本口腔インプラント学会に出席。
3000人以上のインプラント学会会員が有楽町の東京国際フォーラムに集まった。
25年前から本学会会員になっているが、ここ数年はつまらないので総会には参加していなかった。
最近のインプラント学会の発展振りには驚く。

今年は「ガイドラインを備えたインプラント治療」である。
つまり、これまではガイドラインが明確ではなかったこと。
そろそろさまざまな分野でコンセンサスが得られたのかな、と興味しんしんで臨んだが、まだまだ1985-6年の頃のコンセンサスとあまり変化がなかった。
大学での卒前教育に関しては、一部の大学でかなり積極的に行われるようになった一方で、いまだ概論を補綴や口腔外科の講義の中でちょろっと紹介するのにとどまっているところが半数近く。
僕が非常勤講師として講義を行っている東北大学もしかり。

学会の楽しみは旧友に会えること。
いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで研究や講演をこなしている世界的な口腔外科の教授になった哲ちゃんと、昨年のバルセロナでのEAO以来の再会。
来年は、久しぶりにスマイル倶楽部でレクチャーをしてもらえるようにお願いした。
学会の規模の割には、展示ブースが狭く少ないことに、少々がっかりした。
2008年09月06日
サイクリングの後、抜歯
快晴の土曜日、気持ちよくサイクリングから帰ってきた。
同行した荘K君が、浜崎診療室で午後に抜歯の予定だというので、院長が抜いてあげようということでシャワーを浴びて出かけた。
お互いに日焼けして、顔が火照っている状態で歯医者と患者の立場になって診療室へ。
上の親知らずの抜歯。
麻酔の注射2分。抜歯5秒。掻爬と洗浄で25秒。止血処置30秒。合計3分で完了。
自転車仲間を、いじめたくないからね(笑)
2008年07月31日
ちょっと雰囲気が違う十日町診療室
浜崎のスタッフが、手術の手伝いに十日町に来てくれた。
見慣れたスタッフだが、オフィスが違うとなんか新鮮味があるね。

浜崎のスタッフは底抜けに明るいから、十日町が花が咲いたようないい感じになった。
おかげで今日は、良い仕事ができた。
たまにスワッピングするのも、いいかもね。
2008年07月22日
豚は真珠
豚は、ありがたい。
豚キムチでスタミナもつくが、豚の顎骨で手術の腕も上がるのだ。

インプラントや歯周外科の実習トレーニングでは、しばしば豚の顎骨を使う。
8月に講師を務めるインプラントセミナーで使用する豚の骨のサンプルが届いたので、診療が終わってから、デモ用のビデオ撮影のためにインプラントの植立手術をおこなった。
せっかくなのでインプラントだけではなく、さまざまな歯周外科の練習をした。
こんな機会に時々、アクロバチックな外科処置をトレーニングしておくことが、「いざ」という時に大いに役立つのだ。
時間を忘れて、顎骨のいろんなところを切ったり、貼ったり、削ったり、縫ったりと、つい夢中になってしまった。
外科が大好きな、歯科医です(^^;
豚さん、ありがとう。
豚は、真珠のように価値がありますね!

2008年07月18日
備えあれば憂いなし
十日町診療室にAEDを設置した。
今月末には、浜崎の診療室にもAEDを置く。

AEDとは、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)のことで、心臓の心室細動の際に電気ショックを与え(電気的除細動)、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器のことである。
近年では、人の集まる公共の場にも設置されるようになり、街のあちらこちらでも見かける。
歯科医院においても、治療時などに患者さんが急変した際に、一刻も早く対応できるようにと導入するところが少なくない。

救急薬品もあわせて再確認し、ミオコールスプレー(ニトログリセリン)とアトロピンおよびエピネフリンの注射液を補充した。
以前はニトロールは錠剤として用意してあったが、スプレーの方が扱いやすいね。
驚きなのは注射液のほうで、今では最初っから注射筒に収められていて、いざという時にすぐそのまま使えるので便利だ。
AEDも救急薬剤も、使わないのに越した事はないが、もしもの時にないと困る。
備えあれば憂いなしだ。
それよりも、こういう機器類は、何も起こらないための「お守り」でもある。
今回導入した一番のきっかけは、もしも僕が倒れたときのことを考えてだ(笑)
いざという時には、高木歯科医院のスタッフさん、頼んだよ!
落ち着いてバイタルサインを確認し、旨にパッドを当てて電気ショックを与えてくださいね。
こんど蔵王の刈田岳まで自転車で上るのだが、そのときにもAEDは持っていこうっと。
2008年07月15日
院内Dr勉強会
院内勉強会。
口腔内写真を撮る事の意義を再認識する為に、撮りためた症例写真を見ながら話し合った。

【タカギの口】
いまは、デジタル一眼レフの時代。
何枚でも簡単に撮れるし、撮ってすぐに見れる。
一眼レフだから、見たままが撮れる。
それなのに、若いドクターの写真といったら・・・
HN先生、SK先生どっちもどっち。
なんでそんな状態でシャッターを切るのか。
水平位置や、ピントもあっていない。
撮影する人間が曲がっていて、ピントもずれているからなのだろう・・・
歯の治療に比べれば、写真を撮ることなど何十倍も簡単なはずなのに。
歯の治療も、この程度のレベルなら悲しい。
つい小言を言いたくなる。
僕も歳をとったなぁ~
1時間で終わる予定の勉強会が、1時間半にも。
腹が減ったので、浜崎診療所の近くの「檸々屋」に三人で遅い夕食。
院長の小言を延長戦で聞かされながらの晩飯は、さぞうまかった事だろう。
2008年07月14日
SPIベーシックマスターコースの開始
とうとう始まった。SPIのベーシックマスターコース。
画期的だが、苦労も多いセミナーだ。
かねてからアスパックコーポレーションのOKB氏から依頼されていた、ベーシックマスターコースの第一回目が先週末東京で行われた。
これは、まったくのビギナー向けのインプラント完全マスター研修会で、受講者は各自の症例を半年間で1症例を仕上げるという、かなり実践的なセミナーだ。
しかも、受講する先生はスタッフも同伴。一緒に学び、実践していくのだ。
画期的ではあるが、受講者も講師もかなりハードワークを強いられる。




講師は僕のほかに、秋田のTNK先生、埼玉の衛生士ABTさん、そして高木歯科医院の技工士スゴイ君の4名だ。
先週の西新宿でのシンポジウムの際に、初めて4人の講師が顔をあわせたが、ほとんど何の打ち合わせもないままセミナーの開校式となった。
今回は挨拶とガイダンス、そして症例選択のための診査、診断、治療計画について僕が説明し、他の大部分をTNK先生が喋った。
相変わらず、この先生のマニアックでウイットに富んで、そしてちょっとシニカルな講演は聴いていて飽きない。
普通こういう風なアカデミックなセミナーにおいては禁忌とされる、治療費の問題やムンテラの仕方など少々生臭い話がぽんぽん出てくる。
しかし「すべては患者の幸福の為に~愛がなくては意味がない~」と書かれたスライドが何度もでてくる。
ここ数日講演準備の為にあまり寝ていなかったそうで、目の下にクマを作った熊さんのようなTNK先生はホントお疲れ様でした。
スゴイ君にも、宿題のステントの作製について講演とデモで骨を折ってもらった。
みんなで分担する事で、より受講した先生やスタッフの方達には分かりやすくなったことと思われる。

懇親会が、いい息抜きになった。
久しぶりに楽しく酒が飲め、ぐっすり眠れた。
2008年07月07日
シンポジウム
昨日、東京西新宿にてアスパック・シンポジウム’08が開催された。
180名定員予定のところに、200名以上の参加者があり大盛況だった。
同日、ビッグサイトでもJMMのコロキウムが開催されており、そちらも大入りだったと聞く。
昨今のインプラントブーム(?)は、少々異常な感じがする。


アスパック・シンポジウムでは、審美の榎本先生、ぺリオの佐藤直志先生といった超目玉の基調講演があったから、かなりおもしろかった。
相変わらず湯沢訛の「直志節」は絶好調で、1時間の講演が物足りなかった。
榎本先生も直志先生も、インプラントは所詮作り物だから過信しない事、繊細かつ慎重に行うことを強調していた。
まったく僕も同感で、インプラントをはじめて27年経つが、いまのインプラントが20年前のものに比べて格段に安心安全なものになったとは思えない。
いつの時代でも、安直に取り組んでよいものではないのだ。
近年の歯科ビジネスとしてのインプラントのブームには、いささか辟易している。
歯科治療のひとつのオプショナル・ツールとしてのインプラントでなければならず、「インプラント先にありき」であってはならない。

シンポジウムの最後に、僕はパネラーの一人として登壇した。
たった8分間のプレゼンだったが、その中で「欠損補綴としての捉え方」を提言したかった。
しかし、わが国の学会ではいつもの事だが、時間におされてほとんど討論らしいものはできず、尻切れトンボのまま終了。
隣の佐古先生に至っては、発表はしたけど彼の発表に対しての討論は一切なし。
とても寂しそうだった。
会場に参加した人たちからも、シンポジウムの討論こそがおもしろそうだったのに・・・
と不満の声がいくつも聞こえた。
「うーむ、よしよし」
問題を投げかけておいて、十分に話し合わず、結論も出さずに壇から下りる快感、というものを知っていますか?
僕は知っているのです。うふふ♪

【SPIの開発者で、ヨーロッパではDr.Implantと呼ばれているSnetivy博士と】
2008年07月05日
アドバイザー会議
サミットの厳戒態勢の中、新宿で小さなサミットに出席した。
スイスのThommen Medicalから、Stuz社長やSPIの開発者のSnetivy博士らが来日し、今年もインプラントのアドバイザーミーティングがあったのだ。

日本でSPIシステムが販売されて5年目に入る。
システムは、我々日本人ユーザーの意見も取り込み、年々進化している。
進化しているのだが、厚労省の硬い頭のせいで、なかなか認可が下りずこの国ではまだまだ使えない器材が少なくない。
すでに欧米はもとより、韓国、シンガポール、台湾では普通に使われているものなのに・・・
居酒屋タクシーで浮かれているお役人の為に、医療の現場はなかなか進化できなくているのだ。
もはや日本の歯科医療は、アジアで●番目なのだ。
本社のエグゼクティヴたちも、そんな日本の現実を知り、徐々にアジアの中心を韓国、シンガポールにシフトしようとしているような感もあった。
2008年06月23日
写真の整理
歯医者の勉強会。
純平先生による、デジタル写真の管理についての90分。

ポジのスライドから、デジタルカメラでの写真撮影に切り替えてからおよそ7年になる。
膨大なスライドファイルの呪縛からは解き放たれたが、相変わらず写真の整理や管理には
とんでもない時間を費やしている。
厄介なのは、デジタルになってからは、写真を見ながら講演や論文の筋を考える事が出来なくなって、
いつも「3の倍数」みたいな脳みそになってしまう。
テラバイトレベルのHDDが入手できるようになったのだから、デジタル写真はRaw Dataで保存すべき
だと純平先生は力説するが、いじくる為のPCの能力不足で、僕んとこは当分JPEGだな。
元データを残して、加工した画像は「名前をつけて保存」しとけば、劣化もたかが知れていると思う。
それよりも、HDDはどこまで信じられるのだろうか?
回るものは、いつか壊れる。
SDカードや、USBメモリみたいなものは、どーなんだろ?回らないから壊れ難い?
大容量は無理だけど、僕は今でもMOを信じている。回るけど・・・。
昔、僕がまだMac派だったころ、ZIPというメディアにほとんどのデータをバックアップしていたけど、
いまじゃZIPなんてどこかに・・・
こう目まぐるしく情勢が変わっちゃうと、何を信じてよいか分からないね。
今日の勉強会で、一番為になったのは「純平先生のチベット紀行」
大地震の10日前に行った話しは、おもしろかった。
特に、トイレの話ね。
いいオンナの、Eライン
僕のお気に入り娘、釈由美子が美しい横顔に贈られる「2008年E-ライン大賞」を受賞した。


いつ見ても、Eオンナだねぇ。釈ちゃん。
E-ライン(Esthetic Line)とは、鼻の先端とあごの先端を結んだ線を称し、美人の条件とは、E-ラインの中に唇が収まることなのです。
審美歯科、特に審美的矯正歯科では重要なラインだ。

■鼻と顎を結んだ直線の中に上と下の唇がきちんと収まっていると、口元が美しい。特に横顔が。
■E-ラインはアメリカの矯正医Robert Rickettsにより1954年に提唱された。
2008年06月12日
from LA 5
Dr.Smilerによるセミナー二日目も無事終了。
ほとんど毎年彼のセミナーを受講しているのに、いつも新しい情報が満載。
特に今年はridge augumentationの成功の秘訣を学んだ。
海綿骨をいかに豊富にして骨形成因子を誘導するか、骨膜を温存し歯肉骨膜からの血流をいかに確保するかがポイント。

頭で理解できても、どれだけ手が動くかが大事だが、歯肉つき模型でトレーニングした。
初めて受講したドクターは、どれだけ消化してくれたか・・・
セミナーを企画し、通訳と解説をした者の責任は重い。

また、今回国際インプラント学会(ICOI)の認定医を取得しようとしている数名のドクターの資格審査も、ICOIの諮問委員の一人であるDr.Smilerのもとで行われ、全員が合格した。


さまざまなハプニングもあったが、楽しく充実した二日間のセミナーが終了し、打ち上げのイタリアンレストランでは、スタッフの皆さんやCasellini 氏、Kenney先生も参加し大いに盛り上がった。
2008年06月11日
from LA 3
今日から二日間の我が師Dr.SmilerによるImplant Team Seminar。
今回も、11名の日本から参加した先生方のために僕が通訳と解説を行った。
ホテルのピックアップは午前7時。7時半にはオフィスに到着し、軽い朝食。
8時にはレクチャーが始まるいつものスタイルだ。


昨年新設された研修室は、Dr.Smilerの診療所と同じビルの8階にあり、6階の診療室(手術室)とは画像と音声でつながっている。
午前中にビッグケースを1例、午後には普通のインプラント治療と骨移植の2症例を見学。
古くて新しい骨石膏とステムセルの移植材への混入による骨造成術について、勉強した。
初めて参加したドクターはみなDr.Smilerの手際のよい手術に驚愕し、リピーターは治療技術とマテリアルの進歩に驚愕したあっという間の一日だった。
Fducation&Funをコンセプトにしているインプラント・チーム・セミナーは、がっちり勉強したあとには楽しいディナーパーティーが待っている。
今回のDr.Smilerの企画はモロッコレストランでのベリーダンス。
僕は二度目だが、手を洗って右手で料理を食べ、怪しいオネーサンのへそ出し踊りを鑑賞するのが初めての人がほとんどで、大いに盛り上がり騒ぎに騒いだ。


久しぶりにDr.Smilerの奥様Anneにも会えて楽しい夕べとなった。
2008年06月10日
from LA 2
Westwoodにて先進技術の勉強。
午前中はUCLAの歯学部と歯科センター(大学病院)でミニ研修。
午後はRenzo Caselliniのオフィスで最新補綴の研修を受けた。



ヴァーチャルな印象採得の現状を勉強。
なんでもコンピュータでできる時代なんだね。
スゴイの一言。
2008年05月25日
ササキ・デンタルショー
ササキのデンタルショーは、ディーラー主催のデンタルショーにしては実に盛大なものだった。
多くの業者が参加し、またたくさんのイベントを企画していて、とても良かった。

東北デンタルショーや、日本歯科医学会などでは、出展社は多いが、人も多すぎてじっくり見ることが出来ない。
歯科業界の潮流を知るのには良いが、製品を吟味する事は出来ない。
今回は古くて新しい(?)CAD/CAMのcerecをじっくり勉強させてもらった。
院内であっという間に欠損の審美修復が出来る。
すぐにでも欲しい器械だ。

しかし、投資額は大きいいことも問題だが、物が大きくて診療室のどこに置くかが悩むところだ。
歯科衛生士の研修会の講師を務め終えたばかりのフリーランスの土屋和子先生を、3Mの大畠さんが紹介してくれた。
土屋先生は美人で、オーラがある。
なによりもスタイル抜群で、腰の位置が僕のへその辺りにあるのだから、こういう人と並んで写真には納まりたくない。
はずなのに・・・

2008年05月24日
元気のでる、歯科臨床!
㈱ササキ仙台支店の開設20周年を記念して、デンタルショーが開催されて、その記念講演会の講師として招かれた。
何を話してもいいよ、というので「元気のでる、歯科臨床」という題で、自分の臨床を通して得た「元気の出し方」「幸せの感じ方」を喋ったのだが・・・

前日に大幅に話す内容を訂正したのが悪かった。
的が搾れ切れなくなって、話が散漫に。
それより、時間が足りなくて「起承転結」の結の部分が欠落してしまって、転んだまんまの尻切れトンボに終わってしまった・・・
かなり元気がなくなった(^^;
2008年04月27日
スマイル倶楽部フォーラム
スマイル倶楽部も13年目に入って、フォーラムも今回で45回目。
26-27日の両日、遊学館を会場に、会員とそのスタッフおよそ60名が集まった。

初日は会員による症例発表。
6名のドクターから、1症例ずつ発表してもらいディスカッションした。
1本のケースから、多数歯欠損補綴後の長期経過まで多彩な発表で、座長を他の先生に任せて僕はほとんど聞き役に回った。
おもしろかった。

懇親会は我が家の裏庭。
あいにくの雨降り。
急遽、友人の山口君が社長のレンタルプラザからテントを借りて、なんとかなったが・・・
せっかくのワインとご馳走を十分に楽しんでいただけなかったのが至極残念。


二日目は阿部田暁子先生による、「インプラント外科アシスタントの役割と心得」と題して主に診療スタッフ向けの講演。
スタッフ向けとは言っても、かなり高度な話で、ドクターと一緒に聞くことで医院での診療レベルが自然に向上すること間違いなし。
これまで、なかなかドクターとアシスタントが一緒に勉強する機会がなかっただけに、これはかなり有意義だった。
↑下の方の写真は、マジックをやっているのではない。
ドレーピングの実習デモをやってくれた。
口腔外科出身の僕らにしてみれば、当たり前のことでも、一般歯科診療しか経験のないドクターやそこのスタッフ達にしてみると、かなり「目が点!」になっていたようだ:o
阿部田先生の美貌と軽快な喋りに、ほとんどの参加者は魅了された。

最後に「インプラントのチーム診療の向上を目指して」と題して討論会。
田中先生の軽妙な司会に、パネラー達がついていけなかったような気がした。
時間と、質問のテーマが少々散漫だった事に反省。
しかし、今回も充実した二日間だった。
勉強をする事は、疲れるが楽しい。
どこか、ロードツーリングに似ている。

(最後に高木歯科医院のスタッフと記念写真を撮りました)
2008年04月22日
高木歯科医院の勉強会
恒例の院内勉強会。
本日は豪華にホテルキャッスルで食事付。
坂本先生による歯垢と歯周病の話。

歯肉縁上のプラークは患者さん自身が除去し、歯肉縁下のプラークコントロールは歯科医院側が担当する。
「歯垢と闘え!」が目下のところ高木歯科医院の最大のテーマだ。
歯垢が停滞すると、食物や唾液中のカルシウムを取り込んで1週間で歯石になる。
歯石になると、歯ブラシでは落ちない。
歯石は歯垢の親戚みたいなものだから、歯垢中のばい菌をwelcomeする。
そしてそこには歯周病菌の巣ができる。
たった1個の1mmにも満たないような歯石が歯肉縁下についているだけで、
歯を支えている歯槽骨は徐々に吸収し、溶けた歯槽骨は膿となって歯肉ポケットから滴る。
歯肉は赤黒く腫れ、歯根は露出し、やがて歯は動揺をきたし抜け落ちていく。
真夏の怪談より怖い話を、僕は症例写真6枚で説明した。
かなり今夜の院長は、熱くなっていたらしい・・・
だって、闘う歯医者だもの。
2008年04月21日
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックが、マイブームである。
金属に代わりうる、歯科修復材料として注目されている。

ジルコニアセラミックによるオールセラミック冠の国産メーカーである、ノリタケのWT氏を招いて、ホテルキャッスルで山臨研のメンバーと高木歯科医院のドクター&テクニシャン達とで勉強会を行った。
ジルコニアの基礎から、ノリタケの誇る「刀(かたな)システム」の臨床までおよそ三時間、みっちり勉強した。
僕は、CAD/CAMの進歩でジルコニアセラミックによる修復が格段に進歩したことを知っていた。
だから、インプラントの既成のアバットメントこそ、精密なジルコニアのコーピングが作製できるだろうと信じていたが、CADで読み取る際には金属の反射を防ぐためにマスキングが必要だということを知った。
また、ジルコニアの焼結によるシュリンケージが線でおよそ20%、体積でおよそ50%もあるということ学んで、いくらコンピュータ上でマスキングの厚さや収縮率を補正したとしても、まだまだラフなところが多いんだなと感じた。

しかし、金属アレルギーのある患者さんに対してや、少しでも透明感のある審美修復を追及するのであれば、欠点も知りつつ少しずつ試していく必要もあると考えられる。
けっこう中身の深い勉強会だった。
2008年04月13日
SPIセミナー@南大阪
昨晩、羽田から関空に飛び、南海電車で大阪堺へ。
「(モンテの)坂井の応援をしながら堺に来た」なんて冗談は、漫才みたいな大阪でも受け入れられないが、自分的にはけっこうウケタ(^o^;

<次の停車駅はさかい~>
大阪でのインプラントセミナーは、けっこうプレッシャーがある。
以前から、大阪に来ると無茶な症例相談や、「それなんぼでやってんねん」みたいな質問が少なくないからだ。


ところが今回の南大阪地区の受講者のドクターたちは、皆さん熱心で、しかも一生懸命聞いてくれる。
それに、けっこう器用なドクターが多い。
実習では、皆さんあっという間に模型にインプラントを植立していた。
時間に余裕があったので、いつもベーシックでは話さない「診療環境」の事なども話した。
みなさん、けっこうこういう話に興味を持っているようで、中途半端に終わってしまって申し訳なかったね。
2008年04月06日
弘前に行った
インプラント学会100時間研修コースの為に、弘前に行った。
けっこう楽しい、汽車の旅だった。


100時間コースは、講師でもあり、受講生でもある。
勉強は楽しい。
特にインプラントの話は。
青森インプラント研究会に所属した。
重鎮・梅原正年先生を慕って、弘前まで来た。
弘前は、こじんまりとした良い街だった。
どこもかしこもリンゴだった。
駅前に立つ「リンゴの像」が印象的だった。

2008年03月26日
キシリトール・ガム
昨日話題になった話。
「キシリトール・ガムを噛むと虫歯にならないのか?」
答えは、否。
キシリトールガムのコマーシャルを見ていると、キシリトールには虫歯を防ぐ働きがあるかのように聞こえる。
キシリトール (xylitol) は化学式 C5H12O5 の糖アルコールの一種で、天然の代用甘味料として用いられているが、それ自体が虫歯菌(St.Mutansなど)の殺菌作用があるとか、再石灰化を促すようなことはないといわれている。
甘味の代表であるショ糖(スクロース)は分解の過程で酸を産生し、虫歯の誘引物質として知られているが、キシリトールは酸を産生するような分解過程がないので、う蝕が起こりにくいとされているだけなのだ。
ガムを噛むことは、唾液の分泌を促し、豊富な唾液はう蝕抑制効果がある。
しかし、ガムの甘味がショ糖などでは、唾液の抑制よりも酸産生能の方が悪さをするので逆に虫歯になりやすい。
だから、どうせガムを噛むのなら、虫歯になりにくいキシリトールガムを!と言うことになる。
ところが本日調べてみたら、キシリトールの濃度が50%以上であれば「キシリトール入り」と表示しても良いらしい。
仮に95%がキシリトールでも、残り5%がショ糖だった場合には、確実に分解過程で酸を産生するから、虫歯になる可能性は十分にあるわけで、「キシリトール100%ガム」でなければ、虫歯予防のガムとは言い切れない。

厚生省が行っている特定保健用食品と、国際的な組織で行っているトゥースフレンドリー協会が認定した「歯に信頼マーク」の付いた食品だけ。
「むし歯にならない〇〇入り」は消費者の誤解を招く表現であり、キシリトールが入っていても、特定保健用食品のむし歯に関する表示か、トゥースフレンドリー協会の「歯に信頼マーク」の付いたものでないと、本当に歯に安全かどうかは、保証できないので注意が必要だ。
それから、ガムの粘着力で歯垢や虫歯菌や食べかすが取れて、お口がきれいになると思っている人もいるようですが、そんなことは絶対にありませんから!
歯垢は歯ブラシで取るものです!!!!!!!
2008年03月25日
戦いの相手!
高木歯科医院の勉強会。
夕方早めに診療を切り上げて、浜崎の診療室に全員集結。
今回は、花岡先生による「歯垢とう蝕」の話。
久しぶりの勉強会に、熱が入る。
歯垢とう蝕は、歯科におけるもっとも身近な関係。
私たち歯科医療従事者が、患者さんのお口の健康(高木歯科医院では“健口”と呼んでいる)の為にもっとも重要視していることが、歯垢との戦い。
すなわち、プラークコントロールだ。
どんなに高度で高級な治療をほどこしても、患者さん自身のプラークコントロールができていなければ、やがてその歯はう蝕か歯周病で朽ち堕ちる。
だから、患者さんとともに、私たちはプラークコントロールに全力を尽くす必要があるのだ。
歯磨きが不十分な患者さんには、その重要性を気づかせ、そして効果的なブラッシングを指導する。
患者さん自身で完全に落とせない歯垢や歯石は、私たちがプロフェッショナルとして定期的にクリーニングする。
歯垢との戦いこそが、私たちの使命。ミッションなのである。
・・・と、今夜の院長はすこしばかり力が入ったのであーる。
来月は、坂本先生の「歯垢と歯周病」のお話。
2008年03月09日
カトリックセンターでセミナー
長崎でSPIのベーシックセミナーの講師を務めた。
会場は、浦上天主堂のすぐ傍のカトリックセンター。
先代のローマ法王、ヨハネ・パウロ二世も泊まったというユースホステルになっている古い建物の講堂だった。
だから、今日は、とても厳かな気持ちで講演できた。

長崎、佐世保、佐賀からドクターが集まってくれた。
地域によって、ドクターの気質も異なる。
長崎市の先生って、なんとなく山形市のドクターに気質が似ているような気がする。
おとなしくてまじめ。

今回も和田精密歯研のスタッフが、とても一生懸命に手伝ってくれた。
感謝です。

パウロ二世像と和田精密歯研の社用車。
みんなに幸あれ!栄光あれ!!
2008年03月02日
Golden Rule
何事でも、自分にしてもらいたいことは、他の人にもそのようにしなさい。
(マタイ・7・12)
よく言われる「他人に迷惑をかけるな」と。
自分がされて嫌なことは、他人にはするな、という消極的な教えである。
自分がしてほしいことを、他人に施す、というの積極的な教えとは、裏返しだが似て非なるもの。
消極的に何もしないでいることは容易だが、積極的に何かを行うこと、ましてや他人の為に行うことは決してやさしいことではない。
2008年02月29日
山形臨床研究会23年
23年続いた勉強会。
今日の庄司先生の発表で、しばらく症例検討会は休会となる。

休会前の最後の発表は、18年の症例を、正直にプレゼンしてくれた。
「窮屈なバイト」による外傷性咬合の長期的な観察は、大いに学べるところがある。
マンネリ化した勉強会は、いったん休会になるが、症例検討会の中で気づき、学べることはたくさんある。
メンバーが減って、症例検討では誰がどんな意見を言うか、大体察しがつく。
それが休会の理由だが、症例をじっくり観察する機会はやっぱり必要だと思った。

会としての検討会はなくなっても、症例をまとめて客観的に観察する習慣は止めてはいけない。
2008年02月26日
犬用のデンタルガムの効果
何気にネットを観ていたら、犬用のデンタルガムが本当に歯垢除去の効果があるか、という実験サイトにたどり着いた。
かなり笑える。
そして、使えるかもしれない・・・
そのサイトは、ここ

2008年02月25日
シンポジウム@仙台
昨日は、仙台の戦災復興記念館でアスパックコーポレーション主催のシンポジウムで講演。
講師の榎本先生、成瀬先生の講演を聴いて、インプラント治療への様々な思いがこみ上げてきた。
ディスカッションもできたし、有意義な時間だったが、なにより大荒れの天気で新幹線も在来線も、高速道路も不通の中、秋田や岩手や山形から集まってくれた受講者の皆さんには本当にありがたかった。
土曜日、仙台で手術の仕事があったので昼前に家を出た。
だから、日本列島大荒れの悪天候の影響をまったく受けずに仙台入り。
7時からの打ち合わせの時、新潟の榎本先生が小山付近で新幹線の閉じ込められたままだという。
アスパックの東京のスタッフたちも同じように足止めを食ったようで、合流できたのは9時半過ぎ。
僕はもう完全に出来上がっていた(発表のパワーポイントではなく、お酒と料理で^^)ので、打ち合わせもへったくれもなかった。
遅刻者が多かったのはやむを得ないが、悪天候の中勉強に来てくれた多くの熱心な先生達の気持ちが伝わり、良い講演会だった。
榎本先生は、昼休みに予定になかった「植立方向を修正するドリリング」のデモまでやってくれて、その人柄にも改めて感銘を受けた。



仙台に赴任した若いアスパックのOさんの頑張りが、少しずつ実り始めてきたことも嬉しかった。
帰りも、4時半ごろまで高速道路は不通だったそうだが、僕が帰った6時ごろは「何もなかった」かのようにふだんの冬の東北道、山形道だった。
僕は運が良い。(くじ運はめちゃくちゃ悪いけど)
2008年02月05日
楽しい歯磨き!
歯磨きが楽しくなる歯ブラシを、滝澤先生(昔、高木歯科医院に勤務し現在は新潟で開業)から教えてもらった。
見ているだけで楽しくなる。
こんなハッピーなアイテムがもっと日常に登場してくれるといいのだが、made in Chinaでないことを祈る。

骨伝導技術を応用した、歯を磨きながら音楽が聴ける歯ブラシ「Tooth Tunes」。
2008年02月04日
素敵な患者さん
診療室には様々な患者さんが来院するが、「痛みもなく、虫歯もなく、歯が欠けているわけでもない」のに
来院する患者さんも少なくない。
治療後の定期健診や、予防、メインテナンスのために歯のクリーニングに来る患者さんたちだ。
そんな患者さんたちとは楽しく会話ができるので、スタッフも含めてこちらも楽しい。
そんな中で飛び切り明るく、いつも僕らが元気を与えてもらえる患者さんがこちら↓

テレビでおなじみの佐々木瞳さん!(彼女のブログから写真をパクった)
大学卒業直後から、●年も定期的に通院してくださっている。
だんだん色っぽくなっていく・・・素敵な女性だ。

歯とお口の健康の為には、毎日のていねいな歯磨きと定期健診。
地球の為には、歯磨き時に水道の水を出しっぱなしにしないこと!
2008年02月03日
雪の東京でのセミナー
上野、モリタでのSPIベーシックセミナー。
東京は夜半から雪が降り、少しだが積雪もある。
電車は止まり、車はスリップ。
そんな中でも、僕のセミナーに受講してくださったドクター達に敬服。

山形人の僕にしてば、この程度の雪はなんて~ことはないのだが、
大都会・東京ではパニックになっている。
昨年こそ暖冬で、3月まで雪が降らない東京だったが、なんだかんだで年に1、2回は雪が降るのに、
ちょっと降っただけでこの有様。
学習しない、大都会・東京。
危機管理のない、メガロポリス・東京。
これじゃちょっとでかい地震や、隣国からのミサイル攻撃があったら、たちまち都市壊滅間違いなし。
しかし関東の歯科医は、僕のセミナーに参加のドクターたちは、実にまじめで、10時の開講時間に
遅れた者は一人もいなかった。
実習でも、とにかく几帳面で、縫合まできれいにこなしていた。

おそるべし!最近の歯科医。
うかうかしていられないぞ!
2008年01月31日
オペ見セミナー
十日町の診療室で、インプラントのセミナーが行われた。
数名のドクターと衛生士さんが医院に来て、インプラントの臨床について勉強するのだ。
二人のドクターは岩手県からの参加。
小雪舞う平日の山形まで勉強に来る姿勢に頭が下がる。
診療室のツアーから始まり、午前中はレクチャー。
少人数だからとてもフランクに話せる。
昼食前に模型実習でインプラント植立の手順を理解してもらい、衛生士さんには介助の仕方や
手術の準備について学んでもらう。
うちの阿部ちゃんがいないので、児玉、鈴木両衛生士がFull Powerで頑張る。
受付けの水戸部も何度も消毒室に立って準備に精を出してくれた。
「三の丸」での昼食後、ドクターには症例の説明と3DXによる三次元画像診断を提示。
そしてインプラントの植立手術のデモ。
下顎両側遊離端の欠損部に合計7本。
H先生のアシストで左側からはじめ、4本を難なく植立。
右側はU先生がアシストに替わり3本を埋めた。
患者さんの大いなる協力の下、無事にオペ研修終了。
見学者がいてインプラントをするときには、教科書どおりにきっちり進めるので少々時間がかかるが、
7本で切開から縫合まで約35分はまぁまぁか。
外科手術は、なるべく早く済ませられればそれだけ術中、術後の患者さんの苦痛は少なくなる。


最後に、アバットメントのセレクションと装着、印象採得までの流れを別の患者さんでデモ。
今日の二人の患者さん共に、教育にすごく協力してくれた。
感謝です。
また、今日参加してくれたドクターや衛生士さんには、平日に自分の診療を休んでまで受講したのだから
明日からの臨床に役立てて、それぞれの患者さんのQOLのために尽力してくれることを祈っています。
2008年01月29日
GC
GCはその名のとおりジーシーと読む。
もとは而至化学という戦前からある会社で、歯科用セメントの燐酸亜鉛セメント(商品名:エリート)を
作っていた。
エリートセメントはつい最近まで、僕も臨床で使っていたかなり優れもので、他にも多くのセメント系
歯科用材料を開発し、今では世界のGCになっている優良歯科企業である。
今日は、相次いでGCの社員が来た。
東京の本社から来たHさんは、20年ほど前は仙台のGC東北営業所に勤務していて、しばしば僕の
診療所を訪ねてくれた。
様々な器材、材料の情報を提供してくれるのだが、この人の口から「これを買ってください」とか
「これを是非使ってください」という言葉を聞いたことがない。
彼は製品を紹介する時はいつもその物に強い愛情を持って説明するので、Hさんがそんなに思い入れを
持っているのなら、ちょっと使ってみるか・・・と言う気になってしまうことがたびたびあった。
20年以上も前の話だが、保険適用の金銀パラジウム合金は決められた配合であれば自家製合金でも
認められていた。
それが粗悪な金属が出回るようになったので、JIS規格に基づいた製品でなければならないことになり、
いくつかの金属メーカーや歯科の商社が”お買い得”な金パラを販売し、出回るようになった。
そんな中でGCの金パラ「キャストウェル」は他社のものに比べて割高だったが、Hさんの説明で
高木歯科医院で使ってみることにした。
技工士さんの話では、鋳造しやすく巣もできにくく、研磨も容易だということで、以来、ずっと
「キャストウェル」を当医院では使い続けている。
他社ではどんどん保険用金パラから撤退したり、組成を変えたりしているが、GCの「キャストウェル」は不変で良質だ。
「少々高くても、良いものは良い」ということを、若い歯医者だった時にHさんから教えられた。
新しい十日町の診療室に初めて来てくれて、「良い診療室ですね」と褒めていただいた。
Hさんは白髪のオッサンになってしまっていたけど、今回も特に何をセールスするわけでもなく
挨拶だけして帰っていった。
しかし、帰り際に何気においていったCarl Zeissno手術用顕微鏡のパンフレットを、僕は今じっくり読んでいる。

(イメージ)
そして夕方、インプラント担当のMさんが若い女性を二人引き連れてやってきた。
昨日アポをとってもらってMさんがGCのインプラントの紹介に来ることは分かっていたのだが、
きれいな若い衛生士さんが二人も来るとは聞いていなかった。
(知っていたら晩御飯をセッティングして合コンができたではないか!)
GCのインプラントに関してはもともとほとんど興味がなかったので、すぐに帰っていただくつもりだったのが、
つい女性の魅力に惑わされて、じっくり話を聞いてしまった。(僕もまだまだ修行が足りないナ)
それより、つい饒舌になってサッカーの話なんかし始めたら、Mさんが高校時代にサッカー選手で、
同級生や仲間がけっこうJリーグで活躍していると言うことを知り、話しが長くなってしまった。
せっかくインプラントの話をしに来てくれたのに、サッカーの話ばっかりしてしまって、ゴメンね。
でも楽しかった。
2008年01月11日
仕事始め
僕にとっては、今日が仕事始めだった。
(ずいぶんゆっくりだね!との声があちらこちらから)
十分に休養をして、気力十分で仕事ができた。
思ったほど大きな混乱もなく、穏やかに今年の初診療ができたが、
残念だったのは、めちゃくちゃプラークコントロールの悪い患者さんが
ダブルで入っていたこと。
(これまで、ずいぶん指導してきたが「わかりました」と空返事だけで、
ちっとも磨いてくれない人たちなんだ)
今年は、「ちゃんと歯磨きしてね」と言い続けなきゃなんないのかと、不安になる。
2007年11月23日
休日歯科診療
当番で、9:30から16:00まで遊学館の近所(我が家の近所でもある)山形市の休日救急診療所で仕事をした。
2年に1回くらい回ってくる。
歯科衛生士のMさん、Yさんが今日のパートナー。
二人とも美人だ。
衛生士は20名くらいでローテーションを組んでいると言うことで、しょっちゅう当番が当たるらしい。

午前中は、4人。
一番目は開門と同時に来た、他院で昨日治療を受けたが痛みが治まらない患者さん。消炎処置。
二番目は右上8番のペリコの神奈川からきた女性。若いのに歯石、歯垢が多く「歯医者が嫌い」と吐き捨てる。
スケーリングをして、投薬。なんか山形と歯医者を舐めたカンジで気に食わない。
でもきちんと治療するのは歯医者の性。
三人目は右上2番の急化per。根治してJ-openと投薬。
2,3番目ともに痛み出したのは数日前。
早めに近所の歯医者に行っていれば、こんなに苦しむことはなかったはず。
四人目は4歳の男の子。おもちゃに下顎をぶつけて、右下Aが脱臼。
歯は唇側におおきく変位し、かなり出血もしている。
徒手的に復位し、圧迫止血。
痛いはずなのに、ぜんぜん泣かない。エライ!
この子の爪の垢を煎じて飲ませたい大人の患者さんがいっぱいいる。
昼食を家で食べて、午後の診療。
午後は開始直後にひとり。
キャラメルを噛んだら、歯がぐらついたと言う。歯頚部う蝕が進行して歯冠破折。
浸潤麻酔下に破折片を除去。歯根はうまくすれば残せると思ったので、抜歯せず。
あとはまったく患者さんが来る気配はない。
基本的に僕はほとんど衛生士さんとは個人的な話はしない。
よその歯医者のことなど、聞きたくないし・・・。
僕は奥の部屋に移って、持参した本を読む。
途中で急に眠くなってソファーで少し寝た。シェスタ。午睡は気持ちいい。
休日なのに診療して大変だね、と言われるけど、今日はあまり苦にならなかった。
けっこう空き時間が多く、ほとんどの時間を読書で過ごした。
2週間ほど前に買ったものの、忙しくて読めなかった村上春樹の新刊
「走ることについて語るときに僕の語ること」というエッセーだ。
8割くらいを読むことができた。
久しぶりにゆっくりできた休日だったように思える。
まさに、休日当番。
2007年11月21日
スタッフミーティング
恒例の山形臨床研究会のスタッフミーティングがあった。
今年は6つの診療所からエントリーがあり、技工士や衛生士、受付などがそれぞれの立場での
プレゼンテーションを行った。
高木歯科医院からは、十日町の新人衛生士、阿部さんがこの半年で学んだことを発表した。

新人とは思えぬ堂々とした発表で、多くの参加者が驚いた。
こうした発表会では、聴くものはもちろん、発表者も大いに勉強になる。
イギリスの諺にある「ミルクを飲む人よりも、ミルクを配達する人のほうが健康になる」と
言うのと同じだ。
今回の発表で、阿部さんは何を学んだのだろうか。
もう一段上のステージにステップアップしてくれることを望む。


スタッフミーティングのあと、高木歯科医院のスタッフだけで弘子先生のなじみの隠れ家的
洋食屋「K(隠れ家なので名を伏す)」にて打ち上げ。
ここんとこずっと忙しくて、浜崎の診療室に顔を出していなかったので、浜崎のスタッフが妙に
懐かしく思え、みんなとっても美人に見えた。
そうとう疲れているだろうか・・・ん!?

2007年11月19日
インプラント学会
17、18日の両日、第27回日本口腔インプラント学会東北・北海道支部総会、学術大会。
大会長は大学の先輩で米沢で開業している足立幸一郎先生。
僕は先輩からの頼みを断りきれずに、実行委員長を引き受けた。
約1年前から準備をして、16名の開業医による実行委員会を組織して約7ヶ月。
その日がやってきた。
参加者120名の規模で、ということで引き受けたものの、今年6月ごろに学会の規約が変更になり、
認定医制度から専門医制度への変更と、専門歯科衛生士および技工士の発足により、地方会にも
かかわらず、認定を受ける単位取得のために全国から参加者が来ることになった。
9月末に締め切った事前登録者が、予定数を上回る約150名。
その後もほとんど毎日のように登録に関する問い合わせが相次いだ。
参加者が250名を超えたらパニックになるかもしれないと、学会前の一週間は眠れぬ日々を過ごした。
直前になって開き直り、350人来ても対応できるくらいの準備をしてきた。
プログラム・抄録集と参加証の増刷、教育講演を別室で中継で聞くことができるようにサテライトの設置。
歯科医師会館だけでは収容しきれないために歯科専門学校の教室も借り、レンタル屋からはスリッパや
マイクとスピーカーも直前になって借りた。
結果は・・・

初日は快晴だった。
当日登録者およそ90名。混乱もなく収容。
高木歯科医院の三名も含め、数軒の歯科医院のスタッフが頑張ってくれたおかげだ。
女性の底力、恐るべし!

特別講演の山形大学整形外科の高木理彰先生の人工股関節の骨溶解の話は面白かった。
デンタルインプラントによる骨吸収の原因である力と細菌の他に、人工骨頭が擦れることによって
生じる微小粉末を貪食するマクロファージによる細胞性反応があるのだという。
同じ苗字の、同じ骨系の研究者が、同じ山形市内にいることに驚き、とても親近感を感じた。

懇親会ではけっこう気が抜けた。
懇親会を担当した遠藤先生や満田先生、橋本先生にすべてを委ねていたから。
半日を終えてホッとした。
もう始まってしまったから、あとは流れに任せるしかない。
山形のワインがすごくうまかった。
朝日町の白と赤。月山の白をかなり飲んだ。
学会の楽しみは、いろんな人に会えること。
わが国のインプラントの創始者、懸田先生にも久しぶりにお会いし、懇親会では乾杯の
音頭を取っていただいた。まだまだお元気で懸田節は健在だった。
北海道から大学の同級生の平田君が来ていた。
卒業以来に会った。お互い、額が広くなったね。

仙台の古沢先生が酔っ払って絡んできた。深くはないが、古い付き合い。
日本のMischと言われている。
(僕は日本のSmilerと言われることがある。Misch&Smilerは米国のインプラントロジストの双璧)
古沢先生は来年の大会長だ。
何か手伝わなくてはいけないだろうか。
衛生士セッションの講師、阿部田さんもよく彼のことを知っているようで、一緒に絡んできた。
久しぶりにかなり酔った。

二日目は、専門医認定のための教育講座。
10時半の開始前までに、何人が登録するかが問題だった。
朝から雨降り。玄関前にテントを張って、記帳台を置いた。
若いドクターたちが、雨に濡れながら準備に励んでくれた。
9時ごろから続々と人が来る。
10時。ピークだ。
かなり人が集まってきたが、心配していたような受付での混乱は起こらなかった。
スタッフも参加者も、実に秩序正しく手続きを済ませていた。
会場も、4階の本会場、3階のサテライトの会場も超満員になった。立ち見も多い。
サテライトの画像、音声もリハーサル通りばっちり!
実行委員の先生たちと目を合わせ、親指を立てる。
梅原先生の温かみのある講演をじっくり聴きたかったが、あっちこっちうろうろしていた僕は
ほとんど聴くことはできなかった。
他の実行委員の多くもそうだったようだ。
別棟で同時に行われていた阿部田先生の衛生士セッションの講義は、とても好評だったがまったく
聴くことができず残念。
しかし、なんとか教育講演が済んで一安心。パニックは起こらなかった。
昼食時、安堵感とぐったり感。
受付で、この日の当日登録者が100名を超えたことを知らされて、胃が痛くなった。
トータルで350名弱の参加者があったわけで、直前の開き直りがなかったら、絶対に
パニックになっていた。
二日目午後の一般口演も、予想に反して多くの出席者がいて、活発な討論が繰り広げられ、
僕が最後の「閉会の辞」を述べた時に満場から喝采をもらったときにはグッと来た。
とにかく、実行委員の15名はもちろん、手伝ってくれた若いドクターや医院のスタッフ、
それから後藤歯科商店の若い二人と歯科医師会事務局の二位関さんと尾形さんの努力に
敬意と感謝の気持ちでいっぱいだった。
苦戦しながらも選手たちが想像以上のパフォーマンスで勝利したときの監督の心境だ。
無事に二日間の学会が終わって、疲弊し、昨日は夕方から泥のように眠った。
ジェフとマリノスのゲームで、大島が見事なヘッドでゴールを決めて久しぶりに勝利したことと、
飛び切り上等のカリフォルニアワインの力を借りて、久しぶりの“心地よい眠り”だった。
2007年11月12日
SPIベーシックセミナー
昨日は上野にてセミナー。
前夜の蹴球と晩餐の興奮か、最近の疲労の蓄積か、あまり眠れなかったので、
妙にテンションが高かった。
加えて、今日の受講者が男性ばっかりだったと言うこともあって、ちょっといただけない
下ネタまで飛び出して、最悪のセミナーだった。

ところが、自分ではハチャメチャだと思ったセミナーや講演ほど、意外にも受講者の
ウケは良いみたいで、受講者から「良かった」「スマイル倶楽部に参加したい」などの
言葉やメールをいただいた。
う~む。
最近、講演に対して、自分の悩みが多い。
2007年11月09日
一生懸命やると知恵が出る
昨晩は、10日後に迫ったインプラント学会の最後の実行委員会。
実行委員長の僕は、準備の為に、ここ数日は4時間程度の睡眠。
昨夜も夜遅くまでの会議が続いた。
風邪で欠席の二人を除く13名が、みんなで知恵を搾り出し、最終的な役割分担を決め、
なんとか行くのではないだろうかという安堵感が出てきた。
応援しているヴァンフォーレ甲府のGK桜井繁の応援掲示板に書き込んであった言葉
「一生懸命やると知恵が出る
中途半端だと愚痴が出る
いい加減だと言い訳ばかり」
自分に言い聞かせながら、学会の準備に励んでいる。
昨夜はほんと、みんな一生懸命だったので、良いアイデアがいくつも出た。
専門医制度の制定によって、山形で開催の地方部会にもかかわらず、単位を取得するために
大勢の学会会員が押し寄せてくるとの情報があって、困惑していた。
実行委員長を引き受けた時には、「120人程度の参加者を目標に」ということだった。
僕は、参加者はせいぜい7~80人、よくて100人と高をくくっていたが、実際には9月末で締め切った
事前登録者はすでに156名。
ここ数週間に電話やメールで、当日登録などに関する問い合わせが相次ぎ、日に10件を越える。
それが高木歯科医院に対する嫌がらせの電話やメールでなければ(そんなはずはないのだが^^;)
当日登録者は100名を越えるかもしれない。
120名規模での学会を想定し準備してきたところに、倍以上の250名余の参加者があった場合には
パニックになることは必至。
パニックを起こさせないことが、実行委員長の僕の務めだと考え、胃が痛くなる思いで毎日を過ごしている。
様々なシチュエーションを考え、会場の増設やサテライト中継の段取りを整え、抄録集や参加証の
増刷をはかり、受付の配置や人員配置を検討してきた。
三人寄れば文殊の知恵。実行委員会みんなで頑張れば怖くない!
一生懸命やれば、知恵が出る!
頑張りすぎて、知恵熱が出る?
智歯*も痛くなってきた。
自分の責任で、自分が考え、自分で行動する歯科治療と違って、大勢の他人を動かすというのは
とても大変なことだ。
サッカーや、野球の監督の気持ちが良く分かる。
長いシーズンを通してやっていかなくちゃなんないので、もっと大変か。
帰宅して、ドラゴンズが韓国のチームに負けたのを知って、落合監督が不憫で
ワインを一本空けてしまった。(理由にならない?!)
*智歯(親知らず歯=wisdom tooth/知恵の歯)
2007年09月09日
スマイル倶楽部
43回目のスマイル倶楽部のフォーラムは仙台で「インプラント博覧会」という
イベントとしておこなった。
いつも底抜けに明るい会員たちと交流できることが楽しみなフォーラムだが、
今回はそれに加えて「博覧会」への出展業者の人たちとの交流もあって、
一層盛り上がった。
参加企業は全部で15社。
宮城県歯科医師会館の地下の研修室には、所狭しとブースが並んだ。
ブースの脇で、各企業からのプレゼン。
特別講演に、田中先生と僕。
医院経営に関する田中節の方が、インプラントマニアな僕の話より
100倍おもしろかった。
おもしろかったけど、懇親会で飲みすぎたのと大声で騒ぎすぎたので
ちょっと疲れた。
2007年09月06日
インプラント学会プログラム委員会
連日ホテルキャッスルに通っている。
と、いっても診療室の真向かいなのだが(笑)
11月に山形で開催されるインプラント学会の東北・北海道支部総会の
実行委員長を仰せつかっているので、てんやわんやの毎日だ。
特に先月末で、一般演題の応募、抄録を締め切ったので、締切間際(一部は過ぎてから)の
演題申込みが殺到したからだ。
プログラム委員長のO先生に、抄録原稿一式を手渡してホッと一息。
2007年09月05日
医院の安全管理委員会
今年から個人の歯科診療所でも、医院の安全管理指針を明文化し、
院内での委員会や研修を行うことが義務付けられた。
厚生労働省からの指導の下、歯科医師会で雛形を作ってくれたのだが、
中には、いかにもお役人が考えたような、非現実的な部分もあり、実際の
診療現場に照らし合わせて、一部分作り直した。
7月から診療や出張の傍ら準備を整えてきて、やっと指針が完成したので、
さっそく第一回目の院内での委員会および勉強会を行った。
医療事故や、院内感染などは医療に携わるものとしてとても深刻な問題だ。
これまでも、時々勉強会などでいろんな話し合いをしてきたが、
今回厚生労働省からの指示通りに、しっかりと明文化した。
けっこう立派な冊子になった。
ホテルキャッスルの会議室を借りて、十日町、浜崎のスタッフ全員が集まった。
はじめに管理責任者をそれぞれの診療室で決め、次に指針を項目別に音読しながら、
解説していった。
たっぷり二時間。
研修をしたからといって、事故や院内感染が起こらなくなるわけではない。
常に注意をしていくことが肝心だ。
2007年07月29日
SPIベーシック講演会@福山
福山へは、自転車が目的で来たのではない。
本来の目的は、1day講演会の講師。
SPIを通して、インプラントの基本的なことを講義した。
昨日の自転車で上機嫌な上に、日焼けして頬が真っ赤。
受講された先生からは「こいつ、酔っ払ってんじゃねーか」と
思われたかもしれない。
地方での講演は、比較的楽しい。
受講してくれる先生方が熱心だから。
まじめに臨床に取り組んでいるドクターの受講が多い。

今日中に山形に帰るために、4時で講演終了。
質問は用紙に記入してもらい、後日返送することに。
すぐに福山駅に直行し、4時35分のひかりに乗る。
新大阪からタクシーで伊丹空港へ。
けっこうスムーズで、6時20分に到着した。
6時40分のANA便にも間に合う時間だったが、ゆっくりビールを飲みたいので
予定通り7時半のJEX便で帰る。
551蓬莱で生ビールと冷麺を食べ、さくらラウンジでも生ビール2杯いただき
ほろ酔い気分で機中の人に。
10分遅れで仙台着。
ちょうどイイ感じで山形行きの高速バスが来た。
i-Podでナベサダを聞きながら山形へ。10時45分帰還。
愛犬ぺリオがちぎれんばかりに尻尾を振って迎えてくれた。
愛車ピニンは、水曜日に戻ってくる予定。
今回は、とても楽しい出張だった。
講演の後、鬱にならないのは珍しい・・・
2007年07月24日
エンジェル・クラウン
昨夜は、23年も前からやっている地元歯科医の勉強会「山形臨床研究会」の7月例会。
今回は話題の「エンジェルクラウン」の話。
最新情報と、他のオールセラミッククラウンとの比較検討など、おもしろかった。
芸能人じゃなくても「歯は命」。笑顔から、自然な白くてきれいな歯が見えるのは素敵だ。
歯科医だってきれいな歯を作ってあげられることは、とてもやりがいがある。
CAD/CAMによるオールセラミッククラウンは以前からあったが、コンピューターのレベルアップに
よって近年はその精度が格段に向上し、とてもすばらしいものになった。
高木歯科医院の若い先生たちは、興味深げに熱心に話を聴いていた。
明日からでもすぐにやりたそうな気配さえ感じたが、オイオイだよ。

エンジェルクラウンは、リーズナブルで簡便で、とてもすばらしい。
でも強度に関してはメタルやジルコニアにはかなわないのが現状だ。
ジルコニアベースのカタナやラヴァなど他社のものもじっくり検討してみては?
2007年07月09日
Hammer & Nail (ハンマーと釘)
昨日の日曜日も、SPIのベーシックコースの講師で一日がつぶれた。
この1ヵ月半、ほとんど休みがない。
実は、インプラントのベーシックコースをやった後はいつも少し鬱になる。
それは「インプラントをやりたい」と思って受講するドクターたちに、「インプ
ラントはこう打つんだよ」と講習するわけで、参加したインプラントビギナーの
ドクターたちは次の日から、インプラントを植えたくてうずうずするからだ。
月曜日に来る患者さんのことを思うと、なぜか可哀想になってくる。
以前、師匠のスマイラー先生が講演の中で言っていたことを思い出す。
「小さな子供が金槌で釘を打つことを覚えるとそこら中に釘を打ちたくなる。」
まるで火遊びにも似た、危険な魅力があるのだ。
講師として、そこんところを注意して講義を進めているのだが・・・
今回のベーシックコースは仙台だったので、日帰りができ、また
山形訛のままで喋れたので結構気楽だった。
それに、受講者には知った顔も多く、楽しくできた。
でもセミナーが終わって帰路の車中では、やっぱり鬱傾向。
途中の菅生パーキングエリアでいったん休息して「ずんだアンパン」
を食ったら気分は良くなったけど(笑)
今日、インターネットで米国のマニアックな歯科の掲示板サイトを見ていたら、
たまたまインプラントの分野でハンマーと釘の喩えを書き込んでいたドクター
がいた。
"When all you have is a hammer, everything looks like a nail,
but when you have a complete tool box you can choose
the treatment that fits the clinical situation. "
これは、使える!
2007年06月11日
第25回日本顎咬合学会
6月9-10の両日、日本一大きい開業歯科医のための学会が、今年も有楽町の東京国際フォーラムで開催された。
四半世紀目の節目となる今年の学会は、理事長でもある岩田健夫先生が大会長となり、昨年他界した初代大会長である保母須弥也教授へのトリビュート学会でもあった。
「バカの壁」の養老先生の特別講演、UCLAのヘンリー・タケイ教授の基調講演から始まり500以上の多岐に渡る演題が発表された。
僕も「インプラント成功のための診断と治療計画」と題して、約二時間のテーブルクリニックを行った。
思えば、21年前に保母教授が所長だった国際デンタルアカデミーで僕が1年間研修を受けていたときの副所長が岩田先生で、彼らの勧めで顎咬合学会に入会したのがきっかけだった。
以前は咬合学を中心にした補綴中心の学会だったが、いつの間にかインプラントはもちろんあらゆる歯科分野に関する質の高い臨床系歯学の学会へと成長した。
何度も僕はこの学会で発表してきたが、15年前にカスタムアバットメントを使ったインプラント補綴の発表をしたころは、まだインプラントに対する学会会員の関心はとても低いものだった。
最近のこの学会ではインプラントの演題が一番多いのではないだろうか。
特に「診断・治療計画」と「骨造成等によるアドバンスドな外科手術」に関するプレゼンにはどこもあふれんばかりの聴衆が集まった。
僕のテーブルクリニックにも用意された椅子の三倍以上の人が集まってくれて大盛況だったが、圧巻だったのは菅井敏郎先生の会場。大きな会場が立ち見も難しいくらいぎっしりと埋まった。僕と同じような演題で、いずれも歯科用CTスキャンでの術前診断の重要性を説いたものだったが、僕は抜歯後3ヶ月くらいたった骨の状態にスポットを当てて、そのままインプラントが出来る場合と抜歯窩再掻爬し骨造成が必要な日常的な処置をプレゼンしたが、彼は診断後はサイナスリフトと上顎前歯部へのブロック骨移植の話で、パフォーマンスの派手さでは雲泥の差だった。
派手なインプラント関連が人気の一方で、下顎総義歯の吸着に関する演題で発表していたスマイル倶楽部の会員で山形県の佐藤勝史先生のテーブルクリニックもすごい人だかりで、地味な入れ歯作りにも多くの関心が寄せられていることに安堵した。また、勝史先生の真摯な臨床への取り組みに敬服した。
2007年03月05日
歯科医療が日本を変えるか?
先週に続けて、上京した。
3日と4日に、第41回のスマイル倶楽部のフォーラムがあったからだ。
今回は医師で参議院議員の桜井充先生を招いての講演会。
「歯科医療が日本を変える」というテーマでの講演。そして討論。
僕らの仕事で日本を変えられるかはわからないが、歯科医療の制度を“抜本的に”変えていかなければこの国のお口の健康(健口)は良くならないことは確かだ。
日本の健康保険制度は、ドイツのビスマルクが提唱したシステムをベースに作られた。
現在ビスマルク式の保険制度を採用している国は、日本とドイツとスイスだ。
いずれも高度な医療レベルを有しているが、数十年の経過と共に若干のほころびが見え始めている。
日本よりも国土も人口も圧倒的に小さなスイスが、意外にうまく保険制度を運用し、国民のために役立っていることを知っている人は少ない。スイスに注目すると、案外日本の医療の将来が明るくなるかもしれない。
そんな話を僕は桜井先生に話してみた。
桜井先生は、気さくで、熱くて、雄弁家だ。
頭の回転が速い。
話がおもしろかったので、2時間以上の講演の最中、寝ているものはひとりもいなかった。
質問や、意見の交換の際にも、スマイル倶楽部ならではの本音の話がたくさん出て、熱いディスカッションは懇親会にももつれ込んだ。
月曜日に予算委員会で長時間の質問に立つために準備で忙しい時間を割いて来てくれた桜井先生に感謝。
今日の昼休みに、NHKで国会中継を見た。
桜井先生は、土曜日とおんなじ口調で、おんなじ様に熱く、柳沢厚生大臣や安倍総理に食って掛かっていた。
民主党はあんまり好きじゃないけど、桜井議員を応援する。

2007年03月01日
隆夫先生と元樹先生
医局員時代の先輩・隆夫先生と、後輩・元樹先生が診療室にやってきた。
彼らも本格的にインプラントを始めたいから、手術を見せてくれ、ということだった。
今日は午前中に下顎臼歯部に二本インプラントを植立し、初心者にとっては格好の見学症例だったのに、彼らが来たのは午後からだった。
二次オペの症例に続いて、上顎犬歯部への植立オペを見学してもらったが、骨幅もなく、審美エリアで、難症例だったので果たして彼らの役に立ったか・・・
隆夫先生は先輩で、医局員時代にはさまざまな小外科を教えてもらった。
元樹先生とは、外来で何症例か一緒に手術をやった。
今回も元樹先生にアシスタントをやってもらった。およそ20年ぶりに一緒に手術をやったが、そこは同門の仲。
とても治療がしやすかった。
おかげで、難症例もあっさり成功した。
インプラントの成功は、チームワークが大切だということを、改めて感じた日だった。
お土産にいただいた塩釜のケーキがおいしくて、つい食べ過ぎて胸焼けがおきた・・・
2007年02月26日
LIVEセミナー@日比谷
昨日、今年最初のセミナー講師。場所は日比谷、帝国ホテルタワー内の会議室で講義と実習。
そして、帝国ホテルと道を隔てた向かいにある「日比谷歯科・インプラントセンター」で、実際に患者さんへのインプラント植立の手術をおこなった。
さすがにインペリアルタワーはすごい。
守衛がいて、入っていくときに行き先を問われる。
行った先の会議室がこれまたすごい。静かできれいでとても落ち着いている。
かなりスノッブな雰囲気だ。

受講者は、北海道、東北から来ていただいたドクターたち。
以前山形でやったときには、東京からの受講者が大半だったのに、東京で開催すると地方からの参加者が多いというのは、なんとも不思議だ。
少人数のセミナーなので、とてもアットホームな感じで楽しくできた。
手術の患者さんのTさんも、忙しい中はるばる東京まで来てくれて、勉強の教材になっていただき感謝だ。
受講された先生方が、それぞれの地方でそれぞれの患者さんたちに、正しくインプラントを広めてくれることを信じて、Tさんと一緒に「はやて」に乗って帰ってきた。
(僕は、仙台から高速バスで山形まで戻ったわけだが・・・)
2007年01月26日
山形臨床研究会新年会
山臨研も今年で22年目に入る。メンバーもだいぶ減って、だいぶ老けた。
今年の新年会は千歳公園内にある料亭「亀松閣」
格式高く、料理もおいしい。
ここに来るのは7年ぶり二度目。トイレもわからず、うろうろするばかり。
それに比べて常連のI先生やN先生は、慣れたもので勝手知ったる我が家のようだ。
部屋も庭も料理もすごいが、僕にはもっと酒が気楽に飲める店のほうが合っている。

庄司先生は、一足先に帰宅。
2007年01月09日
十日町診療室開業
ようやく開業です。
引っ越したばかりで何をどこにしまったかを忘れ、器具や材料を探すのに手間取って一日が終わったときにはどっと疲れました。

およそ三週間、休診をしていたせいで患者さんにはずいぶんご迷惑をかけました。
でもほとんどの方には理解していただき、また今日来院された患者さんからは皆さんから「きれいな診療室で治療されて、とても気分が良い」と言われてありがたかったです。
建築業者の方や、歯科医療機材の販売店やメーカーの方も顔を見せてくれて、とても安心できました。
また、開業祝の花をたくさんいただき、診療室に入りきらず、廊下にずらっと並べてみました。
まるでパチンコ屋の新装開店?
いやいや、胡蝶蘭など高級な花が多いのが高木歯科医院の特徴です!!

2006年12月14日
新しい診療室
十日町の診療室、内装がほとんど完了した。
チークのフローリングに真っ白な壁。
ガラスのパーテーション。
まだ何も入っていないがら~んとした空間。
“クールな診療室”のイメージで作ったのだが、
なんとも寒そうな診療室だ。
でも・・・
熱い診療で、あったかい雰囲気の診療室にするつもりだ。
2006年12月10日
SPIベーシックコースin 大阪
今年最後の出張は、大阪。
大阪では7月にもやったSPIベーシックコースだ。
師走の忙しい時期でありながら、8名の先生が熱心に受講してくれた。
とかく、「年があけたら新しい気分で勉強しよう」という人が多く、それでいて初志貫徹できる人は多くない。
その点、今回出席してくれた先生たちは、ちょっと違う。
「来年こそは、インプラントを導入する!」という強い意志があり、それは受講する態度や質問にも表れた。
だから寒い日だったけど、僕も熱が入り、びっしょり汗をかいた。
上着の内ポケットに入れておいた帰りのJALの搭乗券が濡れてヨレヨレになっていて、チェックインのときにちょっと恥ずかしかった。
伊丹空港で好物の551の豚マンを買って機上の人となった。
大阪や名古屋など大都市の夜景がとてもきれいで、「もうすぐクリスマスだなぁ」と思いながら何故か涙が出てきた。
感傷的な、師走です。
2006年11月15日
山臨研スタッフミーティング
20以上続いている地元歯科医師の勉強会「山形臨床研究会」。
今日は年に一回のスタッフミーティングだった。
県の歯科医師会館の研修室のでっかいスクリーンいっぱいに映される、各医院のスタッフのプレゼンを見て、年々発表がうまくなってきたなと感じた。

初参加のスタッフはおよそ50名の中で4名だけで、雰囲気も和んだ幹事でよかった。
高木歯科医院からは、DHの児玉さんが「インプラント治療における歯科衛生士の役割」と題して発表したが、本人かなり緊張したのか、発表前にしばし雲隠れしてしまったのには驚いた。
近頃では他の診療所でもインプラントのケースがちらほら出てきたせいで、古くからたくさんインプラント治療を行ってきた当医院への質問も多かったが、児玉さんは無難に切り抜けてくれた。
ミーティング終了後、浜崎、香澄町両方のスタッフ合同で駅前大通りの居酒屋「どん」にて懇親会。
歩く道すがら、建築工事中の新しい診療所をみんなで見学した。
2006年10月16日
国際歯科大会
13日から三日間、横浜のみなとみらいで開催されたクインテッセンス出版主催の「第5回日本国際歯科大会」に行ってきた。
クイント出版のの多くの専門書や雑誌でおなじみの、国内外の著名なドクターや技工士、歯科衛生士がたくさん集まって最新の歯科に関する講演をおこなった。
僕も雑誌クイントに定期的に書いているが、「書評コーナー」の担当なので声はかからない(笑)
あんまり講演が多く、しかも多数の会場で同時進行しているのものだから、ずいぶん興味のあるものを聞き逃した。
併催のデンタルショーも大規模で、三日間通ったがすべてを見ることはできなかった。
今度新しい診療室に入れるユニットを、微細にチェックしているうちにだいぶ時間が過ぎてしまった。
何よりも悔しいのは、叶姉妹の妹が来ていたということだが、見逃してしまった・・・。
顎咬合学会の初代会長でわが恩師でもある保母須弥也教授の学会葬も行われた。
国内外からの弔問客の長い列を見て、あらためて保母先生の偉大さを感じた。
杖をついて歩いていらっしゃった尊敬する筒井先生の姿を見て、少し泣きそうにもなった。
午前中に、神の域に達した感のある筒井節を聞いたばかりだったから、なおさらである。
歯科医のお祭りのような学会なので、新旧さまざまな人が集まってくる。
およそ20年前には聴講者が10名くらいしかいなかったのに、今では大講堂をいっぱいにしているドイツの天才インプラント歯科医アクセル・キルシュ先生にも再会できたし、10年前僕がオフィスを訪ねたときにはにはまだ米国内でもほとんど無名だったピーター・ウォーリ先生も、もはや世界的権威の一人になった。
2006年08月31日
巨星逝く
我が師のひとり、敬愛する保母須弥也先生が亡くなった。
僕が歯科医を志したとき(33年前の話だが)、亡父が「これからの時代は、保母先生のようなドクターにならなくてはいけない」と言った言葉を今でも忘れない。
2006年08月27日
SPIベーシックコース
恋人に会いにだけ札幌に来たわけではない。
6月に札幌で講演をして、興味を持ってくれたドクターが集まったので、SPIのベーシックセミナーを開催したのだ。
2006年07月18日
後藤歯科商店の社長来訪
突然の来訪である。
久しぶりの来訪である。
業界の重鎮である後藤社長は、ぜんぜん変わらない。
お腹が出てきたのは、お互い様だ(笑)
2006年07月15日
モリタ社員研修
僕の講演対象は、歯科医師や歯科学生に限らず、時には歯科商店や商社の社員であることもある。
昨日は、わが国のトップ歯科商社である株式会社モリタのインプラント関連事業の東日本担当者に話をしてきた。
金曜日、午前の診療を済ませて1時の新幹線に飛び乗る。
エスパルで買った九十九鶏弁当を昼食として摂る。
上京する際の僕の駅弁は、九十九鶏弁当か米沢の牛肉どまんなか弁当。
2006年06月10日
日本顎咬合学会
6月恒例の、日本一大きな開業歯科医の学会である顎咬合学会。
高木歯科医院からは、僕と坂本先生と菅井さんの三人が参加。
今年は4000名を越える登録者数で、過去24年の歴史の中で最高の盛り上がりとなった。
朝一番の、渡辺淳一の講演を聞きたくて、早起きして新幹線に飛び乗った。
ベストセラー作家の講演は、話し手が慣れているから聞きやすい。
「さまざまな才能」と題しての話だったが、「鈍感力」のすばらしさを語ったものだった。
艶っぽい話をもっと聞きたかったというのが本音だが、ようやくノッてきたなという時に時間切れ。
2006年05月10日
寝たきり老ユニット
開業以来使い続けているシーメンスのユニットが、今日は少々機嫌が悪い。
患者さんの治療が済んで、ユニットの背板を起こそうとしたが、うんともすんとも言わない。
寝たきりのまんま。患者さんには、そっと起きていただいたが、その後でユニットにカツを入れたが、スムーズではない。
背板に手を添えながら起こしてやると、何とか起き上がる。
歳をとって、腹筋が弱ったか・・・

メーカーに電話をして修理を依頼。
夕方になって仙台から担当者が来てくれた。
いろいろやってみたが、やっぱり腹筋が弱っている。
結局、ギヤの交換が必要だと言うことで、修理は明日に持ち越しに。
たまたま明日の午前中は小学校の歯科検診なので、診療に支障はないと思うが、二台しかないユニットの一台が壊れると、いきなり診療がパニクってしまう。
もう18年も使っているのだから、そろそろ買い換えろと多くの人は言う。
でも、このユニットは僕の体の一部になっているような感じで、どんなにすごいメーカーの新品のユニットであっても、このシーメンスのシロナにかなうものはない。
最愛のこのユニットには、なんとか復帰してもらいたいと思っている。
2006年03月30日
デンタルCTとシミュレーションソフト
最近僕の歯科的興味は、デンタル用のCTだ。これまでは見た事のない角度から歯や顎骨が見える。
治療前のプランニングに大いに役立つのは確かだが、治療後の“アラ”もはっきり見えてしまうから大変だ。
CT画像をさらに解析して、インプラントのためのシミュレーションができるソフトもいくつか登場した。
僕が2年前から採用しているシミュレーションソフトは、韓国製の10DRというものだ。
CT撮影を他の病院に依頼しなければならないので、実際には頻繁に使っているというわけではないが、実際の治療前にヴァーチャルで手術ができるという優れものだ。
ソフトを提供してくれている会社の関連で、和田精密歯研の栗村さんと、山口さんが訪ねてきてくれた。
いままで使っていなかった機能も説明してもらい、このソフトを頻繁に使うことでインプラントの手術はより確実に、そして安全にできる事を改めて認識した。
日常的にCTが撮影できる環境を整えるためには自医院で持つ事だが、お金がかかる。
器械だけで¥30000000(さ、さんじぇんまんえん!)もする。それにこれを入れるためのレントゲン室も別に作らなくっちゃいけないから、診療室の改装も・・・
栗村、山口両氏と「工」で酒を飲みながらクラクラした。
だから、佐藤寿人がエクアドル戦でゴールを決めた事など、記憶にない。
2006年02月01日
歯ブラシのISO(国際規格)制定
昨年、歯ブラシの品質に関する国際規格(ISO)が制定されたそうだ。
ISO歯科専門委員会(TC106)の多くのISO規格のほとんどが欧米主導で制定されているが、この歯ブラシの品質規格に関しては初めて日本主導で行われたという。
制定された規格は、05年8月15日に発行されたISO22254(歯ブラシの毛の硬さの測定法)と、9月15日に発行されたISO20126(歯ブラシの品質基準とその試験法=①毛止め強度②柄の耐久力③歯磨剤との関係)の二件。
ISOしか専門委員会のオーラルケア用品分科委員会(SC7)議長である日歯大新潟の小倉秀夫教授のグループと全日本ブラシ工業協同組合とが協力して10年かけて原案を作成した。(日歯広報06.1.25号)
少し前までは、アメリカのスーパーなどで市販されている歯ブラシが、「歯科医院専用」として高い値段で売られていた。最近では、国産でもとても使い勝手の良い歯ブラシがたくさん出てきて、むしろmade in Japanの歯ブラシを海外に輸出すべきだと考えていたところに、こんなニュースが。
日本人の口腔衛生の意識向上が、こんなところでのレベル向上につながったものと思われて、なんとなく嬉しい。
ただし、歯磨剤に関しては、欧米の先進的なものと比較するとまだまだ差がある。
含まれているフッ素やクロルヘキシジンの濃度や、他の微量な薬品が厚生労働省の石頭によって認可されない為だ。
2006年01月31日
Dr.坂本 浜崎診療室に現る
4月から当医院に勤務予定の、現在東京医科歯科大口腔外科の坂本先生が浜崎診療室に来訪。
スタッフたちとの初対面。頑張ってやってね!
モンテの選手たちは静岡にキャンプイン。
近頃はあんまり活きのいい若者と話す機会が少なかったが、東京から一時帰省した坂本先生がやってきた。
浜崎診療室は、今回が初めて。
しばらく山形を離れていたから、「東京インテリア」の存在を知らない。
角のサンクスまで来て、場所がわからないと受付に電話。
それから15分経ってもまだ来ない。
サンクスからなら、歩いても1分とはかからないはずなのに・・・
どこのサンクスから電話をかけたのかな?とみんなで話しているうちにやってきた。
スーツ姿の若きドクターの登場に、当医院の女性スタッフの顔が急に明るくなった。
古株の荒井先生と僕は、もともと頭部が明るい?
2005年12月10日
義弟の治療
歯が痛いと、福島から義弟が治療にやってきた。
雪の中、新幹線に乗って・・・
内科医をしている彼は、しばらく前から左下の第二大臼歯が痛かったそうだ。
抗生物質と鎮痛剤でだましていたが、内科的疾患と異なり歯の痛みは原因が除去されない限り自然に治癒する事はない。
彼に限らず医者はけっこう弱虫だ。
歯の治療が怖くて、なかなか歯医者にいけない。
近所の歯医者では体裁が悪いのと、あんまり信用できる歯医者がいないんだと言うことではるばる山形まで来たと言うわけだ。
エックス線写真を撮ると、根っこにひび割れがあって、周囲の骨が炎症のために吸収し始めている。
本人の自己管理のまずさ、受診の遅れ、最初に治療したときの雑な処理などが原因。
いずれ抜歯はやむを得ないだろうが、とりあえず鎮静させて歯の延命を図る。
治療後、自宅で我が家の愛犬ペリオとしばらく戯れていた。
年末年始の多忙な時期だが、福島から何度か通えるかと尋ねたら、「ペリオと遊びたいからくるよ」だって。
人が生きていくにあたって、ペリオの存在は重要である。
2005年12月04日
講演@仙台
何年ぶりかで、仙台での講演。午後1時から始まるので、
朝ゆっくり起きて、バスに乗って出かけた。近いのは、いいね。
仙台までなら普段は車で出かけるのだが、雪も降っているからバスで出かけた。
高速バスは15分毎に出ているし、たった1時間で仙台駅まで着くので便利だ。
i-Pod でエリッククラプトンを聴きながら、今日話すことを考えていたが、いつのまにか今日何を食べようか、という思考の方が勝ってしまった。
仙台駅で落ち合ったアスパック社の岡部氏と、地下鉄で泉中央駅へ。
仙台スタジアムのあるところだ。(通い慣れている!)
バスの中で思考してきた「牛タン定食」を岡部氏と食べる。
BSEの問題以来、仙台の牛タンで感動は得られなくなってしまった。
モリタ東北支店は駅からすぐ。
準備をしているところへ、今日の受講者がひとり、ふたりと入ってくる。
みたことのある人が多い。
しだいに見覚えのある人が増え、ついには知人、友人だらけになる。
「いやぁ~、きのうベガルタは残念だったなぁ~」と、顔を見るなりサッカーの話になるのはスマイル倶楽部のメンバーでもあり以前、高木歯科医院を手伝ってくれたこともあるタナケンこと田中謙一先生。
医局時代の先輩、後輩と、「聞いてないぞ!」というくらい参加者は身近な人が多かった。
司会者が講師の紹介をする必要もないくらいな状況だった。
やりにくいか・・・・といえば、決してそうでもなかった。
昔一緒に国分町や二日町界隈を徘徊していた先生も数名混じっていたこともあって、逆に気楽に出来た。
なにより、言葉に不自由がなくていい。
いつも標準語に訳せなくて戸惑ってしまう「たごまる」という表現も、すんなりみんなに伝わるのがいい。
講演を終えて仙台駅前に戻り、世界一小籠包が美味いと言われている「鼎泰豊」仙台店で台湾料理と甕だし紹興酒を飲んだ。
最高の気分で帰りのバスに。
珍しく楽しく講演の出張を終えた。
2005年11月27日
SPIベーシックコース@東京
SPIベーシックセミナーのために上京。ベーシックコースの講師をやるのはあんまり好きじゃない。
しかし、今回は浜崎の土田先生への御礼の意味もあって、気合を入れた。
夏以降、体調を崩したカミさんの代わりに浜崎の診療所を手伝ってくれている土田先生が、インプラントに興味があるというので、スマイル倶楽部のフォーラムにオブザーバーでの参加や、香澄町で手術のアシスタントにつくことで勉強してもらったが、やはりトータルで概要、基本を知ってもらうには、ベーシックセミナーを受けてもらうことだろうと考え、今回のセミナーに招待した。
そして、もしかしたら来春から代診に来てくれるかもしれないS先生と、今朝電話で話すことができたので、彼にも上野まで足を運んでもらって聴講してもらった。
受講者は、土田先生、S先生も含めて14名。
以前僕の講演を聴いて参加してくれたドクターも2名いて、ありがたい。
ふつう、東京でのセミナーや講演会などの受講者はクールなドクターが多くて、僕もさらりとやっちゃう方なんだけど、そんなことで今回は少し気合が入った。
でも、気合が入ると説明がくどくなり、時間が足りなくなってしまうのもいつものことで、終わってみると汗びっしょりの割には自分では満足できずに帰路につくのだった。
今日初めてS先生に会ったが、歯科に意欲を燃やすなかなかの好青年。
12月に改めて山形で会うことになったが、僕のパートナーとなってくれるだろうか・・・
2005年10月16日
盛岡での講演
歯材ディーラーの㈱ウチヤマさんの主催で「インプラント講演会」が盛岡であり、講師として呼ばれた。
久しぶりの盛岡。冷麺を食べることを楽しみに出かけた。
昨日の土曜日は、雨の中を15kmほど泥まみれになりながら久しぶりに自転車に乗り、午後からはモンテVS横浜FCの消化不良な2-2のドローゲームを観戦し、夕方からはロッテVSソフトバンクのプレーオフをテレビ観戦しながら、9回裏に4-0から同点に追いつかれたロッテの抑え切り札小林投手の生気のないドロン目をみて、なんとなくもやもやした淀んだ一日だった。
アスパック社の岡部氏と共に、仙台から新幹線で盛岡へ。
天気が良い。
車窓から見える田園風景を眺めながら、あぁ、自転車に乗りてぇー!と身もだえする。
盛岡の駅ビルの中の「三千里」という店で冷麺とカルビ焼きを食べる。
辛味が少ないけど、奥深い味わいのあるスープがよかった。
開場の自治会館。きれいな会場で、同じ日に他の部屋で歯科関係の講演会・講習会が二つ行われていた。
歯医者が勉強熱心なのか、こうでもしないとなかなか歯科の材料が売れないご時世なのか・・・
講演開始の1時ごろは、ほぼ快晴。
開場の窓から外の景色を眺めて、「自転車に乗りてぇー!」とまたもや身もだえする。
こんなに天気の良い日曜の午後なのに、たくさんのドクターが聞きに来てくれた。
いつもどおり、緊張しながら喋り始めたが、同じ東北。
訛っていても全然抵抗なく話せるので、しだいに調子よくなってきた。
熱心な受講者のおかげだ。
インプレッションコーピングの面取りの説明をしている時に突然、面取り→めんどり→雌鳥(メンドリ)→雄鶏(オンドリ)→コケコッコー!という連想が勝手に頭の中で暴走して、ひとりで笑い出してしまった。
帰り、仙台で岡部氏と別れ、僕は仙台駅の牛たん横丁で「牛タン定食¥1500」を食べる。
BSE問題で牛たんの確保が困難なのか、量も少ないし硬かった。
30年前に食べたときのアノ感動は、残念ながら微塵もなかった。
なんとなく今日は肉食の一日。
やや凶暴な気分で、満席の山形行きの高速バスで帰ってきた。
2005年09月27日
ミュンヘンに行ってきた
9月21日~26日まで休診して、ミュンヘンでのEAO学会に行ってきた。
ミュンヘンはオクトーバ・フェスタ(ビール祭り)の時期で、とても混雑していた。
2005年09月04日
東北デンタルショーとみちのくダービー
「夢メッセみやぎ」で、恒例の東北デンタルショー。午後から仙台に出かけた。
でも目的は、その後の仙台スタジアムでのベガルタvsモンテのみちのくダービーマッチ。
デンタルショーでは、スマイル倶楽部の秋田・青森軍団と遭遇。
田中先生のスタッフご一行様とも久しぶりのご対面でした。秋田美人が広い会場の中でも一段と目立っていました。
デンタルショーではいろんな人と挨拶ばかりで、あまりじっくり製品を見ることができませんでしたが、数年前から気になっていたカルテの整理について、今回初めて詳しい説明を聞いて深く興味を持ちました。
4時の終了までデンタルショーを見てまわり、その後すべてをカーナビに頼って八乙女へ。
某歯科企業の駐車場を借りていたので、そこに車を止めて歩いて仙台スタジアムへ。
今回のチケットは、仙台サポの刀根先生のシーズンチケットなのでバックスタンド。
だから入り口は八乙女からすぐでした。
スタジアムで刀根先生と合流。バックスタンド中央の、サッカーを観戦するには最高の場所ですが、周りはすべて山吹色のコアなベガルタサポばっかり。その中には、なんと医局の先輩松田先生も!
かなり身の危険を感じながら、静かに握りこぶしを作ってモンテを応援しました。
たぶん人生で最も静かにサッカーを観戦したのではないかと思います(笑)
パスもうまくつながり、モンテは優勢に試合を進めましたが、相変わらず決定力がなく結果はスコアレスドロー。
刀根先生と握手で別れて、小雨の山形道をゆっくり安全運転で帰ってきました。
2005年08月07日
講演@横浜
桜木町から山手の方へ上がったところにある教育会館で、「インプラント“超”入門」の講演を行った。
和田精密歯研が主催している、ドクター向けの6時間講演だ。
蝉の声がすごい。
夏真っ盛りだ。
そんな日曜日に、僕の講演を効きに来てくれたドクターたちにまず感謝したい。
そして、開場のセッティングや受講者の接待など、本来の業務とは関係ないところで汗をかいてくれた和田精密歯研のスタッフに感謝。
横浜近郊からの受講者ばかりかと思っていたら、埼玉や福島から来てくれた先生もいる。
若いドクターが多いが、明らかに僕よりも先輩のドクターもいる。
すでに何度か僕の話を聴いてくれたことのある先生の顔もちらほらあった。
にもかかわらず、同じギャグに再び笑ってくれてありがたい。
昨日のモンテの勝利と中華のご馳走で、全身満足状態の僕は、ちょっとくどいくらい楽しく講演することができた。
でもとかく自分が絶好調(舌口調?)なときほど、聴いている人たちはつまらない事があるので要注意だ。
新幹線では、缶チュウ杯と缶ビールを飲みながら、「ジロ・デ・イタリア」のサイクルレースのDVDを観て、自転車に乗っている気分で帰ってきた。
2005年07月15日
東北大学講義その2
先週に引き続き、大学の講義。
今日は8時50分からの1時間目の講義なので、早起きして犬の散歩を終えて、7時半前に家を出た。
安全第一の運転で、高速道路を一路仙台へ。
平日の朝とあって、山形→仙台への通勤の為にけっこう交通量が多い。
第二口腔外科は伝統的に出席を取らないか、取るにしても講義の最後に行う。
だから、1時間目の講義は、学生が少ないのが常だ。
約60名のクラスで、半分くらいはきていただろうか。
かなり良いほうである。
僕のインプラントの講義は、時に試験に出るわけでもないので学生は余り真剣に聞く様子がないのだが、いつも僕は「彼らを惹きつけるような講義」を心がけて、中身は大したことがなくともシナリオを作って練りに練り上げ、90分で一気にそれを吐き出すことにしている。
学生を観客に仕立てた、一人芝居を演じている気だ。
以前はジョークをふんだんに織り込んでいたが、時代が変わってあまりウケが良くないことを数年前から感じていた。
学生とは親子の年齢差になっているのだ。しょうがない。
今は、患者との関わりのさまざまなエピソードを語りながら講義を進めるようにしている。
学生は、ほとんど無機質な講義を聴いているので、患者との間の生々しい出来事は面白がって聞いてくれる。
町医者としての務めだと思っている。
講義の最後に学生から毎度拍手をいただくことで、仕事の合間に準備した苦労が報われる。
でも、最近の学生はあんまり質問してこないのが残念だ。
2005年07月05日
インプラントの講義
講義のために、久しぶりに大学に行く。
東北大学歯学部の非常勤講師をしているので、年に数回インプラントの講義を受け持っている。
振り返ってみると、インプラントの講義をするようになって、今年で20年になる。
当時、まだインプラントはあまり認知されておらず、歯科治療の中では日陰者扱いをされていた。
先代の教授である手島先生から「学生が卒後、インプラントについてまっとうな判断ができるように講義して来い」と言われて、全国でもまだ珍しい“インプラント治療学”の講義を受け持った。
口腔外科の講義のごく一部としての扱いだったが、2コマ180分も時間をいただいた。
ところが、講義に出席する学生は数名。
頬擦りをしてあげたくなるくらい、嬉しかった。
もっとも、出席している学生でまともに聴いてくれたのは2、3名で、あとは別の科目のレポートを書いているとか、間違って登校しちゃったという学生ばかりだった。
いまではインプラントは歯科界において重要なポジションを占めている。
国内の多くの歯科大学、歯学部の附属病院でも「インプラント診療科」が開設されている。
にもかかわらず東北大ではいまだ診療科、講座はない。
僕の努力が足りないのか・・・
大学や社会にアピールするほど、政治に興味はありません。
2005年06月12日
顎咬合学会2日目、そして・・・
顎咬合学会の二日目午前中は、白鳥先生と展示会場で時間を潰した。
さまざまな歯科業者の展示ブースの他に、ポスター発表とテーブルクリニックがこの会場で行われている。
午前中は、スマイル倶楽部の滝澤先生のポスター発表を応援した。(側で見ていただけだが)
彼の隣のポスターが衛生士さんの発表で、たくさんの若い女性が取り囲んでくれたもんだから、滝澤先生がやたらモテているように思えた。
滝澤先生も、いつもよりちょっと渋めに(気取って)喋っているのを、僕は見逃さなかった。
テーブルクリニックでは、北九州の下川先生のテーブルが群を抜いてたくさんの聴衆を集めていた。
両隣のテーブルが、気の毒なくらいの盛況さ。
僕のテーブルには、果たして人が集まるのだろうか・・・などとちょっと気にしながら、会場に展示してあるポルシェやレクサスなどの“超”高級車に乗ったり、コンパニオンのオネーサンと談笑したりしているうちに昼飯時になった。
アスパックコーポレーションの嵯峨常務と岡部さん、そして白鳥先生と4人で有楽町のイタメシ屋でランチをいただく。
さすが東京、さすが有楽町。完璧ミラノの雰囲気のシャレた店でのランチは気分が良い。
ワインかビールも欲しいところだったが、午後に発表を控えているために自粛した。
さて、1時半からの僕のテーブルクリニック。
SPIというインプラントシステムの紹介である。
準備の段階から、用意してある12脚の椅子に着席者が・・・
その回りにも2重の人だかりが・・・
おぉっー、けっこう人気があるではないか。
インプラント植立のデモに際してエンジンの調子が悪くて、急いで展示ブースから別のコントラをもってきたことを除けば、準備したプレゼンは概ね好評だったようで、スポンサーのモリタの重鎮も、後方から安堵の表情で何度もうなずいてくれていた。
発表を終えて、すぐに荷物をまとめて東京駅にダッシュ!
東海道新幹線に飛び乗って、新横浜駅へ。
コインロッカーに荷物をあずけ、行くは日産スタジアム。
そうです、マリノスvsFCバルセロナ。
いつもはトリコロールカラーのマリノスサポーターが圧倒的に多いスタジアムへの坂道も、今日はバルサのレプユニのファンが大勢いる。
むしろトリコロールよりも、青-エンジの方が多いようなかがする。
メイン入り口付近でディッキーと落ち合い、ふたりで観戦。
大島が取ってくれた席は、貴賓席直前真正面の最高の席。
席に着いたときにはすでにマリノスが1点取っていて、スタジアムはすごい盛り上がりだった。
バルサの選手の無駄のない動き、パスを、ディッキーの解説付で観戦する贅沢に加え、そのバルサと真っ向勝負している大島秀夫の勇姿を目の当たりにして、僕は興奮しっ放し。
そして大島がゴールを決めた時には、ぶっ飛んだ!
ゲーム終了後、大島が交換したバルサのユニフォームを着ているのを確認して、スタジアムを後にした。
久しぶりに会ったディッキーも元気そうだったし、大島は偉大になりつつあるし、すごく満足。
今日の午後、学会でプレゼンしたことなどどこか遠くのことのように思いながら、山形新幹線のシートに沈んだ。

2005年06月11日
顎咬合学会初日
年に一回の開業医のお祭りと言っても良い「顎咬合学会」が、有楽町の東京フォーラムで行われている。
今年で23回目だが、僕は第3回目から参加している。
以前は小さな学会だったが、いまでは3000名も集まる国内有数の学会に成長した。
僕は、この学会の認定医で、しかも指導医になっている。
あまり真面目な会員でもないし、ましてや熱心な指導者でもないが、この学会にだけは毎年楽しく参加している。
今回も、初日午前中の特別講演を聴きたくて、昨晩から東京入り。
開場前から、東京フォーラムのガラス張りの建物の中をうろうろしながら、開始の時間を待つ。
開会式では、創設当時から尽力された佐藤文吾先生の満100歳のお祝いがされた。
紋付袴姿で登壇され「人生気合だよ!」と明るく述べられた佐藤先生を拝見し、50歳になった僕は「まだ彼の半分しか生きていない。これからもっと気合を入れて生きてゆこう!」と思った。
トヨタの副社長による「トヨタの世界戦力」の講演から始まって、中身の濃い講演、研究発表が目白押しだったが、僕にとって何より楽しいのは懐かしいドクターたちに会えることだ。
白鳥先生と、銀座のエスカイヤクラブで晩餐。
途中から滝澤先生合流。
バースデーディナーチケットを利用して、安く銀座の夜を楽しんだ。
2005年05月30日
春の歯科検診
校医をしている、滝山小学校の春の歯科検診。
今年は低学年を担当した。
浜崎診療室から、荒井先生と新人衛生士の渡辺さん、香澄町からは僕と衛生士の児玉さんがペアになって検診に出かけた。
低学年ということもあって、ピカピカの1年生から。
どのクラスも、先生の言いつけを良く守ってとてもお利巧さんに大きな口を開けて見せてくれた。
なんとなく隣の荒井組の検診のペースが気になり、間髪入れずに次々に診ていく。
声は嗄れ、腕は上がらなくなるが、一切休憩を入れずにいっきに診ていく。
おかげで余裕で給食前には検診終了。
校長室で、お茶をご馳走になりながら「全体的に虫歯は激減している」ことを話して帰って来た。
2005年05月29日
研修指導医講習会
平成18年度から、歯科医師の卒後研修制度が法制化される。
研修医を受け入れる為の指導医の講習会が、昨日と今日の二日間、泊り込みで行われた。
正直、あまり状況を把握しないで、よく分からないままの参加だった。
結論を言えば、すごーく疲れたけれど何か有意義な二日間でもあった。
2005年05月25日
防火訓練
香澄町診療室は、雑居ビルの4階にあるので防火訓練が義務付けられている。
ビルのオーナーは山形交通。きちんと義務を果たすべく、防火訓練が行われた。
しかしここで開業して17年になるが、今回が初めてのこと。
近かごろは物騒な世の中で、放火などでビル火災が頻発している。
消防署も厳しく指導しているせいか、高木歯科医院の入っている古いビルも今年に入ってから防火体制が整備されてきた。
防火扉や火災報知器などの交換工事も大掛かりに行われた。
消火器のリニューアルなどもあってけっこう出費がかさみ、財布の中は火の車だ。
防火体制のしめくくりでの、防火訓練。
ビル内に「自衛消防隊」が結成されて、光栄にも僕が隊長に任命された(あんまり嬉しくないんだけど)。
午後1時。地下のライブハウスから出火とのこと。
ビル内の非常ベルが鳴る。
技工士の菅井さんが、1階にある出火場所確認盤で確認して、息を切らしながら非常階段を駆け上がって「隊長!地下から火災発生です!!」と僕に報告。
すかさず受付の水戸部嬢に「すぐに119番に連絡を!」と指示した後、避難誘導係りの児玉さんに(実際にはいないんだけど)「患者さんを誘導して!」と叫ぶ。
その後山交不動産部に僕が電話連絡。
鈴木さんには、防火扉が閉まっていることを確認して、直ちに避難するように!
テキパキと隊長は指示を出し避難体制に入ったが、まだ受付は119番と電話をしている。
「おい!逃げ遅れるぞ!!」と言おうと思ったが、会話の相手(消防署の職員)と真剣に話をしている。
(口説かれてるのかな?)
ようやく電話が切れて、ビル北側の駐車場に避難。
その間5分。
すべて台本通りにできました(パチパチ)。
どうしても笑いが出てしまう避難訓練だったが、案の定立ち会っている消防署の人に「もっと真剣に!」という総評をもらった。
水消火器を使った消火器の使用法の実践などもおこない、初めての防火訓練は無事終了。
「半年に1回の訓練が義務付けられていますから」という説明に唖然としながらも、火事を出さないように日ごろから気をつけることと、もしもの時を想定したシミュレーションをしっかりしていくことの重要性を改めて考えさせられた。
2005年05月14日
SPIベーシックコース@東京
墓参りをしたおかげでしょうか、今回のセミナーはうまくいきました。
あんまり、セミナーの講師をやるのは好きじゃないのですが・・・
父親の誕生日が5月10日、母親が16日ということで、その中間である昨日、両親の墓参りに行ってきました。
最近墓参りに来るときはたいてい雨降りなのですが、ひさしぶりに晴れ。
奥多摩の霊園はつつじが満開で、とてもきれいでした。
ゴールデンウイークの休みを利用して、新しいスライドもたくさん取り込み、比較的新鮮な気持ちでSPIのセミナーをおこないました。
とりあえず、今年約束していた初心者向けのベーシックコースは今日が最後なので、少し気合を入れたこともあって、うまくいったのではないでしょうか?
あいかわらず受講される先生方は熱心です。
初めてお会いするドクターですが、皆さんと和やかに勉強できたことが僕にとって大きな財産になります。
SPIは、本当に良いインプラントシステムだと思います。
だから、その良さを多くのドクターに知ってもらい、それを正しく患者さんに施してくれるように願ってセミナーの講師を務めさせてもらっています。
本当は、(セールストークが苦手なので)業者主催のセミナーの講師はあまりやりたくないのですが・・・
2005年05月01日
第35回スマイル倶楽部フォーラム
昨日と、今日、僕が主宰している勉強会「スマイル倶楽部」の本年度1回目、通算35回目のインプラントフォーラムが東京であった。
スマイル倶楽部のフォーラムは、いつも楽しい。
今年は10周年にあたる。なので、大物講師を招いてのかなり充実したプログラムを組んでいる。
そのトップバッターとして、今回は新潟で開業している榎本紘昭先生にプレゼンをしていただいた。
僕がインプラントの勉強をし始めたころ、まだインプラントに関する書籍はほとんどなかった。
翻訳書が数冊入手できただけだった。
そんな折に、永末書店から、日本人の開業医が書いたインプラントの本が出版され、さっそくそれを購入してむさぼるように読んだ。
僕の座右の書として、いつも本棚の比較的手前の方に並んでいた。
1980年代前半のことである。
その本の著者が榎本先生であることをしっかり認識したのは、それから15年以上経ってからのことだった。
ある学会で、小柄でちょっとやくざっぽい(失礼!)年配のドクターが、ものすごくきれいな症例を発表していた。講演の内容は実に謙虚で、ハッタリがなく、聞いていてとても納得させられることばかりだった。
それが榎本先生で、あの本の著者だったんだと思ったときに、僕は懐かしい恋人に出会ったときのようなときめきを覚えた。
しかし、特別な面識もなく、誰も紹介してくれる人もいなかったので、そのときはそれでおしまい。
数年後、京セラのコロキウムやフランスのStrasburgでの学会で続けてお会いする機会があり、業者の方の紹介などもあって言葉を交わすようになった。
親交が深くなったのは2003年に、新しいインプラントシステムを日本に導入する為に一緒にスイスに出かけたことがきっかけかもしれない。
共に研修や、説明を受け、そして共にワイナリーを訪問したりして、さまざまなディスカッションができた。
新しいそのインプラントへの期待や不満も比較的榎本先生と共感する部分が多く、かなり心が開けた。
そして、念願かなってスマイル倶楽部に講師として招くことができた。
僕が始めて彼の本を読んだとき、初めて彼の講演を聞いたときと同じような感動を、倶楽部のメンバーたちも感じたに違いない。
とても良い、フォーラムだった。
上野のアメ横で、格安の「柿ピー」を一袋土産に買って新幹線に乗った。