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2014年12月30日

土井雪広選手のこと

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 山形市の広報「やまがた」。要するに市報なのだが、ちょっとフライングで2015年元日号が今日届いた。
そこには、我が自転車系ムスコの土井ちゃんが“新春エッセー”を書いている。

 くしくも、僕も業界会報の新年号のエッセーに土井ちゃんのことを書いた。1月上旬に発行されるのだが、いいだろうここに載せても(笑)

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「負けるが勝ち」
~サイクルロードレーサー・土井雪広選手のこと~
        高木幸人 (山形市/高木歯科医院)  
          【形歯会報2015年1月号掲載予定】


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 「最も過酷なスポーツ」と言われる自転車ロードレース。8年程前、オランダのレースをテレビで観て、小さな日本人選手がガリバーのような巨体の外国人の中に混じって走っているのに感動した。その選手が欧州を主戦場としている土井雪広選手。山形出身であることを知り、がぜん応援するようになった。しかし日本では、野球やサッカーのように自転車ロードレースを生ではもちろんテレビ中継でさえなかなか観ることができない。ネットで欧州の自転車サイトをチェックする。レース結果にYukihiro Doiの名前を見つけることはあったが、順位はいつも二桁の後半か三桁だった。

 プロのレースのほとんどはチーム単位で走る。もちろん一番速い者が勝者となるのだが、レースを走る誰もが1位を目指すわけではない。例えばツールドフランスのような大きなステージレースは、1チームが9人で構成される。チームのエースを勝たせるために、他の8人が交互に先頭に立って風よけになったり水や補給食を運んだりするアシストとして走る。チーム間の駆け引きと、チーム内のアシストの働き具合を観るのも自転車ロードレースの醍醐味でもあることを知るまでに、けっこう時間がかかった。

 2009年のツールドフランスは、13年ぶりに日本人選手が出場し完走して話題になった。そのビッグレースの選に漏れた土井選手は傷心の中、中国でのレースに参戦、落車、骨折という不運な状態で山形に帰郷していた。そんな折に彼と初めて会った。体脂肪率5%のガリガリに痩せた神経質そうな風貌とは異なり、とても気さくで陽気な青年でたちまち大好きになった。欧州での苦労話(悲痛なことも彼が話すと笑ってしまう)や、僕の知っている超一流有名選手の裏話など、酒を飲みながら聞かせてもらった。彼はエースを目指しているのではなく、アシストが仕事であり、その重要さや面白さを教えてくれた。

 2011年、土井選手はツールドフランスと同レベルのブエルタアエスパーニャに日本人として初出場。ビッグレースなので、国際映像が日本でも生中継される。彼はアシストとして働き、集団の先頭を引き、何度もテレビに大きく映った。ファンとしては鳥肌が立つ。エースはステージ優勝をした。ゴール後、土井選手と優勝したチームメイトが抱き合うシーンを見て一緒に泣いた。


 2012年、日本選手権で土井選手は優勝し、日本チャンピオンになった。その年のブエルタにも出場し、チャンプの証である日の丸のジャージを着て走った。国際映像で、前年以上に何度も何度も先頭を引く姿が映し出された。そしてエースは何度も表彰台に立った。深夜のテレビの生中継を3週間にわたって見続けて、僕は時差ボケになった(笑)。
土井選手はいま日本に戻り、ツールドフランス出場を目指す日本のチームで走っている。やっぱり、エースではなくアシストとして。自転車ロードレーサーの大半は、他人の為に戦う競技者だ。“負けるが勝ち”の競技を応援する面白さは、かなり奥が深い。

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■土井雪広・著「敗北のない競技」2014年/東京書籍
■土井雪広後援会 http://doi-chan.net

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投稿者 takagi : 19:35 | コメント (0)

2014年12月14日

盛り上げたモンテディオ、だが・・・

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今年のJ2リーグの後半は、モンテが大いに盛り上げた。
どさくさまぎれのように、6位に滑り込んでプレーオフ。
天皇杯もなんとなくくじ運にも恵まれ、あれよあれよと決勝進出・・・
学会を終えてから、夢中になってモンテの応援ができた。

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天皇杯準決勝では、ネーゾーの決勝ゴールでジェフ千葉をやっつけて決勝進出。すげぇー!

プレーオフ準決勝では、神がかりなGK山岸のスーパーセーブと、ロスタイムでのハイパーなヘディングゴールでズビロ磐田を破って決勝に進出。

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イケイケムードのなか、PO決勝ではふたたびジェフをやっつけてなんと、J1昇格!!
期待もしていなかったJ1を勝ち取った。

その勢いで、天皇杯もいただきたいところだったが、J1チャンピオンを決めたガンバ大阪はやっぱり強かった。歯が立たないゲームではなかったが、いいように遊ばれた、圧倒的に力の差を見せつけられた決勝戦だった。


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J1昇格と、天皇杯準優勝で、モンテファンや山形県民は大いに沸き喜んではいるけど、ガンバには勝ちたかった。
そこまで行って勝てなかったのは、戦力や体力や駆け引きだけの問題じゃないと思う。

準優勝メダルをかけてもらって喜んでいる多くのチームメートとは違って、ネーゾーの悔し涙の中にその答えがある。
きっと来年はJ1の舞台で、その悔しい思いを晴らしてくれるはず。

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お疲れ様。モンテ戦士たち。うちの息子たち・・・

投稿者 takagi : 20:11 | コメント (0)