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2013年10月26日

ダブリン遠征 その3 ダブリンの街

たった3日間のダブリン滞在だったが、この街が好きになった。
今までに訪ねたヨーロッパのどこの街にもない、一種独特な優しさ、穏やかさ、心地よさを感じる街だった。

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街には当然と言って良いほど、自転車道路が整備してある。
そして、近年ではヨーロッパの主要都市のどこにでもあるレンタルサイクルも充実して用意されている。
パリが発祥だと思うが、こうした簡便な市民の足としてのレンタサイクルシステムは、自転車好きでなくても嬉しい。

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パリやコペンハーゲン、ミュンヘンなどでは、、きちんと戻されておらず放置されてみすぼらしい姿の壊れた自転車を沢山目にしてきた。
きちんとしていたという印象のあるイエテボリよりも、ここダブリンのレンタルサイクルは、はるかにその状態は良くて、この街の人間性を反映していると思った。
早朝から清掃車が街をきれいにしていた。そんなにゴミはないのだが・・・

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この街に来て感じたことは、人が実に温厚だということ。
タクシーの運転手、ホテルのフロント、レストランやバーのウエイターやウエイトレス、お土産屋の店員さん。学会のスタッフたちも、そうだ。
苛立っている人など、見かけないから不思議だ。
大声で騒いでいるのは、外国人観光客くらい。

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街は、欧州の首都にしては華やかさはない。
歴史のある街なので、建物は渋い。
ダブリン城を覗いた。山形の文翔館のようで、ロマンを感じる。
アイリッシュは、酒好き、音楽好き、議論好き。
そんなところも僕に好感を呼ぶところだろう。

感じたことは、ここは田舎だが人は田舎者ではないということ。
アイリッシュは、自分の国に、そして自分たちの生き方にプライドを持っている。明確なアイデンティを持っている。だからこそ多くのことに寛容なのだろう。


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欧州の中でも指折りの名門校トリニティカレッジを訪ねたが、その知的環境の素晴らしさに驚愕。
図書館は、ハリーポッターの映画のモデルにもなったそうだ。

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あいにく今回は滞在日数が少なくて、八戸の熊ちゃんのように郊外の自然を味わうことはできなかったが、この街が、この国が好きになった。

また近いうちに、観光で訪ねてみようと思った。
僕にとって、好きな国のベスト3にノミネート(^o^)

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投稿者 takagi : 20:00 | コメント (0)

ダブリン遠征 その2 EAO学会

今年3月にTampaで開催されたAO(Academy of Osseointegration)に参加して、インプラント学会のテーマが大きく方向性が変わったことを感じ、その帰りの飛行機の中で今年のEAO(European Association for Osseointegration)に参加することを決定した。
EAOは一昨年のアテネでの大会に参加したが、強烈なインパクトはなかったが、
欧州のインプラント・シーンでの最も新しい考え方を知りたかった。
そして遠路ダブリンまで足をのばしたわけだが、予想以上に面白かった。来た甲斐があった。

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会場は、宿泊している街の中心Templebarから川沿いを歩いて20分位のところにあるConvention Center Dublin=CCD)。こじんまりとしているが、奇抜で目立つ建物だ。

プレレジストレーションしていたので、名前を名乗りパスカード、コングレスバッグを受け取るだけで手続き完了。
僕はすべてメインの会場でのレクチャープログラムに参加することにした。

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初日のプランニング、二日目のperiimplantitisに関するプレゼン、最終日の高齢化社会におけるインプラント、そしてclosing sessionの審美領域の欠損拡大・・・演者、内容、どれをとってもすべてが内容充実。
「どんなもんだ!」みたいなものはなくて、「今だからこそ真実を語ろう」というような内容で、ディスカッションも含めて席を立ち難かった。

詳細な内容はいま自分のノートの整理中。これまでになくメモが多くて、整理に一苦労している(笑)。
でも既に一部分は、高木歯科医院の院内勉強会で紹介。

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学会は飲食しながらOK。
僕のテーブルはこんな感じ。
コーヒーブレイクでは、ワインの振る舞いもある。
つい1杯飲んじゃったら、時差の影響もあって激しく睡魔が襲ってきたが、プレゼンの面白さがそれを上回り、いつもなら睡眠学習しているのに今回はほとんど眠ることはなかった(エライ)。

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当然ポスターの発表や分科会もあったがそれらを見る余裕はなく、展示ブースも休憩時間に少しうろついただけでじっくり見物する時間がなかった。
しかし、そんな中でも知り合いにも何人か会った。
人との出会いは、学会の楽しみのひとつでもある。

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一番嬉しかったのは、Tさんとの再会。
ドイツ在住で、長いこと某インプラントメーカーの社員として働いていた。
僕はドイツでも日本でもたびたび彼のお世話になって、ドイツのかなりコアな部分も彼に教わったことが少なくない。
企業の再編成で2年前に退社して以来、連絡が途絶えたが、新しい歯科の企業に就職し、展示ブースに立ち会っていた。

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ThommenMedicalがらみで、SPIの開発者のスネッテヴィ博士やチューリッヒで開業しているグルンダー先生とも再会。
7月に自転車でチューリッヒからリヒテンシュタインまで走ったことをグルンダー先生に話したら「診療室の窓から見ていたよ」と、笑ってくれた。
彼の冗談や笑顔を知る人は、少ない。(いつも苦虫を潰したような顔をした気難しい人なのだ)

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Closing sessionの最後のレクチャラーがそのグルンダー先生。
審美修復のdream(夢) nightmares(悪夢) reality(現実)についてのディスカッションでは、いつもの厳しい姿勢でズバズバ持論を展開していた。
あそこまでなんでも言い切ると、聞いていても気持ちいいね。

疲れたけど、とても面白い二日半だった。
新しい技術や材料などの情報はなかったけど、高度で良質なインプラント診療のための確かなモノの考え方と、これから僕らが行なうべきことが明確になった。
閉幕するのが惜しい気さえするほど、充実した学会だった。

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来年は9月にローマで開催される。
どーするかな?来年は忙しそうだから、無理かな。

投稿者 takagi : 16:57 | コメント (0)

ダブリン遠征記-その1 到着まで

僕の周囲で、「Dublin(ダブリン)」と聞いて、それがアイルランドの首都だと答えられる人は多くない。
僕も、去年まではパフィーの歌の歌詞に出てくる都市としての認識しかなかった。

どこにあるのか、どんな人種が住んでいるのか、どんな文化なのか・・・
そして歯科事情は?
僕にとって、今年のEAO(European Association for Osseointegration=欧州最大のインプラント学会)への参加は、半年前から楽しみな出張だった。

たった3泊の弾丸出張だったが、ダブリンの街の楽しさと有意義なEAO学会のおかげで思い出深い旅行になった。
すでにほぼ1週間前のことになったが、まとめてブログをアップします。

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16日(水)は、普通通りに診療をして夕方の新幹線で羽田に向かう予定だった。
それが、台風26号の直撃で東日本の交通網はズタズタ。
朝から山形新幹線が運休していることがニュースで流れていた。
「行けるのだろうか・・・」と、少々不安。
電車の運休で、何人かの患者さんがキャンセルになって、早めに診療を切り上げた。
午後から徐々に新幹線も動き出し、僕は予定より1本早めた新幹線に乗った。
臨時停車や徐行運転が続き、1時間遅れで東京駅に到着。とはいうものの、当初予定した時刻だ。
東京はすでに台風一過の良い天気。
スムーズにモノレールで羽田空港へ。


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羽田空港は深夜便に乗るための客でごった返していた。
団体客が多く、みんな時間とお金があるんだなぁ~と、しばし感心。

僕はチェックインの手続きをして、出発ラウンジでビールと食事。
午前1時(16日の25時)出発の深夜便なので、離陸後すぐに眠るつもりなので、しっかり飲むもの、食うものを腹の中に入れておく。
カレーうどんを狙っていたのだが、うどんがなくてカレーライスにした。うまいんだなぁ~これが(笑)

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ということで、予定時刻に搭乗、そして無事に離陸。
まもなくシートベルト着用サインが消えたので、フルフラットのシートをセッティングして深い眠りについた。
もちろん、ウエルカムドリンクも軽いお食事も、すべてパス。

目が覚めたのは、離陸後およそ6時間後。日本時間の午前7時を少し過ぎたころだ。
CAが「お食事をお持ちいたしましょうか?」と聞いてきたが、到着地のフランクフルト時間では午前0時を過ぎた頃。
ここで食事をしたのでは、時差調整ができない。なにより、腹が減っていない。
僕はシャルドネと軽いおつまみだけを注文。そして、腕時計の時刻を修正した。
これからは、欧州時間で行動するわけだ。
深夜に軽くワインを飲むのは何も問題ではない。
映画「真夏の方程式」を観ながらシャルドネを2杯飲む。しだいに眠気が・・・
そして再び眠りにつく。

フランクフルト到着2時間前の案内で目が覚めた。
CAが「お食事はいかがいたしますか?」というので、メニューを開くと「一風堂のラーメン」が目に飛び込んでくる。
ラーメンだけではなく、和朝食もいかが?と勧めてくれるが、ちょっとハード。
でも、CAがやたら勧めるのでご飯と味噌汁はいらないから・・・と注文。
ついでに東北泉の吟醸酒も。

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ん~、朝食にしては妙な取り合わせだなと思いながら食すると、これがうまいのなんのって。
これまで経験した中で、最高に美味しい機内食だった。
ちょっと幸せな気分で、フランクフルト空港到着。

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20年前に初めてフランクフルト空港に降り立ち、チューリッヒに乗り換えするときに迷子になった経験がある。
とてつもなくでかい空港なのだ。
その後、10数回はこの空港を利用しているが、概略は把握しているものの、やっぱり右往左往してしまう。
早朝の巨大空港を少しだけうろつき、4時間後に出るダブリン行きの搭乗口近くのラウンジにチェックイン。
FBをいじっていたら、名古屋のTOM先生も同じ便だということがわかって、ラウンジで再会。
3月のTampaでのAOでお会いし、8月の名古屋でのスマイル倶楽部の懇親会でお話をしただけだが、妙に親しみを感じる先生で、ラウンジで大いに盛り上がった。

ようやく、ダブリン行きに搭乗。
隣の席に座った日本人。いきなり「タカギ先生ですよね。はじめまして」と挨拶された。
「どちらさま???」「ぼくってそんなに有名?」と不思議がっていたら、さきほどラウンジでTOM先生と記念写真を撮ってFBにアップしたのを、見ていたらしい。
そう、TOM先生の友人で札幌で開業している北山先生だった。
まさに「はじめまして」なのだが、FBつながりの知り合いなのである。
桃太郎の鬼が島遠征のごとく、お供が少しずつ増えていく(笑)

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窓から見下ろすアイルランドは、まったく山がない。真平らな田園が広がっている。
ダブリンに到着。
思ったより天気が良い。気温も高い。

ホテルにチェックイン。
荷物を押し込み、軽く着替えてダッシュで学会場へ滑り込む。
まさに開会式が終わったところ。

八戸の熊坂先生と合流。
1日目のプログラムが終了し、夜はスイスのThommen Medical社の小さなディナーミーティングに参加。

そしてホテルに戻ったのが深夜。
山形を出てからおよそ40時間以上経過。
ようやく靴を脱いでベッドに横になる。
旅の疲れがどっと出て、ダブリン最初の晩は爆睡した。

投稿者 takagi : 14:21 | コメント (0)

2013年10月23日

LISTERIN(リステリン)勉強会

前にも書いたが、洗口液にはまっている。
ブクブクうがいで、どれだけプラークコントロールが可能なのか。
またどれくらいの時間、どれくらいの頻度で、どのタイミングでおこなうのが効果的なのか・・・
僕の歯科的好奇心は尽きない。

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洗口液の中でも、独特の刺激のあるLISTERIN(リステリン)は、どうも気になってしょうがない。
以前に独自に利きリステリンをしたが、今日は高木歯科医院の院内勉強会に、販売元の㈱松風から歯科衛生士の森さんを招いて歯科医院用のLISTERIN(リステリン)についてレクチャーしていただいた。

リステリンは1879年に英国の外科医Dr.Listerによって手術部の消毒薬として作られたのがルーツだという。興味深いね。

4種類のエッセンシャルオイルが、バイオフィルムを破壊する薬効についてはすでに独自に調べていたことだが、抗菌スペクトラムや歯垢の内部への浸透のメカニズムなどについて教わった。

現在歯科医院用として販売されている5種類のリステリンを、それぞれの特徴の説明を受けながら、飲み比べてみた(厳密には洗口剤なので飲んではいないけど)。

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みんなお酌をしあって楽しそう。
ちょっとした宴会の雰囲気。
今年の忘年会はこれで行こうか(笑)

どれもけっこう刺激が強いけど、慣れると癖になるかも。
ただし、ドライマウスの人やアルコールに弱い人には注意。
また、けっこう抗菌作用が強いのであまりに頻繁にしつこくうがいをし過ぎると、善玉な口腔内常在菌を減少させてしまう恐れがあるので、この点も要注意だね。

昨晩ヨーロッパから帰ってきたばかりで疲れていたけど、ちょっと楽しい刺激のある勉強会だった。

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投稿者 takagi : 20:34 | コメント (0)

2013年10月07日

第65回スマイル倶楽部フォーラム

発足18年目になるわがスマイル倶楽部の65回目のフォーラムが、一昨日と昨日山形市で開催された。
初日のテーマは、「コンポジットレジンのNOW (ナウ)」。二日目は、「アブフラクション」についてである。
そして、懇親会は倶楽部の長老・西方先生の喜寿のお祝い。二日目の午後は、山形の風物詩、河原での芋煮会と、内容盛りだくさんの二日間だった。

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開会に先立って、10月1日に77歳の誕生日を迎えたスマイル倶楽部の長老・西方先生に、喜寿のお祝いを贈呈。
先生が生まれた1936年から昨年までの毎年の10月1日の新聞(当時は東京日日新聞、後の毎日新聞)の一面と社会面、テレビ欄をコピーし、製本したものを桐箱に入れて贈呈した。
世界に一冊しかない、西方先生の77年の人生を物語る貴重な品だ。
西方先生には、とても喜んでいただいた。
我ながら、ナイスな贈り物だとニンマリ。

コンポジットレジン(CR)は、現在の日常歯科臨床で最も多く使用しているマテリアルかもしれない。
CR充填の材料、術式は、日進月歩で、僕が学生のころは充填材料の中心はまだアマルガムで、化学重合型のクリアフィルが登場したばかりだった。

会員の遠藤先生の基調講演「この構造式を知らずして歯科用レジンを語る事なかれ」を皮切りに、CRに関しての国内トップ4の企業のうち3社(松風、トクヤマ、ジーシー)の開発部門の方々から、各社のCR、ボンディング(プライマー)の現状をプレゼンしてもらった。

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【この構造式がキモ!】

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日常当たり前のように使用している材料だが、各社のCRやボンディング剤には様々なこだわりがあり、またボンディングを確実にするためのいくつかのポイントも学んだ。

僕はCRの生命線はフィラーにあると思っていたので、各社にその詳細を質問した。
僕は単純にコンクリートの“砂利”としてしかCRのフィラーを考えていなかったが、フィラーから徐放される様々な物質によっても、CRのクオリティーが相違するのだと言う事を知った。
そして、CRのもう一つの生命線がボンディングであることも、新たに認識した。

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各社のプレゼンに続けて、総合ディスカッション。
主なディスカッションのテーマは、以下の通り。

①実験室と臨床の現場では環境が違うが、何を一番重要視するか?
各社共通して、ボンディング材塗布後、確実にエアで飛ばすこと。水気厳禁。
採取後なるべく早く使う。特にアセトン含有のものは揮発性が高いので、1分以内に使用すること。

②フロー系(インジェクタブル)が最近多くなっているが、海外でも一般的か?
短時間で処置できるという点で、日本国内では30%を超えるシェアでインジェクタブルなCRが用いられているが、1本の充填に十分に時間をかけている欧米(特に米)では、ペーストタイプがほとんど。
まだその良さを十分に理解していない(懐疑的な部分もある)ので、いまは一般的とはいえない。

③インジェクションタイプのもので、ニードルはプラスチック製か、金属製か?
ジーシーは注入のしやすさ、患者の恐怖感(注射器に見える)から、プラスチックを採用。プラスチックでは、残留CRが多くなり不経済な事、窩洞への注入のしやすさから他の2社は金属製を採用している。(トクヤマはプラスチックも用意している)

④充填後の美しさを長期維持するために大事な事は?
患者の確実なブラッシングによるプラークコントロール、と答えていたが、それだけではないだろう・・・
充填後の確実な研磨、エナメル質へのオーバーフローの程度(ない方が良い)、患者の飲食嗜好によってもステインの付き方が変わってくると思うので、討論の内容にはいささか「???」がついた。

参加者には身近なテーマを掘り下げての話だったので、すこぶる好評だった。
ちょっと時間が足りなかったくらい。
後で参加者同士の話の中で、「営業的、学者的、建前的と三社三様だったね」という評価。
どこの会社が○○的かは、秘密。

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懇親会は、診療所斜め向かいの「紅の蔵」の中にある洋食屋「990(く・く・れ)」で。
ここは大正時代に出来た蔵を改造して作ったレストラン。
西方先生の喜寿のお祝いパーティーにふさわしい、レトロな歴史が刻まれた建物だ。
西方先生は故・保母先生や、総義歯で名高い仙台の阿部先生と同級生で、かの著名人に勝るとも劣らぬ質の高い臨床を新潟県新発田市で行ってきた。
現在は診療の大半をご子息に譲ったが、まだ週の半分以上は診療をされている。
錦鯉や家庭菜園山歩き、ゴルフ、スキー、男の料理・・・と趣味も多く、毎日元気に楽しく生きていらっしゃる。
スマイル倶楽部のモットーである「Education & Fun」を実践しているその姿を見習いたい。

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今回の乾杯は、準長老の大野先生。
昨年骨折して以来ちょっと出不精になったが、不死鳥のごとく蘇って山形まで来てくれた。
まだ完全復活とはいかないが、元気なお姿を拝見して安心した。

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二日目の講師の黒江敏史先生も駆けつけてくださった。
漫才のタカ&トシのタカに似ていて、そして名前がトシなので、「ひとりタカ&トシ」と呼んでも嫌な顔一つせず、「欧米か~」と、お茶らけてくれるところは人柄の良さを物語る。

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乾杯の後はいつもの通り。
業者の人も、ノーネクタイでリラックス!

最後に西方先生から、お祝い返しのチタン製のスプーンを会員の先生方に一人ずつ手渡された。
「決して、インプラントには使わないように!」との一言も添えられていました(笑)
今回参加できなかった会員には、後日郵送します。

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【この日の決めポーズは“二重結合”。この構造式を知らずしてスマイル倶楽部を語る事なかれ】


スマイル倶楽部二日目は、山形市民マラソンで市内の交通規制が敷かれ、会場の遊学館にたどり着けず遅刻者続出。
トップバッターの講演者、NSKの川崎氏には大変申し訳なく思っている。

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今回の目玉でもある、黒江先生による「アブフラクション」の話。
大学卒業後、UCLAでアブフラクションについて応力解析で研究をし、多くの論文も書いている、日本で一番アブフラクションに詳しい歯科医だ。

仮説をたてて、実験や多くの文献から証明していく手法は、先般読んだ「ヒトゲノムを作り進化させたのはウイルスである」という仮説を立証させていく本『破壊する創造者』に似ている。
優れた研究者(黒江先生は臨床家でもあるのだが)に共通している、頭の良さとキレを感じさせるね。
エビデンスを重視しながらも、盲信してはならないと諭しながら、最後に「菅野太郎と同級生なんですよ」との一言で笑いが・・・。
笑えない奴は(エビand/orカンタロに)盲信している(笑)

僕も1992年にDr.マッコイの書いた論文を読み、目からうろこでアブフラクション信者になったのだが、黒江先生によると、必ずしもアブフラクションは全面的に支持されているわけではなく、否定される部分も少なくないとのこと。
未だ証明されない部分や、矛盾しているところも多く、tooth wareのひとつでしかないとの見解が妥当だという。
かなりマニアックな話だったが、面白い2時間だった。

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そして河原に移動して芋煮会。
スマイル倶楽部では18年の歴史の中で、今回で3度目。
今回は、最強の酒飲み軍団である「吟味会」とのコラボでの芋煮会。
盛り上がらないわけがない。
遠方より来た人たちに、大いに山形の秋を楽しんでもらった。

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投稿者 takagi : 13:00 | コメント (2)

2013年10月02日

G・A・C・T

ヒトゲノムに存在する遺伝子の数は、約二万個。
細菌のわずか10倍。ショウジョウバエや線虫ともさほど変わらないのだ(笑)
ゲノムに保持される情報量だけからみれば、下等生物に比べて人間が際立って複雑な構造体とは言えない。

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Frank Ryanの本では、遺伝子をわかり易く説明している。

---遺伝子を理解するうえで、個々の遺伝子をひとつの単語ととらえると良い。
  DNAという暗号で書かれた非常に長い単語である----


暗号は「G・A・C・T」わずか4つの文字。「お・も・て・な・し」より、1文字少ない(笑)
G・A・C・Tは、ヌクレオチドと呼ばれる化学物質に含まれる4つの塩基、グアニン・アデニン・シトシン・チミンの頭文字だ。
この4文字が、何百、何千もの文字によって1単語を形成しているので、無限の種類の単語が作れる。


---一つの染色体は本の「章」にあたる---

人間の遺伝子は二万個で、それが46本の染色体に分かれて存在している。
つまり人間の核ゲノムは「46章からなる本」である。

単語のスペルが変わった時、「突然変異」が起こる。


◎進化論の変遷

神による天地創造論→「メンデルの遺伝学」→「ダーウィンの進化論」(自然選択)→ゲノム解析の時代


◎ウイルスと宿主との共生。単なる寄生に非ず。ウイルスの進化、宿主との共進化→ウイルスの存在なしに、人間は生きていけない、進化もない。

ウイルスの進化・変異は、細菌の1000倍という驚くべき速さ。
細菌は、人間の1000倍の速さで変異する。
変異の速さが抗生物質、抗ウイルス剤に耐性をもたらす。

「ウイルスが、ヒトを作ったのかもしれない」という説を支持する。
ということは、天地万物の創造主、すなわち神はウイルスって―ことになるね。


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【生物学はミステリー小説のようにおもしろい!】


■メモ@wiki■ DNAとRNAはともにヌクレオチドの重合体である核酸であるが、両者の生体内の役割は明確に異なっている。DNAは主に核の中で情報の蓄積・保存、RNAはその情報の一時的な処理を担い、DNAと比べて、必要に応じて合成・分解される頻度は顕著である。DNAとRNAの化学構造の違いの意味することの第一は「RNAはDNAに比べて不安定である」。両者の安定の度合いの違いが、DNAは静的でRNAは動的な印象を与える。

投稿者 takagi : 13:27 | コメント (0)