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2007年10月01日

「生物と無生物のあいだ」

福岡伸一 著
「生物と無生物のあいだ」
講談社現代新書1891

「動的平衡」論をもとに、生物を無生物から区別するものは何かを生命観の変遷とともに考察した本
である。DNAやゲノムなど難解な生命のミステリーを、分かりやすく解き明かしている。

何よりもおもしろいのは、野口英世のロックフェラー大学での評価が、日本のそれとは異なったもの
であるとする様々なエピソードや、DNAの二重ラセン構造でノーベル賞を受賞したワトソン&クリック
以前に、DNAイコール遺伝子だと気づいたオズワルド・エイブリーの研究姿勢など、サイエンスに潜む
裏話がふんだんに織り込まれていることだ。
著者のロックフェラーやハーバード大留学を中心にした研究回顧のエッセーでもあり、科学者がどう
研究に取り組むべきかということも教えられる。文章がすこぶるうまい不思議な科学の本だ。


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クイント12月号のミニ書評の原稿にした。
僕にしては珍しくベストセラー本の書評を書いた・・・

投稿者 takagi : 2007年10月01日 20:31

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