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2015年07月26日

スイス出張 

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理想的なインプラントシステムを追及するために、7月15日から先週末までスイスに行ってきた。
ITIやSPIの開発者で、友人でもあるスネティヴィ博士を訪ねてのミーティング。
とてもハードなスケジュールの中にも、いくつものインプラントの将来展望が見えた、有意義な出張だった。

僕がメインで使っているSPIインプラントシステムのThommenMedical(TM)社。
バーゼルとベルンの間くらい、スイス中央部の小さな町Grenchenにこの会社はある。

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TM社訪問目的はふたつ。
ひとつはSPIの最新情報収集。
ふたつ目はSPIへのバージョンアップの要求、アイデア提供。
情報のgive and takeである。
土日の休日をはさむものの、4日間のがっつりミーティング。
前半は、山形のSA先生と八戸のKS、KK先生も一緒。僕と高木歯科医院の技工士の菅井さん、そしてサトコジ先生は最後まで。
勉強と日頃の臨床から得られた知見の発表、ディスカッションを行ってきた。

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2年前に来た時の僕の写真入り(しかもBMCの自転車と!)のwelcome boardに気をよくして会議室に入ると、いきなり7つの論文を渡され「さぁ、これを読め!」と。気が滅入る(笑)。
それが今回のテーマだという。
アブストラクトの説明の後、開発部マネージャーのEstermann氏から、SPIの現状と新しいプロダクツの紹介が始まる。
コメディアン(?)のパックンに似たいい男で、喋る英語もわかり易い。
最終日まで、微に入り細に入り討論の中心人物だった。
スネティヴィ博士も遅れて入って、ディスカッションにも花が咲く。

僕のこういう会議での英語力は、ウルトラマンの地球での活動時間に似て限界があり、連続2時間が限界だ。時々ブレイクを入れていただく(笑)

ブレイクのひとつに、SPIの製造工場の見学。
本来撮影厳禁なのに、特別に1枚パチリ!!
SPIの世界的特許で多くの他の企業から羨ましがられているモノトルクラチェットの製造機がMITSUBISHI製であるということで許可を得て撮ってもらった。

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SPI製造工場見学はこれで3度目。他にも米国のC社、ドイツのD社、F社、日本のK社などいろいろなインプラントの製造工場を見てきたけど、さすが時計の国スイス。TM社のSPIの製造工程、製造環境は群を抜いている。

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多くの事はここには書けないけれど、世界最高レベルの精密で堅牢なインプラントシステムを目指すTM社の取り組みにはとても好感が持てる。
大企業にありがちな、ディジタルソリューションや周辺機材機器、営業ツールまで扱うようなことはせず、地道に安全で確実なインプラントシステム、すなわちインプラント体、アバットメント、ドリルやドライバーなどのツールに特化して研究開発している姿は称賛に値する。
ただし、ディジタルを無視しているわけではない。現在の歯科医療では、上部構造を作る上で3Dディジタルは不可欠な要素である。
そこのところに関しては、既存の他社よりもはるかに精度にこだわった取り組みをしていた。

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晩御飯を食べている時まで、インプラント体をテーブルの上に取り出して熱く語るスネティヴィ博士。
彼がいかにインプラントに情熱を持っているかが窺える。
僕らも自然に、極上のインプラントの世界に引き込まれていった。
美味しいスイスワインの酔いとともに・・・

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滞在中、スイスに10数軒のネットワークを持つHirslanden Hospitalの顎顔面口腔外科のDr. Rohnerを訪ね、いくつかのケースプレを拝聴し、病院見学も行った。
腓骨にインプラントして大腿部の皮膚を歯肉代わりにそこに移植し、インテグレーション後に腓骨を遊離移植して顎骨再建したケースを数多く見せてもらった。彼の得意技らしい。
All on Fourの症例もたくさん供覧してくれたが、突っ込みどころ満載。でも、ぐっとこらえた(笑)。

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この病院には5年前にも訪ねている。その時いろいろ世話をしてくれたDr. Heldはドイツで開業しているそうだ。

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(5年前の写真/参加メンバーはほぼ一緒 ^^)

宿泊していたところが、Biel/BienneというGrenchenから10kmくらい離れた町で、別名Watch Valleyと呼ばれている。ロレックスやオメガ、スウォッチなど世界的に有名な時計工場がひしめいている、精密機械工業の町なのだ。
そんな中に、世界3大歯科用タービン・エンジンのBienAir社がある。
日本のモリタとTM社の計らいで、BienAir社を訪問する機会も得ることができた。

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担当してくれたダミアン氏。フランス語なまりの英語を話す。
10キロ先のGrenchenあたりはドイツ語圏だが、Biel/Bienneはフランス語とドイツ語が半々。ここから西に行くと完全にフランス語圏になる。
BienAir社の80%以上がスイス・フレンチだという。
なので工場見学の際にも「Bonjour」と挨拶しなくてはならない。

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エアータービンの歴史の説明や、最新のカーボングリップの軽量ハンドピースなどを見せてもらった。
さすがスイス製とうならせられたが、実はこの系統では日本のモリタとNSKが勝っていると思っている。

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帰国前日、TM社前で記念写真。
サッカーのキックオフ前みたいな写真を撮ったつもりだったが、“ドスコイ”のポーズになってしまった(笑)。

スイスFUNの話は後日・・・

投稿者 takagi : 17:38 | コメント (0)

2015年07月12日

中学同窓会 「還暦大吟味会」

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中学の還暦同窓会をやった。
大吟味会である。
僕がデザインした(というほどたいそうなものではないが)、おそろいの赤いTシャツを着て、とても楽しかった。

なぜかずっと幹事の一員でやってきたが、歳のせいか、還暦祝いという少々重たいイベントのせいか、準備にはけっこう手こずった。

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しかし、いざ始まってみるとおよそ60人の元学友たち。しかも中学校の。楽しい時間を過ごすことができた。
高校の同級会のような「ちょっと仕事がらみ」の付き合いなどほとんどなく、無邪気に延々とやんちゃなガキの頃にタイムスリップして、良い時間が過ごせた。

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当時いろんなやんちゃなことをやったサクマ。25年ぶりに山形に来たという。
ホント中身は当時と変わらない。

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60歳になったのだから、当時の憧れのマドンナとの写真も許してくれるだろう(^^)

大吟味会の様子はこちら
http://ginmikai.com/


投稿者 takagi : 16:42 | コメント (0)

2015年07月07日

カンチェラーラの男気

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スポーツから人生を学ぶことは多い。
プロスポーツがあるゆえんだ。
特に、プロのサイクルロードレースは人生そのもの。
いま、ツールドフランスの真っ最中。
眠れぬ夜が続く・・・

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波乱のツール・ド・フランス2015、ユイの壁でゴールをするプチクラシック第3ステージもやはり大波乱のステージとなった。レース中盤、残り58km、昨日満面の笑みでマイヨ・ジョーヌ獲得を喜んだファビアン・カンチェラーラ(トレック・ファクトリーレーシング)が高速での大規模落車に巻き込まれ、痛みをこらえながらステージ完走は果たしたが診断の結果は脊椎を亀裂骨折、そのままリタイアとなった。
(CYCLINGTIME.com より)

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「イエロージャージを着ている限り、途中でリタイヤするわけにはいかない」と、男気をみせて骨折しながらもゴールまで走り切った。まさにファビアンは、“漢”チェラーラだ。
しかし、ファビアンの豪快な走りを見ることができないのは残念だ。
まさかこのまま引退とか、ないことを祈る。

レポート、ビデオ:  
http://www.jsports.co.jp/press/article/N2015070713470012_3.html


投稿者 takagi : 18:17 | コメント (0)

2015年07月02日

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ここんとこ、暇なときに読んでいる「現代語訳 徒然草」
当たり前のことを、時にドキッと気づかされる。
鎌倉時代から、人の感情や気持ちって、そんなに大きくは変化していないんだよな。

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偉い坊さんたちが言ったことをまとめて『一言芳談』という名前の本にしたものを読んだことがある。そのうちでわたしが気に入って覚えているものは以下の とおり。

一、したほうがいいか、やめておいたほうがいいかと迷っているうちは何もしない方がよいことが多い。

二、来世を願うなら、財産はぬかみそ漬けの壺一つも持ってはならない。お経の本や仏像も高価なものを持つのはよくないことだ。

三、世捨て人は、何も無くても困らないような暮らし方をするのが最もよい。

四、高位の僧侶は位を捨て、知恵者は知恵を捨て、金持ちは金を捨て、一芸に秀でた人はその芸を捨てるべきである。

五、悟りを求めるとは簡単なことである。つまり、何よりも、暇な人間になって、世の中の出来事に煩わされないようにすることである。

 そのほかにもあったが忘れた。(第98段)


僕も、いろいろ名言格言を知って感動するが、すぐに忘れる。
最後の「ほかにもあったが忘れた」というフレーズ、最近僕の口癖になっている。
物忘れの激しい今日この頃。

投稿者 takagi : 16:21 | コメント (0)