2007年10月01日

「生物と無生物のあいだ」

福岡伸一 著
「生物と無生物のあいだ」
講談社現代新書1891

「動的平衡」論をもとに、生物を無生物から区別するものは何かを生命観の変遷とともに考察した本
である。DNAやゲノムなど難解な生命のミステリーを、分かりやすく解き明かしている。

何よりもおもしろいのは、野口英世のロックフェラー大学での評価が、日本のそれとは異なったもの
であるとする様々なエピソードや、DNAの二重ラセン構造でノーベル賞を受賞したワトソン&クリック
以前に、DNAイコール遺伝子だと気づいたオズワルド・エイブリーの研究姿勢など、サイエンスに潜む
裏話がふんだんに織り込まれていることだ。
著者のロックフェラーやハーバード大留学を中心にした研究回顧のエッセーでもあり、科学者がどう
研究に取り組むべきかということも教えられる。文章がすこぶるうまい不思議な科学の本だ。


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クイント12月号のミニ書評の原稿にした。
僕にしては珍しくベストセラー本の書評を書いた・・・

投稿者 takagi : 20:31 | コメント (0)

2006年03月06日

国家の品格

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徳山での講演の際に、主催者の和田精密歯研のインプラント事業部の栗村さんから「帰りの新幹線の中で、暇つぶしにでも」といって渡されたのが、けっこう話題になっている「国家の品格」でした。

栗村さんが言うように、軽快で痛快な国家論が読みやすくて、徳山から博多までの新幹線の中で、ぐいぐい引き込まれるように読んだ。

内容は、いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことである。「国柄」が大事で、弱者や敗者に向けた思いやる心「惻隠」の情が、誇りと自信を与えると提言している。

4月からの保険制度の変更で、ますます窮地に立たされる開業している“歯医者”に対しても、情けをかけて欲しいものだ・・・

投稿者 takagi : 18:54 | コメント (0)