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2015年02月22日

スマイル倶楽部70回目のフォーラム

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スマイル倶楽部も、今年で結成20年。
70回目のフォーラムを、昨日と今日東京港区麻布台のDENTSPLY IH社の研修室をお借りしておこなった。
初日は、世界で活躍している勉強会IORから、主宰者の竹下先生と講師の又吉先生を招いての講演会。二日目は、デジタルデンティストリーの最先端「SimPlant」の最新情報をインストラクターの加藤先生から教えていただいた。

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又吉誉章先生からは、「上顎洞へのアプローチ~上顎洞炎治療と骨造成テクニック~」と題して講義してもらった。
高橋哲教授のお弟子さんで、きちんとした基礎的技術に基づいた臨床例をたくさん紹介していただき、上顎洞への関心をさらに深めるきっかけとなった。

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竹下賢仁先生とは5、6年前にアメリカの学会で知り合い、以来さまざまな学会やミーティングで同席することが多くなった。昨年11月のImplant Summitで彼の講演の座長を僕が務めた時に、その素晴らしい話をもっと深くスマイル倶楽部でも語ってほしいと願って、実現した。
「そのインプラント補綴は何年機能できますか?」と題してのプレゼンは、彼の体型からは信じられないような繊細で、とてもロマンチックなものだった。患者の立場に立った臨床、介護施設での活躍も含めて、参加したスマイル倶楽部の会員は一様に感動した。

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懇親会は、昨年以来“常連”になった汐留のスペインバル「Venga Venga」で。
講師の先生も含めてみんな和気あいあい、楽しく熱く語り合った。
スペインの雰囲気とスマイル倶楽部の雰囲気は、よく似ているね!!

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2日目は、インプラントのシミュレーションソフトとしては19年の歴史を持つ「SimPlantのup to date」についての講義。インストラクターである松戸で開業している加藤嘉哉先生とD社の倍賞氏から、画像診断からコンサルツールとしての応用、さらにガイデッドサージェリーについてていねいに教えていただいた。

これからのインプラントには欠かすことのできないツールだという事を再認識し、高木歯科医院でもそろそろ本格稼働させなくてはならないと実感した。

少し早めに終わったので、4時の新幹線で帰ることができた。晩御飯を家で食べることができると、出張の疲労感が少なくていいね。

投稿者 takagi : 21:18 | コメント (0)

2015年02月11日

日本顎咬合学会指導医研修会2015

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日顎の指導医研修会に参加してきた。東京日帰りである。
1999年から僕は本学会の「指導医」を拝命しているが、いまだに指導医とは、問題があるから偉い人から「ちゃんとやれよ」と指導される立場の歯医者であるような気がしてならない。
昨年も同じことを書いたような気がするが・・・(笑)

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会場はホテルグランドアーク半蔵門という、初めての場所。
受付時に「指導医」の白衣を渡され、記念撮影をするという。
みんな同じ格好で写真を撮るというのは、本学会創設者の故・保母須弥也教授の影響か?
誰かが「IDA(International Dental Academy=保母先生が開設していた卒後研修会)みたいだ」と口にしていたが、実は僕もそう思った。この学会の古いメンバーには卒業生が多いからね。

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超ウルトラ重鎮の細山愃先生にお会いできいろんな話ができた。80歳になられても、このシャンとした立ち姿に驚かされる。また、細山歯科の衛生士でインプラントコーディネーターの指導講師をされていらっしゃる高森先生にもお目にかかれた。

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超重鎮の、大分の河原英雄先生。山形の富貴豆がお好きだと言う事で、山形駅の売店ででん六のをお土産に買っていったのだが、「山田屋のがうまいんだよな」と一言(苦笑)。

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同じく超重鎮の菅野博康先生は「隣の席空いてる?」と、他にたくさん空席があるにもかかわらず、僕の隣に・・・。おかげで僕は一睡もできずに講義を聴いていたんだけど、時々隣席から寝息が(笑)
山形からは本学会のプリンス佐藤勝史先生も来ていて、けっこう心強かった。

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肝心な研修内容だが、「新・顎咬合学」の中枢的内容の歯科と全身の関わりをベースにした難しいお話。そして、様々な制度問題も含めたショッキングな話。
日本歯科医学会会長の住友先生の文章は何度も読ませていただいたことがあるが、生でお話をうかがったのは今回が初めて。面白かった。
内容は・・・ここでは、今はまだ書けない。

日帰りでのハードな出張だったが、考えさせられることが多く、帰りの新幹線でノートを読み直し頭を整理していたらあっという間に山形に着いた。


投稿者 takagi : 23:44 | コメント (0)

2015年02月09日

子 無くて有りなん

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「わが身のやんごとなからんにも、まして、数ならざらんにも、子といふものなくてありなん。」
昨日に引き続き、徒然草からの一文。

うちのスタッフの奮闘状態をみていると、つくづく子供を育てるというのは大変な事業だなと思う。
また、昨今のニュースで取り上げられる事件、事故などを考えてみると、人がまともに育っていくにはあまりにもこの地球環境は不適切なような気もする。

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【徒然草<第六段>】

わが身のやんごとなからんにも、まして、数ならざらんにも、子といふものなくてありなん。

前中書王(サキノチユウシヨワウ)・九条太政大臣(クデウノオホキオトド)・花園(ハナゾノノ)左大臣、みな、族(ゾウ)絶えん事を願ひ給へり。染殿大臣(ソメドノノオトド)も、「子孫おはせぬぞよく侍(ハンベ)る。末のおくれ給へるは、わろき事なり」とぞ、世継の翁(オキナ)の物語には言へる。聖徳太子の、御墓(ミハカ)をかねて築(ツ)かせ給ひける時も、「こゝを切れ。かしこを断て。子孫あらせじと思ふなり」と侍りけるとかや。

【現代語訳】 

 貴族だろうと平民だろうと、子供はない方がいい。

 前の中書王(中務卿兼明親王)も九条の太政大臣(藤原信長)も花園の左大臣(源有仁)も、どなたも自分の血筋が絶えることを願っておられた。
 『大鏡』によれば、染殿の大臣(藤原良房)も「子孫などない方がいいのですよ。逆にぐうたら息子ができたら大変です」とおっしゃったそうだ。
 聖徳太子も自分の墓を作らせるときに「あれもいらない。これもいらない。わたしは子孫を残すつもりはないのだから」とおっしゃったという。

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僕には、尻尾の生えた息子や、サッカー系、自転車系などの息子たちは多いが、血筋を継ぐ子はおらぬ。
正直子供がいなくて寂しいと思ったことはなくはないが、両親をも見送り、還暦を迎えるこの歳になると、血を引く子供がいないことがよかったと思える。
いらぬ心配、不要な争いごと、見栄や近親憎悪などから解放された自由の身でいられることの幸せを日々感じている。
それに僕のような、中途半端な哲学と思想を持った人間の子は、きっと不幸な人生を歩む。
僕によく似た子供だったら、なおさら不幸だ(笑)
ひとりよがりで生きてこれたこと、これからもひとりよがりで生きていくことの、なんと楽しいことよ。
尻尾の生えた息子も含めて、たくさんのおもしろき子供たちや、酒飲みの友達が僕のひとりよがりに付き合ってくれている。
唯一の身寄りである妻にだけは、ひとりよがりの人生を過ごしていることで「すまぬ」という気はある。気持ちだけね。

老後のことを考えたときに、身内や他人に僕のシモの世話などをさせてはならないので、認知症や寝たきりには絶対にならない。他人に迷惑をかけずにポックリ逝く!
「お前が生きているだけで迷惑だ!」という声もあるかもしれないけど、”胡散臭い奴”とか”一言多いよ”みたいな迷惑は、僕の生きるエネルギーだと思って、そこんとこは気にしない。
ん〜、まだまだ死なないけどね。「憎まれっ子世に憚る」というから。

投稿者 takagi : 18:16 | コメント (0)

2015年02月08日

徒然草

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つれづれなるまゝに、日くらし、硯(スズリ)にむかひて、心に移りゆくよしなし事(ゴト)を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

そう、ご存知卜部兼好(兼好法師/吉田兼好)「徒然草」の序文だ。
高校時代の古文、漢文のK先生がとっても怖い人だったので、この手の文学にはあまり良い印象を持っておらず敬遠していたのだが、「現代語訳」を読んでみると実に面白く、もの狂おしくないのだ (笑)

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「徒然草」現代語訳

 これは、暇にまかせて一日中机の前にいるときに心に浮かんだことを適当に書きとめておいたものである。したがって、実にくだらない馬鹿馬鹿しいものであ る。
(序段)

 この世に生まれた人間にとって理想とすべきことは多いようだ。

 最高の理想は天皇の位だが、これはおそれ多い。皇族方は子々孫々にいたるまで我々一般人とは血統が違う。摂政関白こそが我々にとっての最高の理想だ。下の方の位でも舎人(とねり)になれたら十分自慢できる。いくら落ちぶれても孫の代までは上品にいられそうだ。しかし、それより位が下がると、出世したと得意がるのさえ実にみっともないことである。

 一方、何をおいても最低なのが坊さんだ。清少納言が「人に石ころのように扱われる」と書いたのももっともである。有力者にのし上がっても、全然すごいと は思えない。むしろ、増賀上人が言ったように、名声を求めるのは仏の教えに反している。本当の世捨て人なら、理想とすべき面もあるかもしれないが。

 人は容姿はすぐれているのがいいと思われがちだが、実際には、話をして不愉快でなく口数が少なく感じのいい人こそ、いつまでも一緒にいたいと思うような人である。
逆に、外見がよくても性格が悪いことが分かるとがっかりする。家柄や容貌は生まれつきだが、性格の方は努力次第でどうにでもなる。しかし、外見 と性格がよくても教養がないと、醜くて下品な人に簡単に言い負かされてしまって情け無いことになる。

 何と言っても、本当の学問を身につけて、漢詩、和歌、音楽に堪能であることが理想だ。その上に朝廷の儀式や政治に関してずば抜けて詳しい人を"すごい人"というのだ。
男なら、さらさらと筆が達者で、音楽に合わせてうまく歌がうたえて、酒も適度にたしなめるのがよい。
(第1段)


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‥‥ということなので僕は日々、本を読みいささかの教養を身につけ、ブログなぞ書きながら酒を飲む生活をしているわけです。ただ、歌はねぇ。僕は音痴なんだよね(笑)

投稿者 takagi : 21:30 | コメント (0)

2015年02月02日

命の重さ

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ISILによって、日本人が相次いで殺害された。日本人だけではない。多くの犠牲者がいる。
ISILの蛮行は、許しがたい・・・・
「殺したい人はいないけど、殺してみたい人はいる。ただ人を殺してみたかった。」と、国内でも学生が殺人を犯したニュースが流れた。
あまりの愚行に呆然とした。
日常、あまり考えたくない「人の命、死」ということを、考えずにはおれない。

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毎朝新聞を見る時に、必ず目を通すのが「お悔やみ」の欄。
患者さんや知人がそこに載っていると、暗い気持ちになる。
知らない人でも、年齢が自分と同じくらいだったり、うんと若い人だったりすると、暗くなる。
朝から暗くなるのも嫌だから、新聞を一通り見た後はなるべく「死」について、考えないことにしている。
いかに楽しく生きるか、を考えていた方がいい気分になれる。


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人は必ず死ぬ。老衰、病死、事故、震災、自殺、殺人・・・死に方は様々だ。
しかし、「どう死ぬか」ではなく、「どのように生きたか」がだいじだ。

4年前、東日本大震災で検視の手伝いに行ったときに信じられない数の御遺体を前にして思った。
死んだら、みな同じ。だが生きてきた中身は、皆全然違うはず。

後藤健二氏の母親と名乗る人がテレビで「健二の死が少しでも人の役に立てば・・・」と悲しげに語っていたが、後藤健二氏は「戦争、紛争に巻き込まれた、弱者たちの事を報道してきた」という立派な生き方をしてきた。そしてISILに捕えられ人質となってその映像が世界中に配信されたことで、彼がジャーナリストとしてレポートした事、そしてISILの愚かさを世界中に知らしめることができた。

「争い」が、権力者以外のおおくの人達を犠牲にしていることを全人類が理解できたとき、後藤健二氏の死が人の役に立ったといえるが・・・人類の歴史で莫迦が絶えたことがない。

生物として、息絶え鼓動は止まったかもしれないが、戦いの愚かさ、悲劇を訴えた後藤健二氏の“命”は生き続けるはずだ。

合掌

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投稿者 takagi : 14:00 | コメント (0)

2015年02月01日

インプラントセミナー

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自分の時間を大事にしたくて、一昨年からインプラントセミナーの講師等はお断りしていたのだが、大学の医局員を対象としたセミナーなので断れなかった。
昨秋にやって欲しいと依頼されていたが、学会などのスケジュールもあって、延びに延びて今日の開催となった。

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実は、今日が僕にとってのMacを使ってのプレゼンデヴュー。うまくいくかちょっと心配だったが、パワポも動画も実にバッチリ。

インプラント治療に関しては、一般の人も歯科医も、インプラントの埋入外科にスポットライトを当てがちで、埋入処置ができれば何でもOKみたいに思っている人が少なくない。

しかし、インプラントの成功、特に長期的(どれくらいから長期というかは議論の余地が大いにあるが)に安定し、またインプラントを喪失した後の「次の一手」ということを考慮した時、インプラント治療で最も重要なことは、術前の診断と治療計画、そして治療後のメインテナンスである。
もちろん外科の基本手技ができなければ、全く話にならないわけだが・・・

参加したドクターのほとんどが臨床経験が浅く、目先の事しか見えていない感あり。
僕が、15年経過、20年後の状態、25年たったらこうなったよと、長期的症例を供覧しても、懐メロ聴いて「いいなぁ~♪」とため息をついている爺さんをみているような様子。

ゆとり世代は、こちらが熱く語れば語るほど醒めていく。
喋っていて、そんな空気をひしひしと感じた。

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しかし、豚骨を使った実習は違った。
みんな楽しそうに、切ったり貼ったり、掘ったり削ったり、引っ張ったり縫ったり・・・
エラそうにいうけど、こういうチマチマしたことに熱中できることは、歯科医としての素質ありだね。
ただ、きれいに切って、丁寧に縫えているかというと・・・人それぞれ、個性っていうものがあるようで(笑)

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記念撮影をしようよって、最初に撮った写真。
なんか堅苦しくはないか?証明書の写真じゃないんだから!
「笑顔で!」といってもまだまだ表情が硬い。

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得意の「福耳のポーズ!」で撮ったら、ほら、みんな笑顔になったじゃないか。
インプラント治療も、杓子定規ではダメだってこと、わかってくれたかなぁ~。

投稿者 takagi : 20:51 | コメント (0)