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2011年10月18日
EAO@Athens
ギリシャへは、飯を食いにだけ行ったのではない。学会ですよ。EAOですよ。
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EAO=Europian Association for Osseointegration。
今年が20周年の記念総会だから、僕のインプラント臨床よりも若い。
今年のテーマが「Treatment Plannning in Implant Dentistry」ということで、かねてからインプラント治療で一番大事なのは「治療計画」と考えている僕にとっては、とても興味深いもの。
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しかし、インプラントの失敗、合併症の原因はperi-implantitisと決め付け、炎症すなわちcytokineこそがインプラントの大敵とした発表ばかり。
ちょっとがっかりした。
歯周病の大家・ペン大のRosenbarg教授の論文でも、インプラント喪失はloadとinfectionとでは9:1でloadに原因があると述べている様に、力すなわち咬合力やブラキシズムを無視してインプラントの失敗を論じることはできない。
なのに、力に関する発表はほとんどなくて、biologic widthやpocket depthなどを言及。
しかもオリジナル研究よりもむしろ、文献引用が圧倒的に多く、case presenはきわめて少ない。
EBMを極端に重んじる最近の欧州の学会。だからこれでもか!というくらい文献引用をして理論武装している訳だ。
んー。退屈極まりない。
印象的だったのは、最終日の「augmentation vs short implant」「augmentation vs angulation」の講演。
骨造成の不確かさを物語っていたが、いずれもshort implant支持者、all on 4支持者であって、ディスカッションの場に骨造成の第一人者がいなかったことが残念。
一番面白かったのは「implant vs endodontic」というスウェーデンのKVISTというエンドの専門家の講演。
インプラントの前に、自分の歯をしっかり治療して助けることが大事!
こういった話がもっとたくさん語られることを望む限りだ。

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学会の最後を締めたのは、maintaining long-term implant outcomesと題したシンポジウム。
会場の参加者にはアンケートに答える無線の器械が配られ、いくつかのテーマに対して会場の意見を聴いてまとめるという、これまでにない試み。
この多数の意見だけでも、十分なコンセンサスが得られる。
僕も積極的に参加した。これは実に面白かった。
しかし、テーマはやっぱりinfection由来のperi-implantitisのことばかり。
僕は、「力を無視するな!」と力説したい。
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展示ブースはまぁまぁ。
韓国企業の出展が多かったし、面白いものを扱っていたが、自分の臨床では使いたくない「妙なもの」ばかりだった。
学会が供するランチは四つ星なみにうまかった。
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【昨年一緒にスイスでサイクリングをした長身のChristian】
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【中川孝男先生とモリタの峰さん】
学会の楽しみに、いろんな人に会えること。
あいにくアテネのゼネストの影響を懸念して、欧州の友人の多くは欠席だったが、なかなか日本でも会えない人にも会うことができて楽しかった。
中川先生が僕のこのブログを見ているというのには驚き!(先生、読んでますか~♪)
誰が読んでいるかわからないのでうかつなことは書けませんね。
学会の講演で持ち時間を10分くらいオーバーしたドイツの某教授。
「私のように勤勉にギリシャ人も仕事をすれば、ユーロの危機を脱する!」というジョークで締めたのはナイスだった。
熊坂先生がいつも言うように、国際学会はもはや学ぶというよりも、自分の臨床の位置づけを確認するところ。
けして役に立たない訳ではないけれど、学会の役目、意義を考えながら帰りの機中の人となった。
(帰りの便も食い物がウマウマで、歯科のことなどだんだん忘れてしまったのが正直なところ)
投稿者 takagi : 2011年10月18日 21:46